動物とおっちゃんの日常風景

喘息・椎間板ヘルニア・胃食道逆流症・過敏性腸症候群。しかし、動物や私的な病気どころではなくなってきたこの国の将来。

口蹄疫

2010年06月02日 | 動物
口蹄疫が猛威を奮ってる。

口蹄疫という病気は僕達獣医からすれば、古い病気だ。
「家畜伝染病」という教科書には必ず載ってる。

未だに恐ろしい家畜の病気だ。
何故だろう?
未だにころウイルスのワクチンが完全なものとして登場しない。

国立大学も「独立行政法人」になり、産学一体で目先の金儲けばかりを優先する。
基礎獣医学が危機だ。

畜産や酪農の手法も変化進歩してきた。
クローンのように、優秀な種牛の精液が全国に出荷されてる。
国際化とともにインフルエンザが一気に全世界的に伝染したように。

トリインフルエンザの時にも思ったのだが・・・。
農業が大規模化して、酪農も畜産も工場のごとくだ。

トマトも甘いトマトが多くなってきた。
太陽を浴びないで、ビニールハウスで冬は重油をたく。
収穫後はビニールがゴミに・・・。
もともと、トマトは夏野菜。
身体を冷やす夏野菜を冬に食べる意味があるのか・・・?
何か、おかしい・・・?????

ネコの出産

2010年06月02日 | 動物
ここ2ヶ月間でネコの出産があいついでいる。

ネコは季節的に一斉に発情する。
ネコは交尾排卵と言って、交尾しないと排卵しない。
だから、交尾しないネコはの発情は理屈的には永遠に続く。

裏を返せば、交尾すると必ず妊娠することになる。
季節的に一斉に発情がくると、出産も一度にラッシュになる。

まだ目も開いていない子猫を、保健所に連れて来る人もいるらしい。

しかし、うちに来るネコは99%が雑種だ。
つまり、ネコの出産がないと、お客さんがいなくなるのだ。

ネコの出産は悩みの種だが、本当は僕達の生活を支えてくれている。
イヌやネコの出産を喜ばない獣医療とは一体何だろう・・・?

何か間違っているのでは・・・?

しかし、この避妊・去勢手術が収入の3分の1近くを占めてることは事実。

ネコの避妊手術

2010年06月02日 | 動物
もう何週間も前から入院してるネコがいた。
一人暮らしのおばあちゃんのネコだ。
産んだ子供たちはもう2カ月になる。
貰い手を探すのに、病院に子猫たちの写真を貼ってみたが・・・。
何の反応もない。

親猫の避妊手術が終わって、家まで送っていった。
それから10日後に抜糸のために、往診した。
ネットにいれてもらって、ネコの腹部を見て驚いた。
糸を抜いて出血して、一部が付いてない。

早速、また入院になった。
結局、2週間くらい入院して昨日退院した。

おばあちゃんが心配して電話があった。
「心配ないよ、料金はいらないから」
手術をしたら、抜糸が終わるまでは執刀医の責任だから、無料にしてる。

我が院では避妊手術後は縫合部に絆創膏も包帯もしない。
エリザベスカラーもしない。

野良猫でも、術後にそのまま野に放してしまう。
抜糸は不可能。だが、吸収糸での埋没縫合はしない。

たった一度、イヌの避妊手術後1日で全部の糸を噛んで抜いてしまった子がいた。

往診代、送迎代、入院代、等々・・・。
請求すればいいのだろうが、僕は納得がいかない。

これら全てを請求してたら、もっといい生活もできただろうし、子供も一人くらいは後継者として・・・。

技術料として何ら後ろめたい請求ではないのだが・・・。

請求金額を手にした時、今までの苦労が報われるとは思わない。
心ばかりの手作りの野菜を頂くこともあるが、そのほうが僕は嬉しい。

うつ

2010年06月02日 | 病気
安定剤を飲まないで2日か過ぎた。
やっぱり、昨日は体調がおかしかった。
結局、昨夜は寝る前に1錠、今朝も1錠飲んだ。
4月から初めて入院の子がいない休診日になった。
本当は片道20キロの山間部へ狂犬病の注射に行くはずが・・・。
電話でお断りの報告。
さて、明日から、安定剤はどうしよう・・・?