メタリックアルビ

アルビとメタルと時々山

裏妙義・丁須の頭(撤退)

2007-09-08 22:41:08 | 山行

本日は、あと1回残っている青春18きっぷ消費を兼ねて、以前から気になっていた裏妙義・丁須の頭に行こうとしたのだが…。

妙義山塊のある群馬県松井田町付近に、台風9号の影響で記録的な大雨が降っていたのは知っていた。でも、今日は晴天。問題ないかと思ったんだけど、考えが甘かった。

_001_5 この写真は、登山開始すぐに現れる岩壁である。中央付近に鎖が写っているのがお分かりいただけるだろうか?鎖上部は滝の落ち口に完全に入っている。

実はこの滝、私が持っていた昭文社の地図には記載がなかった。ただ、岩壁を鎖で登ると書いてあるだけだ。おそらく、通常は水の流れのない(あったとしても水は少量)場所なのだろう。

この滝に取り付く前に、私は約10分考え、他にこの壁を登るルートを探したが、結局この鎖をたどるのが最善と思えた。そして同時に、濡れはするけど何とか上がれるだろうが、おそらく降りられないとも思った。もっとも帰りは別の登山道を使うつもりだったので、このときは上れさえすればいいと思っていた。ちなみに、もしも滑落したら10m位下の岩に体を打ち付けることとなる。死なないかもしれないけど、大怪我は必至の状況だ。

結論から言うと、この滝を登るのは案外容易だった。それでも他人と一緒だったら、まずやらなかっただろう。一人だから、こういうことをこれまでにも経験しているから、やっただけだ。腕力に自信のない人は真似してはいけない。

滝をクリアした私は、大雨の後で荒れた登山道を注意深く、確実に進んでいった。雨で地面の緩んだ急登、岩壁のトラバース、岩登り等、難所に思える場所でも、鎖のある場所は何の問題もなく進んでいった。だが、決断を下すときは確実に近づいていた。

前方に岩壁が見えている上り坂の途中、大きな倒木が道をふさぐ。付近に木が倒れた痕(根の穴)がないことから、この倒木は前方の岩壁上部から落下してきたと推察される。倒木を避けて岩壁に取り付こうとしたところ、問題が発生した。

登山道は前方の岩壁をトラバースしつつ上に進んでいくのだが、倒木により上部から大量に流れ落ちてきた土砂が、か細い岩壁の道を完全に埋め尽くしている。そしてなんと、その土砂によって、岩壁に取り付けられていた鎖が外れてしまっていたのだ。

道が土砂に埋まり、鎖が外れている区間はおよそ2m程度のものだろう。だが、このときの私にはそれがとてつもなく長い距離に感じた。

長くなったので、以下は後編

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