こんばんわ。
3連休は台風の襲来もあって憂鬱なまま終わってしまいました。
我が家の辺りは台風らしい荒れ模様にはならなかったのですが、1駅先の西川口や川口付近ではかなり強い雨が降ったようです。それでも災害の少ない地域なので、その点では助かります。
さて、先週のことですが、TOMIXからワキ10000とワキ50000が再生産となりました。初期生産の時は多分買い控えをしていた頃なので、今回はちょっと気になって購入してみました。
ワキ10000ですが、KATOでは50年近く前から模型化されており、未だにリニューアルされていない化石的な存在です。さらにあまり気にしていなかったのですが、3年ほど前にワキ50000の2両セットと言うのまで発売されていました。ただ、驚くことにこの半世紀近く前の設計・グレードのままの塗り替え品と言うことで、値段もアップし、ちょっと信じられないという感じです。
今回は、そのKATO製品との差もちょっと交えながら記事にしてみたいと思います。
TOMIX ワキ10000 10091
実車は、昭和40年(試作)~43年に掛けて191両も製造されたそうです。いわゆる高速貨車10000系に分類される車両で、空気バネTR203を履き、コキ10000系高速貨物列車への併結により東京~山陽~九州に運用されていました。貨車形式ですが、パレットによる小口荷物輸送に使用されました。
大きくは、試作車(10000)、前期形(10001~10040)、後期形(10041~10190)に分かれており、前期形が丸屋根に対し、後期形は三角屋根にリブ付きと、外観の違いが大きな特徴となっています。
KATO製品では前期形の丸屋根に対し、後発TOMIXでは三角屋根の後期形をプロトタイプとしており、差別化されているのはモデラーにとって好都合です。
ちなみに、前期形と後期形ではボギー中心間距離が500mm違うそうです。(後期形が内側に寄っている)
TOMIX ワキ50000 59007
こちらは同時に再生産されたコキ50000。
運用効率の低下により昭和53年10月ダイヤ改正からコキ10000系による高速列車がコキ50000系に置き替えられることになり、高速型のワキを改造する必要が生じました。そのため、一部のコキ10000をコキ50000系対応に改造する工事が行われ、昭和52年~55年に掛けて25両(59000~59024)が登場しています。
塗装はコキ50000系に合わせて屋根と妻面がとび色に変更、種車の違いによりコキ10000と同様に屋根の違いが混在していたそうです。
私自身、この車両が登場した後に瀬野八などで数回撮影をしたことがありますが、実車を見た記憶も記録もなく、まったく印象にありませんでした。
KATO ワキ10000 10026
こちらは既製品のKATOワキ10000です。
元々のグレードがそれなりだったので、貨車製品としてはあまり遜色が無いように思います。
前述のとおり、KATO製品は丸屋根の初期形がプロトタイプになっています。
TOMIX(左)とKATO(右)を連結してみました。
車体長はほぼ同じ。色合いもそれほど違わないので、混結しても違和感がありません。
模型では上から見る機会が多いため、この形態差は良いと思います。
ただし、如何せんお値段が違い過ぎるな~という印象。カプラーポケットも違うために、アーノルド以外に取り替える場合は少々面倒です。
また、床下を見ると配管表現がかなり違うようです。どうもKATO製品は一般型のワキ5000の金型の使いまわしのため、高速貨物仕様の表現になっていないようで、おそらくはTOMIXの方が正しい検証だと思われます。
また、時代差が大きいですが、KATO製品は側ブレーキの表現がまったくありません。最近のモデルではブレーキ表現は当たり前になっていますから、KATOもいい加減姿勢を改めた方が良いと思います。ワキ50000の2両セットでも述べましたが、ただ値段を上げるだけではメーカーの姿勢が疑われるばかりです。
昭和53年頃、私が唯一コキ10000を捉えたシーンです。
中学生~高校生の頃は、良く品川駅で写真を撮っていましたが、コキ10000系の列車は殆ど見ることはありませんでした。おそらく、撮影に有効な時間帯に設定されていなかったんでしょうね。
しなのさかいさんとコキ10000の連結両数を話していますが、写真では2~4両くらいかな?という印象です。ただ、今回調べたところ、九州内で8両ほど連結した列車を確認しました。その分、コキの両数が短くなります。
コキ50000については、実感がなくどのように使用するか全くイメージも湧かなくて、購入するかどうか悩みました。
ただ、調べてみると意外に面白い部分もあるんだな~というのがありました。
コキ50000はコキ10000から主にブレーキ及び空気管系統の改造がなされています。しかし、空気バネ台車であるTR203はそのままとしたため、空気圧の関係で連結両数の制限が生じていました。
一方で、乗り心地の悪さから乗務員の評判が悪かったコキフ50000の台車を一部コキ10000系のTR203と交換するため、ワキ50000からもTR203が供出されたそうです。
そのため、改造当初はTOMIXワキ50000のとおりのスタイルとなっていましたが、昭和58年頃からはコキフからのTR223Bとなったそうです。同社からはコキフ50000も発売されていますから、模型でもこうした台車の交換をすると昭和後期の姿を再現することができます。
私もコキ10000を購入した時もパーツを購入して実践しようと思ったのですが、今回ワキ50000を購入したことできっかけが強まったため、いずれちょっといじってみようと思います。
それにしても、入手困難となったKATOコキ50000が中古で5~6000円台で販売されているのにはさすがに呆れました。こんな時代物のグレードなのに。
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3連休は台風の襲来もあって憂鬱なまま終わってしまいました。
我が家の辺りは台風らしい荒れ模様にはならなかったのですが、1駅先の西川口や川口付近ではかなり強い雨が降ったようです。それでも災害の少ない地域なので、その点では助かります。
さて、先週のことですが、TOMIXからワキ10000とワキ50000が再生産となりました。初期生産の時は多分買い控えをしていた頃なので、今回はちょっと気になって購入してみました。
ワキ10000ですが、KATOでは50年近く前から模型化されており、未だにリニューアルされていない化石的な存在です。さらにあまり気にしていなかったのですが、3年ほど前にワキ50000の2両セットと言うのまで発売されていました。ただ、驚くことにこの半世紀近く前の設計・グレードのままの塗り替え品と言うことで、値段もアップし、ちょっと信じられないという感じです。
今回は、そのKATO製品との差もちょっと交えながら記事にしてみたいと思います。
TOMIX ワキ10000 10091
実車は、昭和40年(試作)~43年に掛けて191両も製造されたそうです。いわゆる高速貨車10000系に分類される車両で、空気バネTR203を履き、コキ10000系高速貨物列車への併結により東京~山陽~九州に運用されていました。貨車形式ですが、パレットによる小口荷物輸送に使用されました。
大きくは、試作車(10000)、前期形(10001~10040)、後期形(10041~10190)に分かれており、前期形が丸屋根に対し、後期形は三角屋根にリブ付きと、外観の違いが大きな特徴となっています。
KATO製品では前期形の丸屋根に対し、後発TOMIXでは三角屋根の後期形をプロトタイプとしており、差別化されているのはモデラーにとって好都合です。
ちなみに、前期形と後期形ではボギー中心間距離が500mm違うそうです。(後期形が内側に寄っている)
TOMIX ワキ50000 59007
こちらは同時に再生産されたコキ50000。
運用効率の低下により昭和53年10月ダイヤ改正からコキ10000系による高速列車がコキ50000系に置き替えられることになり、高速型のワキを改造する必要が生じました。そのため、一部のコキ10000をコキ50000系対応に改造する工事が行われ、昭和52年~55年に掛けて25両(59000~59024)が登場しています。
塗装はコキ50000系に合わせて屋根と妻面がとび色に変更、種車の違いによりコキ10000と同様に屋根の違いが混在していたそうです。
私自身、この車両が登場した後に瀬野八などで数回撮影をしたことがありますが、実車を見た記憶も記録もなく、まったく印象にありませんでした。
KATO ワキ10000 10026
こちらは既製品のKATOワキ10000です。
元々のグレードがそれなりだったので、貨車製品としてはあまり遜色が無いように思います。
前述のとおり、KATO製品は丸屋根の初期形がプロトタイプになっています。
TOMIX(左)とKATO(右)を連結してみました。
車体長はほぼ同じ。色合いもそれほど違わないので、混結しても違和感がありません。
模型では上から見る機会が多いため、この形態差は良いと思います。
ただし、如何せんお値段が違い過ぎるな~という印象。カプラーポケットも違うために、アーノルド以外に取り替える場合は少々面倒です。
また、床下を見ると配管表現がかなり違うようです。どうもKATO製品は一般型のワキ5000の金型の使いまわしのため、高速貨物仕様の表現になっていないようで、おそらくはTOMIXの方が正しい検証だと思われます。
また、時代差が大きいですが、KATO製品は側ブレーキの表現がまったくありません。最近のモデルではブレーキ表現は当たり前になっていますから、KATOもいい加減姿勢を改めた方が良いと思います。ワキ50000の2両セットでも述べましたが、ただ値段を上げるだけではメーカーの姿勢が疑われるばかりです。
昭和53年頃、私が唯一コキ10000を捉えたシーンです。
中学生~高校生の頃は、良く品川駅で写真を撮っていましたが、コキ10000系の列車は殆ど見ることはありませんでした。おそらく、撮影に有効な時間帯に設定されていなかったんでしょうね。
しなのさかいさんとコキ10000の連結両数を話していますが、写真では2~4両くらいかな?という印象です。ただ、今回調べたところ、九州内で8両ほど連結した列車を確認しました。その分、コキの両数が短くなります。
コキ50000については、実感がなくどのように使用するか全くイメージも湧かなくて、購入するかどうか悩みました。
ただ、調べてみると意外に面白い部分もあるんだな~というのがありました。
コキ50000はコキ10000から主にブレーキ及び空気管系統の改造がなされています。しかし、空気バネ台車であるTR203はそのままとしたため、空気圧の関係で連結両数の制限が生じていました。
一方で、乗り心地の悪さから乗務員の評判が悪かったコキフ50000の台車を一部コキ10000系のTR203と交換するため、ワキ50000からもTR203が供出されたそうです。
そのため、改造当初はTOMIXワキ50000のとおりのスタイルとなっていましたが、昭和58年頃からはコキフからのTR223Bとなったそうです。同社からはコキフ50000も発売されていますから、模型でもこうした台車の交換をすると昭和後期の姿を再現することができます。
私もコキ10000を購入した時もパーツを購入して実践しようと思ったのですが、今回ワキ50000を購入したことできっかけが強まったため、いずれちょっといじってみようと思います。
それにしても、入手困難となったKATOコキ50000が中古で5~6000円台で販売されているのにはさすがに呆れました。こんな時代物のグレードなのに。
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