約4年半前の記事にあるように、
何となく納得して終わった駒ケ岳だったのだが、ここに来て、
犬のランドもそれなりの準備と混雑していない時を見計らっていけば、
頂上までいけるという情報を入手した。
そんなの行くしかないだろう。
そもそも駒ケ岳の景勝碑も押さえていなのだから。
というわけで、箱根園にあるロープウェイ乗り場に到着。
平日だったからだろうか、駐車場の入口にある建物には誰もおらず、
完全に素通り状態だった。
あの日はここで足止めを食らったのに・・・これも時代の流れか?
私の記憶が確かならば、駒ケ岳の山頂へ行くのは今日が3回目(だと思う)。
最初は小学校の林間学校、2回目は高校3年生の家族旅行。
しかし、ロープウェイ乗り場に懐かしさは全く感じない。
それどころか、全く別の場所みたいに感じる。
高3時代はともかく、
小学校時代のここの一場面とは完全に食い違っているのだ。何故に?
いくらあれが25年くらい前だったとしても、
明らかにおかしい。う~む・・・(この謎は後ほど解けることになる)
係の人が言っていた通り、ロープウェイで登っている途中、
突如として視界が真っ白になり、本当に10メートル先も見えない状態になってしまった。
だから、景勝碑は何とか発見できたものの、景色はゼロ。
それでもまぁ、これも貴重な経験だったので、残念無念感は特に無かった。
異界に通じるような霧の濃い道をゆっくり歩いて行くと、
これまた突如としてブワッと赤い鳥居が現れた。
とても現実とは思えない。まるで神隠しにでも遭いそうな感じだ。
別にカメラのレンズが曇っているわけではない。
帰り際に山頂駅で地図を見ていると、思わぬ発見が有った。
このロープウェイの他に山頂まで手段としてケーブルカーが存在したのだ。
なるほど。そういうことか!!
あの過去のワンシーンはケーブルカーの登り口に違いない。
よくよく思い出してみると、
あの日乗ったのは確かにロープウェイではなかった。
そうか、そうか。
しかし、ケーブルカーは今は廃線になっていた。
ロープウェイに人を取られ、2005年に長い歴史に終止符を打ったらしい。
晩年の駅舎は、まるで以前から廃線が決まっていたかのように荒れ放題だったらしい。
今ではその駅舎も取り壊され、ただ線路だけが残っているとかいないとか。
悲しいことだが、
こうしてまた心の思い出の場所が消えていったのだった。
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