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先日買ったCDを聴いた.J.ガフィガン指揮+オランダ放送フィルハーモニー管弦楽団による,プロコフィエフ・交響曲第2&4番.
両交響曲とも,譜面を細部まで正確に再現した演奏.オランダ放送フィルは,ヴィブラートを控えた清新な弦楽器群始め,充実したアンサンブル.ガフィガンの曲作りは,過剰な表現のない,いたってシンプルなものであるが,ただ,テンポ処理に関しては,勝手なギアチェンジやルバートが聴かれ,そのたびに音楽の流れが失われるのは残念.とくに,「第2番」第1楽章においてそれは顕著で,強烈なサウンドが延々展開される執拗さにこの楽章の面白さがあることを考えると,作為的なテンポ移行は,その魅力を大きく減じる改悪である.録音は極めて鮮明.
それにしても,若書きの「第2番」のスコアを見ていると,読み手(もしくは聴き手)をもてあそぶような天邪鬼なアイディアにあふれており,作曲者が当時いかに生意気で性悪の青年であったかがまざまざと伝わってくる.
Sergei Prokofiev: Symphonies Nos. 2 & 4 (SACD Hybrid)
Netherlands Radio Philharmonic Orchestra,
James Gaffigan (conductor),
CHALLENGE CLASSICS,CC72779
両交響曲とも,譜面を細部まで正確に再現した演奏.オランダ放送フィルは,ヴィブラートを控えた清新な弦楽器群始め,充実したアンサンブル.ガフィガンの曲作りは,過剰な表現のない,いたってシンプルなものであるが,ただ,テンポ処理に関しては,勝手なギアチェンジやルバートが聴かれ,そのたびに音楽の流れが失われるのは残念.とくに,「第2番」第1楽章においてそれは顕著で,強烈なサウンドが延々展開される執拗さにこの楽章の面白さがあることを考えると,作為的なテンポ移行は,その魅力を大きく減じる改悪である.録音は極めて鮮明.
それにしても,若書きの「第2番」のスコアを見ていると,読み手(もしくは聴き手)をもてあそぶような天邪鬼なアイディアにあふれており,作曲者が当時いかに生意気で性悪の青年であったかがまざまざと伝わってくる.
Sergei Prokofiev: Symphonies Nos. 2 & 4 (SACD Hybrid)
Netherlands Radio Philharmonic Orchestra,
James Gaffigan (conductor),
CHALLENGE CLASSICS,CC72779
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