先日買ったCDを聴き終えた.芥川也寸志指揮+新交響楽団ほかによる,伊福部昭『古稀記念交響コンサート』.
どのナンバーも,新響の粗っぽいながらも熱気あるアンサンブルで進行する演奏.とくに,リハーサルに立ち会った作曲者によって,フレージングやアクセントなど,譜面上に指示しきれなかった細かなニュアンスが加えられていることは随所で耳を引く.録音は残響が少なくややドライな印象であるが鮮明.
最後のディスクに収められた門下座談は,機嫌よく音楽論を打つ伊福部に対して弟子らが遠慮なく応酬したり,「タプカーラ」への当初の楽壇の冷ややかな反応のありようが生々しく語られたりと,案外聴くべき点の多いもの.また,後半はもはや収録そっちのけでオーケストレーションの私的レッスンへと移行していくという,「お約束」とも言うべき内容に思わず苦笑する.
伊福部昭: 古稀記念交響コンサート 1984 (3CD)
芥川也寸志 (指揮) & 新交響楽団 ほか,
フォンテック,NOOI-5011~13
どのナンバーも,新響の粗っぽいながらも熱気あるアンサンブルで進行する演奏.とくに,リハーサルに立ち会った作曲者によって,フレージングやアクセントなど,譜面上に指示しきれなかった細かなニュアンスが加えられていることは随所で耳を引く.録音は残響が少なくややドライな印象であるが鮮明.
最後のディスクに収められた門下座談は,機嫌よく音楽論を打つ伊福部に対して弟子らが遠慮なく応酬したり,「タプカーラ」への当初の楽壇の冷ややかな反応のありようが生々しく語られたりと,案外聴くべき点の多いもの.また,後半はもはや収録そっちのけでオーケストレーションの私的レッスンへと移行していくという,「お約束」とも言うべき内容に思わず苦笑する.
伊福部昭: 古稀記念交響コンサート 1984 (3CD)
芥川也寸志 (指揮) & 新交響楽団 ほか,
フォンテック,NOOI-5011~13
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