暑い・・が、まだまだこれからだもんなあ。
で、最近読んだ本。
もっとヘンな論文
これ、シリーズ二作目らしいけどこれから読んでも全然OK。
題名通り、ヘンな論文を紹介している本です。
論文つうと一般的には専門的、難しい、堅い、眠くなる・・で、その手の学術系とか教育系じゃないと縁がない世界・・
私も学生時代、なんちゃって論文いくつか書いたけど、ほんとに論文という体裁で書く事だけに意義あり!って感じの中身ペラペラなしょーもない論文でしたな。
しかし、しょーもない論文でもなんとなく論文形態に乗っ取って書くとそれらしくアカデミックぽくなったりして、と自画自賛^_^;;
まあ、もう書く事もないだろう・・と思いたい^_^;;
しかし、この本はそんな論文に対する意識を改革する目からウロコ本です。
取り上げられている論文は「プロ野球選手と結婚するには?」と、なんか女子会か女子向けコラムみたいだが、これが単に婚活や自分磨きではなく、あくまで実際のフィールドワークに基づくプロ野球選手の結婚相手、年齢、知り合う経過、選手の年俸とかとかシビアに調べていくと・・
たしかになんか、一定の法則が見えてくるのです。
高収入のスター選手と結婚するのに最も確率が高いのは女子アナ、とか。うーむあるある!
それよりさほどスターではない一般選手の場合は、なんと地方のスナックの女の子が多い!という意外(?)な結果が。
やはり、知り合う場の問題からそーなるらしいよ。
「追いかけてくるもの」の論文は、伝説や言い伝えから都市伝説に至るまで、何か追いかけてきて追いつかれたら○○と言う話を集め分析した研究。
追いかけてくる相手、時間、場所をとことんまとめて分析するとなんとなく「追ってくる」恐れや恐怖をもたらす共通ビジョンがみえてくる・・という怪談の造り方に通じるかも、ですね。
「競艇場のユルさに関する研究」も、コミュニティとしての競艇場という新しい観点からの分析だし、なんか競艇に行きたくなるよこれ!
そしてなんと、片手袋研究家のあの方も登場してるではありませんか!
一見、なんじゃそれ?なんか意味あんの?的に見えてもとことん突き詰めてみると、なんだか新たな地平線が開けるような本でした。
しかし、どこからこーいう論文拾ってくるんでしょうかねー、この作者!
その作者の愛あるツッコミを読んでると、なんだか論文を書いてみたくなってきますよー、まあ書かないけどさ。
でも、こういう視点で日常を改めて分析するのもありだなあ〜って思いました。