メタリックアルビ

アルビとメタルと時々山

新潟ローカル鉄道乗車記:後編

2007-07-09 00:25:30 | 鉄道

只見線を乗ろうとする者の前に立ちはだかる壁がある。その壁は列車運転本数の少なさだ(他にもなぜ小出?といった立地的なアクセスの悪さもある)。会津若松~小出の全線を走行する列車は、平日・休日を問わず1日わずか3本。1本逃せば4~8時間待たなくてはならないうえ、始発列車の時刻は、小出発が5:30、会津若松発が6:00と、その地で宿泊していない限り、乗車不可能といった具合だ。

さて、7月1日会津若松で前泊していた私は、4:30起床。只見線の乗車に備える。5:45頃には会津若松駅に行き、停車していた小出行き列車に乗車する。他の乗客は2名。それとは別に会津若松から1駅目の七日町で乗車してきた2人組をあわせた、最初の乗客すべてが終点の小出まで乗車した。わずかな沿線住民と高校生、こういった鉄道ファンによって支えられている路線なのだろう(それでも大赤字だろうが…)。

只見線は全線が単線で、対向列車もほとんど無いので比較的スムーズに走行できるのだが、いかんせん走行速度が遅い。平地や下りなら問題ないのだが、上り勾配になった途端に走行速度ががくんと落ちる。只見線の総延長はおよそ135km。その距離を走破するに必要な時間は実に4時間以上。つまり、平均時速30kmそこそこしか出ていない計算だ。途中、只見川やのどかな田園風景が広がり、旅人には楽しめる風景だが、毎日の利用者には厳しいだろう。

鉄道ファン以外の唯一の乗客であった、高校生も会津川口で全員が下車する。その後は只見で山屋っぽい人達が数人乗車してくるが、その後はほとんど乗車する人もなく、終点の小出に到着する(10:13)。さすがに疲れた。

次は10:30発の上越線上り列車に乗車し、六日町下車(10:50)。すぐさま10:53発のほくほく線普通列車に乗車する。このほくほく線、特急が在来線最速の160km走行することで知られているが、乗車してみると普通列車もかなりの速度で走行していることに気づく。特に加速性能がハンパじゃなく、毎日乗っている東京メトロの最新車両と比べても速いと思う。途中のトンネル内の信号所で、特急列車2本をやり過ごすのだが、そのときに通過する特急がまるで新幹線の通過待ちをしているかのような迫力。やっぱ速ぇ、ほくほく線!と一人で大興奮でした。その後12:03終点、直江津着。次の信越線長野行きまでに1時間以上時間があったので、駅の外に出て食事にしようと思ったのだが…。駅前に何も無え!少し歩き回ったけど、シャッター通り以外無え!ここ20万都市の駅前だよね、中心部は高田だけど、直江津だって、上越市の中心だよね!って、同じようなこと会津若松でも言ったな。仕方なく駅の立ち食い蕎麦で昼食。13:11発の信越本線妙高号で長野を目指し、長野で長野新幹線に乗り換えて帰ってきました。

はっきりいって疲れましたが、充実した2日間でありました。ちなみに、今回使用したきっぷは土・日きっぷ(¥18,000-)です。このきっぷでJR東日本の仙台・新潟支社までは乗り放題です(JR以外では、ほくほく線と伊豆急行も)。あとで計算したところによると、この2日間で利用した列車の総額は約¥26,000-だったので、だいぶお得です。なにより、いちいちきっぷを購入しなくて良いところが楽ですね。

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