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p3ぶろぐ おかわり : 糸井正和経済経営研究所

金融・経済・経営の幅広い分析をお届けします。身近な路地裏経済から陰謀渦巻く国際戦略まで、様々なハナシをお楽しみ下さい。

踏ん張れ欧州 ~ ほぼ週刊株価展望20150105版

2015-01-05 09:00:00 | 金融市場・経済全般
昨年最後の予想は、大外れになっちゃいました m(_ _)m
エボラギリシャも、完全に想定外でしたから、まぁ仕方ない。
今年も当たったり外れたりでしょうが「こんな風に考えてるヤツもいる」くらいに見て頂ければ。

さて、年末に噴出したリスク要因が残っていることを受けて、世界的に休場な1日の前日=31日には、ダウも下げました。
先週末も大引けにかけては下げ止まったものの、一日を通しては陰線。リスクオフの気分は、抜け切っていないように思います。

チャート的にも、+1σを抜け切らないでgdgdした後で結局跳ね返されてしまったカタチです。
さらに25dMAを下抜けしたワケですが、-1σが近付いてきているので、そのサポートが意識されるところでしょう。

そんな中で明日、中国の12月分HSBCサービス業PMIが発表されます。
製造業PMIが悪かった状況で、サービス業もよくない指標が懸念されるワケですが…
世界市場がブルなら特定地域の状況悪化は追加緩和期待でむしろプラスになる可能性もあるでしょうが、リスクオフな気分が残っているならば、素直に嫌気されるでしょう。
去年の年初にアルゼンチン通貨危機と中国の指標悪化で調整局面に入った記憶も残っているでしょうから、なおさらです。

一方でギリシャという爆弾を抱えることになった欧州ですが…
週の後半には、ドイツ、次いでイギリスと、好調な主要国の製造業指標が発表されます。
ここで市場意識が改善に向かってくれるコトに期待したいところです。

というワケで今週は、週前半はイマイチな相場が、週後半に↑を向くという流れを予想しておきましょう。

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クリスマス・プレゼントあり

2014-12-29 10:20:30 | 金融市場・経済全般
先週の相場の入り、東証時間にはイマイチだった株価は、アメリカQ3GDPの大幅上方修正を受けて跳ね上げ。
クリスマス・ラリー…というほど継続的なカタチではありませんでしたが、上値を追う展開になりました m(_ _)m

ただ、週末にロシアやブラジルといった新興国の一部がリスク・オフで終わったことが懸念されたのか、週明け東証時間、日経はやや利益確定先行気味のオープニング。
円安進行で下げ止まったものの、為替ほど↑方向への動きは軽くありません。

それでも、明日・明後日と発表されるアメリカの消費関連指標は、クリスマス商戦の好調を受けてよい結果が期待できるでしょう。
先週の上値追いで仕込んだ大人さん達も、その“仕上げ”をしたいでしょうし、アメリカ企業の年度末お化粧需要もあるでしょう。
…というコトで、この年末は“掉尾の一伸”あり、と読んでおきます。

そうなれば逆に、年明けは利益確定先行になるでしょうから、ワタシ自身は、今回は年末から年始にかけての持ち越しはしない方向で考えていますけど。

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やっぱりアメリカ頼り

2014-12-22 09:00:00 | 金融市場・経済全般
月曜東証寄付直後の下落を越えた後に上昇する局面はあったものの、その後は再びグローバル・リスクオフ。ルーブルと共に株価も下を向く流れが続きました。
ソレを止めたのは、やはりアメリカ。
ロシアの緊急利上げでも止め切れなかった流れも、FOMCを無事に乗り切ったところで底打ち・反転。
利上げまでの「相当な期間」という表現が「辛抱強く」と書き換えられたコトが話題になりましたが…その意味は、ワタシには分かりませんw
翌日の新規失業保険申請件数減少で株価上昇は継続。ダウは上値を追う展開になりました。

日経のチャート的にも5dMAと+2σが上向きに転換して、悪くないカタチではあります。+1σを抜ければ+2σに近付くコトが期待できるかなぁ、という感じではあるのですが…
今夜のアメリカ指標があまり期待できない中古住宅販売関連ですし、何より明日はお休み。
今日のところは、上値追いは期待し難いかなぁ、と個人的には考えてます。

休み明けも、クリスマス休暇に近付くところで、全体の動意は弱まるんではないかなぁ、と。
で、週を通じても上値追いにはならない可能性が高いと、現時点では見ています。

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御祝儀控えめ?

2014-12-15 06:30:00 | 金融市場・経済全般
先週の相場は、前週に外国人の投資行動が売越→買越となったことに見られるようなファンド新年度入り後に日本株のウェイト引き上げを行ったことが推測される状況から一転、波乱となりました。
まず破裂したのが中国リスク。レポ取引の担保条件厳格化を契機に、上海が大きく調整。
続けてギリシャの政治不安定化で株価も下落
世界同時株安となった中でも、やはりアルゼンチン、メキシコなど、新興国の株価下落が目立ちました。

その状況を救ったのは、好調であった米国の小売指標。ワタシはイマイチな結果を予想していたワケですが、それを裏切る結果で良かったです。チャート的には-1σで下げ止まって、反発したカタチになりました。
で、週末に向けては、金曜の東証時間途中までは選挙期待かな~?と思われる↑傾向が見られたものの、東証大引けから欧米時間にかけては、やっぱりグローバル・リスクオフ。5dMAに跳ね返されるカタチで、前回予想は外れに終わってしまいました m(_ _)m

さて今週は、週末に新たなリスク要因炸裂もありませんでしたし、日本の選挙で自民党が圧勝してアベノミクス継続への安心感もありますから、リスク回避マネーの戻りで始まることになるでしょう。
ただ16~17日のFOMC待ちな雰囲気で、その戻りも限定的になるかもしれないな~、と思います。チャート的にも+1σが蓋になりそうな感じがありますしネ。
その後のアメリカ製造業指標の好結果でその蓋を破って↑へ、という展開に期待したいと思います。

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選挙前

2014-12-09 09:30:00 | 金融市場・経済全般
先週の株価は、ほぼ順調。
ECBの「何にも無しョ」「景気悪いけどな~」という冷や水も、むしろいい調整となりました。
悪くは無いもののイマイチだったADP雇用統計に対して本ちゃんの雇用統計が良かったこともあり、株価は一気に跳ね上がりました。

おそらくは年度代わりのファンドマネーの戻りもあって、大きく騰がったというところなのでしょうが、一気に騰がった分、週明けはさすがに調整。それも結構な幅になりました。
チャート的にも、黒田バズーカ2で跳ね上げた+2σが落ち着いてきたところへ騰がった株価が近付き、蓋をされた形です。
状況としては、ちょっとこの先は読みにくいなぁ、というところですネ。

週央にはアメリカの消費関連指標が発表されますが、ブラックフライデーの盛況を見ると、今回発表される11月分は、買い控えでイマイチな数字が出てくるんではないかなぁ、と思います。
それでは株価は先行き暗いのではないかというと、さにあらず。
週末には日本の総選挙が控えています。

週央に向けてアタマの重い展開の後、選挙に向けた思惑で、週末にかけて株価は再度↑を向く、と予想しておきましょう。

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オイル(逆)ショック!

2014-12-01 09:00:00 | 金融市場・経済全般
OPECの影響の大きさは想定外でした m(_ _)m
予想以上に利益確定が先行したのに加え、これも想定外にイマイチだった米指標を受けてパッとしない相場が、原油生産調整なしの決定を受けて一気に原油価格が下落すると、それを受けて円安株高へ。
ただ気になるのは、日銀の追加緩和期待があるんじゃない?という論調です。

今回の原油価格下落で物価が下がる(ハズな)ので、脱デフレを目指す日銀が追加緩和に動く、というのがロジックとして成り立つのは確かですが…
可処分所得拡大より物価高が先行する状態だった日本経済にとって、原油価格下落は脱スタグフレーション効果をもたらす要因です。
言ってみればコスト・プルな“良いデフレ”なワケで。
こうした状況をわざわざひっくり返すほど日銀さんも馬鹿じゃないだろうと、ワタシは思います。
でも今回のオイル(逆)ショックで本当に追加緩和期待が織り込まれたなら、次回日銀金融政策決定会合で“何も無し”となったトキの反動の可能性は、考えとかなきゃいけないかも、ですねぇ。

一方で、月末=ヘッジファンドの年度末となった週末のNYは、結構下押ししました。
それを受けてシンガポールは更に↓で始まっちゃいましたが…
夜場にはファンドマネーの戻りが期待できるんじゃないでしょうかね。

消費関連・住宅関連とも米指標がイマイチだった分、今週のFRB議長達のコメントもリップサービスが期待できるでしょうし…
+1σ絡みの足下から、また+2σに近づく方向を、個人的には期待しています。

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リップサービス奏功

2014-11-25 09:00:00 | 金融市場・経済全般
前回予想、最終的な結果としては大まかな方向で当たり、と言えなくはないのですが…
日銀・金融政策決定会合が“何も無し”だったのはその通りでしたが、ソレに対する市場の反応は、完全に想定外。
東証前場だだ下がり傾向から後場の↑↓、最後ロスタイムに急反転↑とか、こんなん勝てるデイトレのヒトは尊敬しますわw
FOMC議事録に対する反応も、予想より遥かに弱々しい感じでした。

週末に向けた↑のキッカケとなったのは、スーパーマリオのリップサービス
まぁ、実際にはタカ派ドイツの反対で、いつも通りの掛け声倒れに終わる可能性が高いとは思うのですが…
想定以上の株価上昇は、それまでの↑材料にあまり反応せずに溜まっていたエネルギーが噴出したのではないかと感じられるところです。

週末には中国の利下げもあって、この週明けも株価は高く始まりました。
そろそろ利益確定の動きが気になる水準ではありますが…

今週は、アメリカの個人消費や住宅関連の指標が相次ぎます。引き続き、強気の材料になってくれることでしょう。
週末には“ブラック・フライデー”も控えてますから、好景気のアメリカにおける消費増に対する期待も強まるだろうと思います。
また中国については、再利下げの期待も高まっています

月末に多くのヘッジファンドが年度末〆となるのは不安要素ですが…
強気材料が多くなりそうな今回は、むしろお化粧買いで↑基調を期待しておきたいと思います。

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GDPショック!

2014-11-19 11:11:11 | 金融市場・経済全般
前回予想の週、前半はほぼ予想通りだったのですが、またもや欧州不安によって週央を越えたところで失速、米雇用統計は悪くない結果だったのですが、盛り上がりに欠ける週末になりました。
続く先週は大きな波乱無く騰げ基調でイキましたので、今回もまた、当たらずと言えども遠からず、くらいに評価して頂ければ幸いです m(_ _)m

しかし今週に入り、注目のGDP統計がマイナスであったことを受けて株価は急落。
ただ、そこまでサプライズかねぇ…というのが、正直な感想です。百貨店スーパーも売上減が続いていて、最大の構成要素である個人消費が弱いコトは事前に分かっていたわけですから。
中身的にも、家計消費は弱いながらもかろうじてプラスでしたし、設備投資はマイナス幅を大きく縮小させています。今回問題となった在庫調整も、次回はマイナス寄与が大きい状況とはならないでしょう。
名目ベースで前四半期より大きなマイナスとなったのはよろしくないですが、次回に向けては悪くない内容なんでない?と感じるトコロです。

それを織り込んだのか、株価調整は半日で終わり。
チャート的にも、+2σで跳ね返された後はしばらく↓押しになる傾向が続いているので不安な部分はありましたが、それを無事に回避した形になっています。
今日の前場は急な戻しの反動で利益確定に押されてしまいましたが、とりあえずは一安心と言っていいでしょう。

さて次の注目は、まずは昨日~今日の日銀・金融政策決定会合ということになるでしょう。
尤も、前回バズーカでマーケットを吹っ飛ばしましたので、今回はさすがに“何も無し”でしょう。
期待…というか不安な点は、会合後の黒田総裁発言です。
株価の戻しの大きな要因の一つは、消費増税先送りによる日本経済減速不安の縮小だと思うのですが…
大臣や省の代弁者として知られるIMFから消費増税後押し発言が相次いだ状況を見ると、財務省がOBの黒田総裁に対して、消費増税に前向きな発言を“お願い”していてもおかしくないと感じられます。
前回のバズーカ2も含めて、前任者とは大きく異なり、ポジティブな意味でマーケットとうまくやっている黒田総裁のコトですから、そんなプレッシャーは撥ね退けて下さると信じたいところですが、さてどうでしょう。

今日はもう一つ、夜にFOMC議事録公開があります。
コチラはまぁ、「利上げはまだだよねぇ~」くらいの内容でしょうから、ポジティブ要因となる可能性の方が高いでしょう。
週後半に向けて、再度↑を目指す展開を期待したいと思います。

またヨーロッパがgdgdにならなければ、ですけどネ。

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黒田バズーカ おかわり

2014-11-02 02:45:00 | 金融市場・経済全般
今回(10/31)の日銀金融政策決定会合で決まった追加の金融緩和は、大きなサプライズでした。
GPIFのポートフォリオ組み換えの影響も併せて円安株高が一気に進行。その流れは夜場終了まで続きました。
GPIFの債券買い減少分を日銀が引受けることで金利上昇を防ぎつつ、両者で株を買い増すわけですから、相場に対する刺激策としては、これは巧い“一手”です。
GPIF側からは「日銀との連携は無かった」とのコメントがあったとのことですが、いやいや、事前の相談無しにコレは無いでしょう。
タイミングとしてアメリカがQE3終了を決定した直後ですから、その影響を避けるためにFRBとも“握って”いてもおかしくないでしょう。
安倍首相が株価を重視するスタンスを明示した後ですから、それと適合するタイミングではありますけどネ。
でも正直に言えば、決算説明会3件ハシゴでワタシが相場と向き合ってる余裕なんか欠片も無かった当日に、そういう動きに出ないで欲しかった… orz

それから気になるのは、“二発目”の黒田バズーカ後の政府による経済政策です。
“一発目”の効果は高かったものの、結局は消費税増税でチャラにしてしまいました。同じ愚を繰り返す程、今の政府がバカではないことに期待したいところではあります。
また、量的緩和による資産効果も、それが大きい状況は、他のリスク要因で相場が崩れるまでに限定されたものです。
それまでに、実体経済の改善をもたらすように労働市場が改善するように、なにがしかの“一手”が欲しいところですネ。
…どこかの会社がワタシを正規リサーチ職で拾って下さるくらいに状況が改善してくれれば理想的なのですが、ソレはハードル高すぎかな?(苦笑

さて週明けの相場は、祝日を1日置いて、というコトになりますが…
我々が手出しできない月曜の晩には、アメリカの製造業景況感指数が発表になります。FRBが量的緩和終了を決定するくらいの景気状況ですから、悪い結果が出てくる可能性は極めて低いでしょう。
そして木曜夕にはBoEとECBの理事会が、それぞれ開かれます。日銀がサプライズな追加緩和に打って出た直後ですし、デフレ化危機が目前に迫った状況で、ECBによる緩和拡大に期待が高まるでしょうが…
債券買入れが始まったばかりのタイミングで、お鷹いドイツが緩和拡大を許してくれる可能性は、考え難いと思います。
ただ、仮にそうなったとしても、市場の失望は限定的でしょう。
週末には月に1度のビッグイベント、アメリカの雇用統計が控えてますからネ。

今回は年末商戦に向けた雇用増で、かなりいい数字が期待できるでしょう。↑向きの雰囲気な相場は、ソレを素直に好感するんじゃないでしょうか。
…というコトで、週明け以降も更に↑を追う展開を予想しておきましょう。

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QE3終了待ち

2014-10-27 09:00:00 | 金融市場・経済全般
前回予想は、外れちゃいました m(_ _)m
悪くなかった欧州景気指標を受けて株価は↑へ。
ニューヨークでエボラが発生しても戻しが無かったのは、それだけサプライズが大きかった証左でしょう。
特にドイツのPMIが50越えだったのは、意外でした。輸出依存度の高い同国ですから、同国の10月分輸出関連指標の発表時には、もう一度サプライズageがあるかもしれませんね。

週末の一大イベントだったヨーロッパのストレステストは、何とも言い難い結果。
大銀行130行のうち25行が資本不足。不足資本の合計は250億ユーロで不良債権が1,360億ユーロ増加という内容は、量的緩和へのプレッシャー要因としてはちょっと弱いかな、と思えるところです。

そうした中で今週はFOMC。
引き続き好調なアメリカ経済を受けて、QE3は予定通り終了というコトになるでしょう。
ソレへの市場の反応がどう出るかというのが、一つの注目点になるだろうと思います。
これまでのQE1・QE2・ツイストオペ後の反動を繰り返す可能性が意識される可能性は高いのでしょうが…
そうではない状況も今回はありますし、何よりこれまでよりもアメリカ景気が良くなっています。
そのアメリカの中間選挙次第というところはありますが…
調整は短期で終息して、相場はまた↑を向くと期待したいと思います。

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まだまだ欧州が重し

2014-10-23 12:34:56 | 金融市場・経済全般
先週15日を過ぎた後の株価の戻りは、それなりに勢いがあるように見えます。
とはいえ先月末からの↓↑の推移の中で、ダウは半値戻し、日経は1/3戻しで跳ね返された状況。まだまだ、本格回復とは言い難いでしょう。

今回の往って来いはやはり、ファンドの一旦手仕舞いが大きかったのではないかと思います。
先週末に大きく戻した株価は、今週初の東証では利確から始まると見ていたのですが、ソレは寄付直後の一瞬だけで、↑に向かいました。
しかし、その夜の欧米の↓を受けて翌日の東証も↓。ダウと日経の動きに見えた乖離は、欧米系ファンドが日経から離れた影響ではないかと思うのです。
水曜になってダウと日経のリンクが戻りましたから、欧米系ファンドマネーもそれなりに戻ってきたのでしょうが…
これからソレが日本市場に本格的に戻ってくる過程では、今回の下げで仕込んだであろう逆張り個人の利確が重しになるかも。

とはいえそれも、株価が戻ってこそ。
しかし今夕には、欧州景気指標(PMI)が控えています。
デフレ転落目前の状況で、いい数字が出てくる可能性は、極めて低いでしょう。
ただ、ここで悪い数字が出てくれば、月明けのECBでの追加緩和策に対する期待が高まる可能性があります。
夜に出てくる米国の景気指標の好結果で打ち消される部分もあるでしょう。

今夕は軽い調整で、週末のストレステスト結果待ちになると見ておきましょうか。

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引き締め一段落

2014-10-14 10:10:10 | 金融市場・経済全般
先々週は期待の雇用統計で騰げたものの、その前に大きく下げていたため、「もう一段↑」とはいきませんでした m(_ _)m
まぁ、エボラのアメリカ上陸は、大きなリスク要因ですからねぇ。欧州指標の悪化もありましたし。
先週はFOMC議事録で戻した局面もあったものの、エボラ要因に加えて、IMF・世銀が世界各国の成長予想を引き下げるなど世界経済への不安拡大を受けて下げ基調。
NYダウは先月下旬から、日経は先月末から続く下落トレンドが明確化する週となりました。

週末のアメリカでのエボラ感染拡大を受けて、更に下げて始まった今週の株式市場も、ゆうべ夜場のロスタイムになってようやく底打ち。
休み明け、今朝の東証では寄付から日銀さんが来て↑↑、というストーリーを期待していたのですが…
一旦1万5千円を越えて一安心したのか、勢いはいま一つですね。

さてさて、ネガティブ材料の出現が下げ基調をもたらした部分が大きいのでしょうが、トレンドとしての株価下落には、需給要因も少なくない影響があるのではないかと、ワタシは思います。
10月のFOMC(28-29日)でQE3終了を迎えるワケですが、それを前にこの15日は、11月末締めのファンドの45日ルール応答日となります。
今までのQE1・QE2・ツイストオペと、緩和政策終了後に相場が下げた経験から、ここで一旦締めておこうか、という投資家行動がもたらされたのではないかと思うのです。

ただ今回は、これまでの緩和政策終了と違う部分があるんですょねえ。
今回については、毎月量的緩和の量を縮小するという形で、金融政策の引き締め方向へのシフトを続けてきたワケで。
ソレが終わるということは、金融引き締めの一段落、という見方も出来るんじゃないかと思うのです。

もちろんその後には利上げという更なる引き締めが控えているワケですが、連銀総裁発言には、ソレに向けては慎重なスタンスのものが多い。
そうなると、量的緩和で膨れ上がったマネーが本格的に絞り込まれるのは当分先、と見られる状況ですょネ。
…というか、そういう期待が拡がるコトを、米国の金融当局は期待してるんじゃないかという気がします。

それじゃあ15日を過ぎたら株価の戻りは加速するかというと、そうもいかないでしょう。
月末の量的緩和終了に対する市場の反応を見極めたいという雰囲気は残るでしょうし、来月初には米国の中間選挙が控えています。
一旦利食ったマネーは投下先を求めるワケですから、大きく下がった株式相場が回復に向かう可能性は十分に考えられます。
でも市場の本格回復は中間選挙後までお預け、と見ておきましょう。

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往って来い、往って来い、往って来い

2014-10-01 13:30:00 | 金融市場・経済全般
前回「戻り高値を追う展開までは行かないんじゃないかなぁ」と書いた晩には戻り高値 m(_ _)m
かと思えばすぐに“アップル・ショック”で下落。そこから戻ると「地下鉄テロの脅威」で下落。
そこからの戻りの後、週明けは利益確定先行での下げに続いて香港リスクで下げもすぐに戻り。
往って来い、往って来い、往って来い、とデイトレ歓喜な相場展開が続いています。
今日の東証前場もゆうべからのGDで始まって一旦さらに下げたものの、すぐに戻し。相場の根強さは、相当なモノですね。
…と書いてる間に下げちゃいましたが、それでも寄付と同水準で下げ止まったようです。やっぱり強いw

そして今週末には、月に一度のビッグイベント、アメリカの雇用統計が控えています。
ドル高進行で製造業の輸出力が低下する局面なのは不安要素ですが、出遅れていた非製造業景況感が改善しているのはプラス。
結果としては悪くない数字が出てくるでしょう。

GPIF突っ込み期待と日米金利差拡大期待という状況にも変わりありませんし、週末にもう一段↑を期待しておきましょうかね。

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空爆開始

2014-09-24 10:10:10 | 金融市場・経済全般
特にサプライズは無しのFOMC後の株高から一転、利確先行で始まった今週の相場は、米軍によるシリア領内への空爆開始で更に↓へ。ゆうべNY寄り付き時には一旦戻す展開もあったものの、その後再度ジリ安へ。
“前回”2003年の第2次湾岸戦争のトキは事前の「タイリョウハカイヘイキガー」の期間に下げていた反動で開戦時に株価は上昇しましたが、その逆を行ったカタチになりました。
前回は、開戦時の騰げの後は終戦まで下げ傾向が続きましたが…
今回は相手の“形”も明確でないワケで、どこまでやれば“終わり”になるか分かりません。
ただ、“前々回”2001年のアフガン攻撃以降の対タリバン/アルカーイダ紛争が現在でも続いているとはいえ、本格的な戦闘は短期で終了しましたから、今回も同様な形になるのではないでしょうか。

ソレを期待してか、今朝寄付からの戻りは、結構強い感じです ^^
米金利先高観・日追加緩和&GPIF期待という状況が変わらないと見られていることもあるでしょう。

一方で、今回の対ISIS作戦は空爆限定。
次のステージとしての陸上軍投入の可能性があります。
ソレが現実化すれば、またもう一押しすることになるだろうと思います。
地政学的リスクが重しとなって、戻り高値を追う展開までは行かないんじゃないかなぁ、と見ているのですが、さてどうなることやら。

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健闘スーパーマリオ

2014-09-16 09:30:00 | 金融市場・経済全般
先々週の日銀が“ゼロ回答”だったのに対して、ECBは予想外の利下げ
スーパーマリオさん、頑張っちゃいました。

金融政策だけじゃ効かない」という声もありますが、いやいや、公共事業拡大で実体経済にカネを回す方向への動きも進んでいます
どこかで聞いたようなポリシー・ミックスは、“マネノミクス”といったところでしょうかw
まぁ、普通に景気回復策の王道だと思いますけどネ。

OECDは「まだまだ足りない。とっとと量的緩和しろや。」と背中を押していますが、まぁソレはドイツの反対でなかなか実現できない状態が続くでしょう。
それでも、アメリカの金融引き締めが第二段階(利上げ)に近付くと共にデフレ転落の危機が間近に近付いて、ようやく重い腰を上げた欧州当局。少し時間はかかるでしょうが、欧州の景気回復が進むことになるでしょう。
景気がちょっと上向いたところで大増税して腰を折るような政策を打ったり、お堅い(お鷹い)ドイツに引っ張られて早期に緩和停止・緊縮への方針転換をしなければ、ですけどネ。

さて今週一番の注目は、明日~明後日のFOMC。
直近の雇用統計がイマイチで、失業保険申請が増えたのは気がかりですが…
その他の景況指数が総じて悪くない状況下、QE3縮小はいつも通り一段階進むことになるでしょう。

市場がこれをどう受け止めるか、ですが…
「FRBはアメリカの景気回復継続を認識」てな感じでポジティブに受け取られるような気がします。
おそらくはGPIF突っ込み期待と日米金利差拡大期待で、先週(ワタシが相場と向き合う時間的余裕が無い間に orz)一気に円安株高が進みましたが、もう一段、は十分ありえると思います。

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株価予想について

※当ブログで2011年4月~2012年1月に開示していた株価予想は、日経平均株価の当日大引け値が、前営業日比で高くなるか安くなるかを、ワタシの独断と偏見で予想したものです。また、それ以外の株価に関するコメントについても、同様のものです。 投資判断は、あくまでも自己責任でなさって下さい。その上で、参考になれば幸いです m(_ _)m

Disclaimer

当ブログは、私、糸井正和の個人的意見を記したものであり、現在・過去・未来における所属企業もしくは契約先企業の公式見解を表すものではございません。また、書かれた内容に関する完全性、適時性等を保証するものではありません。なお、投資にあたっては、自己の判断と責任において行って下さいますよう、お願い申し上げます。直接・間接に関わらず、投資に関する一切の結果について、責任を負うものではございません。