ケニチのブログ

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ゲルハルト+WDR響=ショスタコーヴィチ「チェロ協奏曲集」

2021-04-06 | 音楽 - ショスタコーヴィチ
 先日買ったCDを聴いた.A.ゲルハルトのチェロ,J.サラステ指揮+ケルンWDR交響楽団による,ショスタコーヴィチ・チェロ協奏曲第1&2番.

 両ナンバーとも,やや速めのテンポを採りながら,譜面を正確かつ細部まで念入りに再現した演奏.ゲルハルトの独奏は,いくらか線の細い音色ではあるが,力強く安定の技術で,サラステ率いるケルンWDR響も,よく整理されたアンサンブルでこれを支える.とりわけ,各パートをソロイスティックに扱ったショスタコーヴィチのオーケストレーションにあって,この楽団の持ち味である,個々のプレイヤーの生き生きとした表情が聴かれるのは魅力.録音は鮮明で,オーケストラのディテールから全体の雰囲気までを,過不足なく伝えたもの.


SHOSTAKOVICH CELLO CONCERTOS
Alban Gerhardt (cello),
WDR Sinfonieorchester,
Jukka-Pekka Saraste (conductor),
HYPERION RECORDS,CDA68340
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