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Sparkring Life

旧・京都Sparkring Life
通って住んだ足掛け10年の京都生活を終え、横浜に住まい中。
書く人:maiky

7・17 神幸祭

2007年07月19日 | 【京都】祗園祭

<始めに余談>

今日、仕事から帰って洗濯物を干した後、更新用に写真を集めて、
あまりの眠さに少し昼寝しよう~と思って寝たのが16時前。

いま、夜中の1時です・・・。あれ・・・(笑)

頭痛い~ 部屋汚い~~~。ご飯食べてない~~~。

最近、祗園祭のピークと反比例して自分のことが疎かになってました。
そのひとつ、「睡眠」を変な風に解消してしまいました;
明日も仕事。帰ったら明日こそ部屋を片付けなければ。


* * *


さて、本題に入ります。遅れてしまったけど、17日の行事の記事です。

17日は山鉾巡行だけで終わりません。また、祗園祭は巡行だけにあらず、です。

祗園祭が始まる7月になると、八坂神社の舞殿に神輿が安置されます。





(お神輿の写真はクリックすると拡大します)

左から、【西御座】【中御座】【東御座】。東御座には子供神輿もあります。

祗園祭は八坂神社の祭神が四条の御旅所へ渡御して留まり、
氏子区域を巡行して本社に戻るという疫病退散の神事。

つまりこのお神輿こそ、本当の祗園祭の姿なのです。

八坂神社は鴨川の東で平安京の域外。そのため、域内に御旅所が設けられています。

7/15の宵宮祭の神事で、本殿から3基のお神輿に神霊が遷されました。
素戔嗚尊(スサノヲノミコト)は中御座へ、櫛稲田姫命(クシイナダヒメノミコト)は東御座へ、
八柱御子神(ヤハシラノミコガミ)は西御座へ、八坂神社の祭神が宿ります。

そのお神輿を、四条寺町の御旅所へ運ぶのが7/17の神幸祭(おいで)です。



午後6時、八坂神社の石段下に3基のお神輿が揃い踏み。
差し上げをして宮司のお祓いを受けたあと、それぞれ氏子区域を巡り始めます。

私は花見小路と東大路の間くらいで見ることにしました。

ここは【中御座】と【西御座】が通ります。



まずは先導の方たちが厳かな雰囲気で歩いていきます。

そして、久世稚児の登場です。



13日の「久世稚児社参」であどけない表情を見せた8歳の堀川大輔君。



立派な表情です!少し緊張感を帯びた、引き締まった面立ち。
久世稚児は、首から馬の首=駒形を下げているので「駒形稚児」とも言われます。



お稚児さんが行くと、いよいよお神輿が渡ります。ステキな担ぎ手さん。



まず、中御座を担ぐ【三若神輿会(さんわかしんよかい)】の姿が!
この三若さんは、神泉苑の南、三条通の若衆さんで構成されています。
よく行く「てらまち」さんで、関係者さんに会ったりしたので馴染みがあります。



「ホイットホイット!」の掛け声に、神輿がシャンシャンと揺れます!
すごい熱気!すごい情熱!すごい迫力!



男たちの情熱を間近で感じました。



続いて西御座が渡ります。先導の馬が興奮し、一瞬騒然となりました。



来ました、西御座!
スサノヲノミコトとクシイナダヒメノミコトの子、ヤハシラノミコガミを担ぐのは【錦神輿会】!



錦市場の若衆さんで構成。背中の文字がカッコ良過ぎます~~~




お神輿はそれぞれの氏子区域を約3時間かけて廻り、四条の御旅所へ到達します。

24日まで留まり、【還幸祭(おかえり)】で本殿へと還ります。

10日から1週間に渡って日々の行事を追ってきました。やっとひと段落です。

明日から、山鉾巡行の写真集を載せていきたいと思います。




7・17 山鉾巡行

2007年07月17日 | 【京都】祗園祭

ついに祗園祭の一大行事・山鉾巡行の日がやってきました!

気合い入りまくりの私は、朝6時前から四条通で待機・・・。

9時に四条烏丸を出発する長刀鉾から、その後の全ての山鉾を見る気満々


・・・のはずが!!!


「ぬぁぁーっ」と起きて現実に驚愕し、急いでTVをつけると。

アナ:「今年の注連縄切りはひときわ大きな音がしましたね~」



見れなかった・・・。


5時に目覚ましをニャーニャー鳴らせたのに(目覚ましはネコの鳴き声)気づかず。

しかも左目にバイキンでも入ったのかものもらいが出来たくらい腫れてるし。

時間もったいないから化粧もしないし。同じ理由でご飯も食べないし。

見た目・体調最悪の状態で、巡行を見に行きました。


すると!!!


四条新町に、舁山の姿が~~~!

しかも、何と辻回しを目の前で見ることが出来たのです。



辻回しといったら、四条河原町か河原町御池でとしか思っていなかったのだけど。
新町通の「南観音山」「北観音山」「八幡山」が巡行に出るため、辻回しをしていたのです。




車輪の下に竹を敷いて大きな舁山を3回に分けて回転させます!

「ヨーイットセ!ハッ!ヨーイットセェーーーィ!!」

もうその掛け声がカッコ良すぎです。

続く北観音山と八幡山の辻回しを見て全ての出発を見届けた後、新町通へ入りました。

山鉾は四条河原町から河原町御池を回り、新町御池で細い新町通に入り、
ここからそれぞれの町へ帰っていきます。

前もって「どこで見たらいいか?」というのを知り合いに聞きまくったので、
新町御池を少し下がったところで長い時間待ちました。



「窓からこんにちは」

すいません、偶然なんですけどすんごく気になります。左の窓の人(笑)

さらに偶然なことに、右の音頭取の方がそれに気づいているような視線。

いやそれは違いますけどね。



もう目の前に鉾が迫り来ます!!! その表情も手に取るように・・・。



稚児人形の舞も見ることが出来ました!

四条通で見るよりも迫力と興奮を味わえる新町通。ここで良かったかも!



狭い通りですし、このようにせり出た建物に鉾がぶつかってました。
(ぶつかると縁起がいいっていいますけどね)

なので、屋根方さんの仕事を見ることもできました。





ここで全32山鉾を見届け、急いで南観音山の百足屋町へ行きました。
ひときわ町の結束を強く感じるここで、共に「おかえり」を楽しみたかったんです。





お囃子がいっそう早くなり、ひときわ高い笛の音で全てが終わります!

そして、関係者や観客、近所の方全員での「手締め」が。




これが見たかったんです~。感動しました。


でも、まだやることが~~~。


すぐにまた北上し、今度は北観音山へ。

ここの手締めは掛け声がちょっと変わっていて楽しいのです。

ここでは撮影をやめて、一緒に手を打ってきました。

そして・・・




山に付けられた柳の葉を、いただいてきました!

巡行が終わるとこうやって一般の人に分けてくれるのです。

殺人的な大混雑を潜り抜け、無事に抜け出してきました。。。

この柳、どうすればいいんでしょ?

ひとまず水につけておきましたけど。玄関に飾ろうかな。


ということで、寝坊したにも関わらず凄い経験と思い出が出来ました!

やはり祗園祭における私の幸運、何かある・・・?

6月31日に祗園さん行ってお参りしてきたからかなぁ。


今日はこの巡行を見終えた後、いったん家に帰ってシャワーを浴びて、

ハローワークに行って来ました。打って変わって真面目なmaiky。

そんですぐ家に帰って自転車を止め、今度は歩いて祗園へ。

18時から始まる「神幸祭」に行くためです。

巡行の様子、神幸祭の様子は別の記事で書きますね。

ちょっとまたこれから出かけてきます!これも祗園祭の行事のひとつです!


【宵山】南観音山 日和神楽

2007年07月17日 | 【京都】祗園祭

さぁ~、いよいよ宵山です!

きょうは午前中だけ仕事だったんで、20分の休み時間に菊水鉾に走り、
御朱印を押して「祗園祭手帳」の御朱印ページを完成させました(笑)

これでやることはほぼ完了。午後はご近所のtkeiさんと宵山へ繰り出しました!

その模様は次の記事で書くとして・・・。

浴衣姿で宵山の雰囲気に酔いしれつつ、ふらっと南観音山に来ました。



赤い提灯にイタズラしてみたり。tkeiさんと撮影会(笑)

そんなことしてたら、通りすがりの方が鉾拝観券をくれました

喜び勇んで、私とtkeiさんは鉾へ上がらせてもらいました



かなり高い! またこの雰囲気が妖艶です(笑)

そして運の良さはさらに重なり、櫓の中でお囃子の演奏が始まりました!



もう耳が痛くなるほどの鉦の音! 凄い!こんな間近で見られるなんて。



奏でているのは子供たちです。その眼差しは一生懸命です・・・。



そして太鼓方のお父さんの眼差しは祭りを楽しむ微笑みをたたえ・・・



丁寧にリズムをとっていく真剣さがうかがえました。







会所の2階は鰻の寝床。奥のほうまで妖艶な赤い世界が(笑)
囃子方のボクが立ち止まって、あら可愛い



櫓を出たら、会所の窓からもう一度見学。



懸装品の絢爛さにもホレボレしました。



外に出ると、ここでも子どもたちのわらべ歌が響いていました。

♪厄除けの~お守りは~これより出ます♪明日は出ません♪のメロディーが頭に残り、

しばし口ずさみながら写真撮影に没頭していると・・・




南観音山の日和神楽が出発するところでした!

「日和神楽」とは、各山鉾町で宵山に行われる行事。
明日の巡行の晴天を願って、八坂神社や御旅所に参拝するというものです。
囃子を奏でながら詣で、御旅所にて囃子を奉納。また奏でながら町へ戻ります。

その出発に、まさか立ち会えるとは・・・運が良すぎます。

祗園祭において私に降りかかる様々な幸運は全くもって不思議で、何だか泣けてきます…。



そして、囃子方の子供たちを見ているとこちらの背筋が伸びる思いがします。

きちんとお祭の主旨を理解し、お囃子の重要性もわかっているのです。
南観音山のHPで「お囃子楽しい?」と聞かれた少年の口から出たのは、
「勉強になる」という答えでした。即答です。

だから楽しそうにしていても、大人の掛声がかかると途端にピシッとします。

私、そんな少年達を見て「鉾町の子供になりたい」って思ってしまいました


「(留守役の櫓の中の)笛の音に合わせていくよー」と、大人の声が響きました。

さぁ、いよいよお囃子が出発します!




新町通蛸薬師から、四条寺町の御旅所まで・・・いってらっしゃい。


そして戻ったあとは、南観音山の名物行事「あばれ観音」です!
これは見られなかったけど、HPに出ていますのでぜひ見てくださいね。

おもしろ~~~い!・・・んだけど、私は見ると泣けてくるんです。

http://www.actside.com/gion/02year/2-9.html

山も鉾も、その装飾品の全ても、何だか町の子供たちのように見える。
観音様だって祗園祭を楽しみにしているに違いありません。


私の祗園祭に対する思いに火をつけてくれたのは、実は南観音山。

明日の巡行では最後まで見守りたいと思います。


0時45分になろうとしている今、街はまだ眠りません。



私の祗園祭

2007年07月16日 | 【京都】祗園祭


私、祗園祭をずぅっと待ちわびていたんです。

その情熱が、爆 発。

連日連夜のブログ更新祭で我が家も祗園祭状態です。



京都の街を歩いていると必ずといっていいほど見かける、「粽」。

「私も引っ越したらつけるんだ!」と旅人だった頃からの夢をかなえました。

各山鉾でご利益が違うので「どこのんを買おうかな~」と悩むのが楽しかったです♪

桜が大好きなので、黒主山の粽にしてみました。

この粽についている桜は、昨年の山に飾られたものを利用しているんですって。

それに「泥棒除け」のご利益があるので一人暮らしには最適ですよね♪

最初に買った月鉾の粽は、実家に持ち帰ることにしました。



さらにドアの上には、長刀鉾の手ぬぐいを。

祗園祭山鉾巡行のハイライト・稚児縄切りの図です。

人の多さで見れなさそうなので、せめて手ぬぐいで。

これも毎年変えていこう思ってます。



こちらは鯉山の茅の輪お守り。

鯉山の会所の方がすっごく気さくで、楽しく、嬉しくなっちゃったので、

何かをいただいて帰ろうと思ったらこんな可愛いのが!

茅の輪になっているのは鯉山だけだそうで、どこに飾ってもいいそうです。

登竜門の伝えから、「立身出世」のご利益。私にはあんま関係ないけどいいのさ。

またイラストの鯉が可愛いでやんのー。何でそんなメルヘン~?

おばちゃんと「どうせなら綺麗な円のやつにしなきゃ!」って一緒に選びました。

「これは?これは?」と次から次へと在庫を出してくれたおばちゃん…LOVE




霰天神山の「火除け護符」

これ・・・かんなりお気に入りです・・・むふふ。

京都のおくどさん(台所)には必ず愛宕神社の切符が貼ってあるんですけど、

ちょっとそこまでいただきに行くのは困難。そしたら霰天神山にありました!

応仁の乱や幾多の戦乱にも燃えなかった霰天神山。ご利益バツグンでしょう。

換気扇のスイッチを入れるときに、ついニヤッとしてしまいます。



浴衣、500円。

呉服店や卸売り店がたくさんある京都。中でも室町通の浴衣特売は注目!

500円ですよ!地元じゃありえない!!

ちょうど、洗い替えの気軽な浴衣が欲しかったのでこれにしました。

一緒にいた友達も「これが一番いい」といってくれたお気に入り♪

色は黒に見えるけど、実物は紫がかった紺色です。

手持ちの帯にすごく合うので、来るべきしてやってきた子ですね。

宵山の今日はこれを着て繰り出す予定なんだけど・・・現在外は土砂降り

雨が弱まるのを待機しています。


【宵々山】山鉾めぐり~わらべ歌

2007年07月16日 | 【京都】祗園祭

やぁぁぁぁぁっと晴れた~~~~~っ




もう傘はいらんよー

四条傘鉾の真松も台風一過の風に吹かれて気持ち良さそう♪
台風の被害もそれほどなく、祭のハイライトに向けてお天気上昇傾向!

7月15日は「宵々山」。
屋台や歩行者天国が解禁となり、観光客が多く訪れます。

私も、てらまちさんでランチをいただいて15時過ぎに出発。

目指せ!山鉾全制覇!




各山鉾町の会所では、懸装品の展示やグッズ販売があります。
例えば、油小路仏光寺下る「太子山」。
ここは旧家・秦家を間借りして宵山飾りが行われていました。



宵々山になると、会所での販売が子供たちの手にゆだねられます。
みんな可愛い浴衣を着て、大きな声で頑張ってました!

「粽どうどすかー?」「おおきに」

そして、子供たちが歌う「わらべ歌」も祗園祭の隠れた一面です。

♪ ♪ ♪
○○○のお守りは これより出ます 明日は出ません
ご信心の御方様(おんかたさま)は 受けてお帰りなさりましょう
ろうそく一丁献じられましょう ろうそく一丁どうどすか
♪ ♪ ♪


○○○の部分には、各山鉾のご利益によって変わります。
歌うペースもそれぞれ違って、子供たちが本当に可愛いんです^^




これは占出山のわらべ歌。安産で有名な山です。




新町綾小路西入る「杉本家」。

ここは国の文化財に指定されていて、期間限定で観覧できます(有料)。

その期間を「屏風祭」といって、旧家に眠る家宝などを公開するものをいいます。
明治時代の画家・上村松園は屏風祭の屏風絵をスケッチして回ったとか。
江戸中期から始まり、明治時代に盛んになった「もうひとつの祗園祭」です。



新町通六角下る「吉田家」。

名を「無名舎」といって元呉服屋さん。
建物は歴史的意匠建造物で明治42年に建てられたものだそうです。
簾などの夏のしつらいが本当に目に涼やか

んで、このお向かいが「松坂屋」さん。京都営業部兼、和装デザイン研究所です。

そこに飾られていたものにビックリ仰天・・・!!!



伝・加藤清正公甲冑



歴史資料館にありそうな甲冑が、目の前にドン!!
安土桃山時代の武将・加藤清正の甲冑は今も凄い迫力を放ちます・・・。
かっこえぇ~。



町はどんどん夕暮れてきます。。。
駒形提灯がその灯りを徐々に濃くしていく刻限。



烏丸通に人が溢れかえります。ありえない数の信号待ち(笑)



新風館と鈴鹿山の光の競演が綺麗だな~



そして天下の烏丸通も歩行者天国になりました!
このあたりでは「四条通は現在動けません」のアナウンスが飛び交います(笑)



その四条通の有様・・・。
左側は完全に動きがストップしている大行列です。

私が次に向かう場所へ避けては通れない道で、横断するのに苦労しました

そして、最後に行った保昌山でまた可愛い~わらべ達に出会いました!



もうすっかり夜になってしまったのでフラッシュをたいての撮影です。
ひときわ小さな子たちでした!椅子の上に立って、頑張って販売!




注目は、一番左の男の子!髪型も可愛いし、ハニカミ王子ですよ!!
関係者のおっちゃんに「声出てへんぞ~」って突っつかれてました^^
真ん中の女の子は一番元気がいいですね。小さい頃の自分に似てる…。


それにしても多くの人で賑わった宵々山でした!
私は、 ひ と り で 人ごみをかいくぐって山鉾めぐり堪能しました。

全32山鉾 制覇です!

必携の「祗園祭手帳」全ての御朱印ページが埋まりました♪
楽しかった~。

今日は4時間歩きどおしで、家に帰る頃はもうフラフラ。
さらに至るところで「ビールどうですかー」の誘惑に耐え続け・・・

耐えられず・・・近所のコンビニで缶チュウハイを買って飲みながら帰りました(笑)

明日は宵山! 10万人以上の人手が予想されていますが、私は仕事です。

午後からはあいてるんだけどな~~~。