ただ今、渋谷のBunkamuraミュージアムでは、ロシア・モスクワのトレチャコフ美術館展をやってますが、都内でもう一箇所、ロシア絵画展やってるんですな。
こちらはロシア国立美術館所蔵作品です。
場所は、八王子からバスで20分くらいの東京富士美術館で創価大学のお隣。
創価学会系列の美術館だそうで。
滋賀のMIHOミュージアムとか熱海のMOA美術館とか、宗教団体関連美術館って結構あるのかもなあ、とかと思いますが、別に美術館自体は信者とかでなくても入れるし、勧誘されたりする事はないんだがねー。
美術館前バス停で降りたのは私ともう一人だけ。
やはり、渋谷と比べるとアクセスに手間がかかるし、ロシア地味だし^_^;人気ないんだろうなあ、と思ったら・・
中はかなり混雑してました。皆、自家用車でくるんだろう、駐車場の場所は沢山ありそうだし。
そして、土曜は小学生以下無料だそうで、ガキがいや元気なお子様方が走り回り・・
子供以外の客は年齢層かなり高めで、団体グループが多い。
もしかして、学会の関連で割引券あるから来るのか?って感じでしてねー。
Bunkamura の客は、絵を見に美術館にやって来る人々って感じだが、こちらはレクレーションの一つとして美術館に来てみたよ!って感じで。
まあ、土曜だし混むのはわかるが、普通に会話してる人、ケータイ着信音があちこちで鳴ってるわ、で、美術館に何しに来たんだ?って言う客が多かったですな、正直。
会場では、係の人が「お静かに鑑賞ください」みたいなクリップ持ってるんだけど立ってるだけで、それより直接該当者に声かけてくれよー!と、言いたいなあ。
もしかして信者だから声をかけにくい、注意しにくい、とか?
でまあ、客はともかく、Bunkamura では音声ガイドが有料でしたが、ここは無料!
というか、スマホでアクセスして会場限定wifi から解説が聞ける、んだが、音声が自動音声でねー、最高に味気ない感じ^_^;
まあ、無理サービスだからねぇ。解説も簡単な感じで情報量少ないし、wifiの電波弱いのかサイト開くまで時間がかなりかかる!
3Gかよ!と、ツッコみたくなるくらいノロノロなのだ。
まー、仕方ないが。
で、作品の方はBunkamura のより大作系が多い!
特に圧巻はアイヴァゾフスキーの海洋系画。
油彩であの海の水の透明感があれほど描けるとは!と、驚きますねー。
レーピンの若い頃の絵もあって、ロシアの民話だかから由来の海底王国の絵なんだが、魚を下から見上げた時の顎というかエラの感じが可愛い。
プレコみたい。
で、今回のロシア絵は特別展でそれ以外の常設展ざっと見てきたけど、なんか凄いわ^_^;
公立美術館ではなかなか太刀打ち出来ない感のあるコレクションですな。
わりとフランスのルネサンス以降あたりが多い?って印象だが、ロシア絵と比べるとフランスのはトーンが明るくて絵自体がキラキラしてる感じだな。
特に人物像、肖像画系とかむっちりすべすべの美白な貴婦人たちの肖像画だが、なーんかやはり依頼人を喜ばせたい用肖像画、って感じだなあ、と思った。
関係ない、興味ない人からするとまさしく「壁の絵」的な。
私はやっぱりレーピンみたいな肖像画が好きだねー、赤裸々系というかなんつうか。
今回ここではレーピンの肖像画はトルストイ一枚だけでありましたが。