動物とおっちゃんの日常風景

喘息・椎間板ヘルニア・胃食道逆流症・過敏性腸症候群。しかし、動物や私的な病気どころではなくなってきたこの国の将来。

犬の全身麻酔

2012年10月27日 | 動物
ミニチュアダックスの避妊手術。
3歳になるので、飼い主を説得して手術を決めた。

導入麻酔で呼吸が止まった。
普通にあることだ。気管チューブを挿管するのに欠かせない。
だが、挿管しても呼吸が戻らない。

あせった!
呼吸促進剤の投与でなんとか回復して呼吸をし始めたが・・・。

結局、手術は中止した。
無理に手術を強行すると命にかかわることにもなりかねない。

モニターで心肺の異常が警告されるとはいえ、腹膜と皮膚の縫合が2分間では無理だ。

避妊手術で死んだという話を聞くことがある。
我が院でも手術中に亡くなったことが一度ある。

元気に来院して、帰りはタオルにくるまって帰るのはもうコリゴリだ。
術者は半年は立ち直れない。

飼い主さんは一生だろう・・・。

ヒトの手術でも手術中に死亡することはあるのだ。
ヒトではちゃんと麻酔医がいてくれる。
それでも、予期せぬ事態が起こる。

避けられないことだが、かといって全身麻酔の手術を断ることもできない。

ルーチンにある避妊手術の度に「うつ」状態。
ここまで苦しんで、収入はサラリーマン以下だ。

好きな道だが今更ながらあきれている。

1 コメント

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わかります・・・ (みなこ)
2013-02-07 21:29:03
全身麻酔・・・
手伝いをしている私も、すごくストレスがたまります。

元気な子に全身麻酔をするのだから
飼い主は元気に帰ってきて当たり前・・
でも、麻酔にはリスクがつきものですよね。。。

手術で亡くなると、次はしたくない・・・避けたいと思うのは私だけなんだろうかとも思っていました。
逃げてるの?って・・・
でも、おっちゃんさんも一緒なんですねm(__)m
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