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B.ハイティンク+フランス国立管=マーラー「交響曲第6番」

2017-08-04 | 音楽 - マーラー
 先日買ったCDを聴いた.B.ハイティンク指揮+フランス国立管弦楽団による,マーラー・交響曲第6番「悲劇的」.

 終始遅めのテンポで,譜面を正確かつ念入りに再現した演奏.ハイティンク率いるフランス国立管は,奇を衒ったところのない率直な曲作りで,強奏時にもうるさくならない豊かな音色を湛えたブラスセクションを中心に,安定かつ充実のアンサンブルを繰り出している.ただし,アンダンテ楽章始めのデリケートな音楽のなかで,間違って1小節早く出たまま吹き続けるバスクラリネットは,ほとんど唯一の,そして大きな瑕である.録音は鮮明であるが,打楽器群の音質がやや硬いのが残念.この曲の魅力の一つであるカウベルも,遠くてほとんど聴こえない.
 ライヴレコーディングにつき,演奏後の拍手も収められているが,最終音のピツィカートにかぶせるようなフライングブラボーには心底げんなり.


MAHLER: SYMPHONIE N°6 "TRAGIQUE"
Orchestre National de France,
Bernard Haitink (conductor),
naïve,V 4937

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