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A.ネルソンス+ボストン響=ショスタコーヴィチ「交響曲第10番」他

2016-05-31 | 音楽 - ショスタコーヴィチ
 先日買ったCDを聴いた.A.ネルソンス指揮+ボストン交響楽団による,ショスタコーヴィチ・交響曲第10番ほか.

 終始落ち着いたテンポで譜面の細部までじっくり描き出す演奏.ボストン響は持ち味の金管セクションを中心に,安定かつ迫力のアンサンブル.ただし,ネルソンスの奇妙なバトンテクニックに起因すると思われる,テンポ処理やフレージングにおける微妙な齟齬が聴かれる点は気になる.このなかでは,第2楽章のパリッと渇いた強奏は好印象.惜しむらくは,スネアドラムの音色が能天気に明るく,全曲に亘って雰囲気を壊しがちであること.録音は鮮明で,低音域を美しく捉えた優秀なもの.
 併録の「パッサカリア」は初めて聴くが,不穏かつアクの強い音楽.ショスタコーヴィチって,若い頃はこんなに尖鋭な曲を書いたのね.


ショスタコーヴィチ: 交響曲第10番/パッサカリア (SHM-CD)
ボストン交響楽団,
アンドリス・ネルソンス (指揮),
ユニバーサルミュージック,UCCG-1709

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