毎年夏になると,昭和史の本を読む習慣があり,特に,父親が今年95歳で,戦争を知っている世代で,学徒動員で働いたこと等を幼心に聞いてきた記憶もあり,そんなことから,今年は何を読もうかと考えていました.
戦争への思いとかは昨年も書いた記憶があり,戦後の日本の歴史というか,半分以上自分の肌感覚がある史実に関して,最近聞いたり,読んだりする中で,自分の肌感覚と微妙に違いを感じることが多くなってきたような気がしてきました.
実際は少し違うのだけどと思うようなことが多くなってきて,そこをきちんと押さえておきたくなり,読んだのが,以下の本です.
実は少し前に,上記の右から2番目の1960~1972を読んだのですが,どうも当事者感覚がある池上氏のステレオタイプな言説に何か浅薄さを感じながらも,年下の時代の肌感覚も少ない佐藤氏の方が私の肌感覚に共感を覚えたのでした.
そこで,今回は残りの3冊を読むことに.そこでは,明治以降のある意味日本の思想史のコアな部分を垣間見える感覚で,楽しく新鮮な気持ちで読めました.
1.社会主義と共産主義とはどう違うのか.
2.右翼と左翼とは?
3.スターリン主義と共産主義とは?
そんな問いかけに,史実に基づいて解説してあるものとして,今の各世代に読める内容だと思います.
上記のフレーズについても,今のマスコミに出てくるような,特にテレビに出てくるようなコメンテーターなどは,相手にそのレッテルを張って卑下するような使い方しかないように思われ,きちんとその内容を理解してないことが伺い知れます.その意味でも,そんな安っぽいテレビのコメンテーターに振り回されないように,自分で読むことで,現実を直視できると感じました.
確かに,全体を通じて,池上氏のステレオタイプの言説よりも佐藤氏の史実を明示したコメントが印象的ですが,一読の価値は十分あると感じました.
合間の時間を使って並行して読んだのが,
内容は,言わずもがなですので,実際読まれるとほっとします.もう一冊は,
これは新しくパソコンを買ったので,数処理ソフトをインストールしたくて,Mathematicaは高いので,フリーのソフトということでMaximaをインストールしたので,その解説書として,古本ですが,購入しました.内容は計算機代数の内容をMaximaを使いながら解説した本ですが,数式処理に関しては実務的にも精通されて,今は大学でも教えられている著者ですが,数式処理≒計算機代数≒>数式処理ソフトをイメージできる人には,結構楽しめる本です.高校の数学の先生でも,生徒の教える整数の話のバックボーンを少し垣間見えて,整数で出てくる定理の有用性も感じられると思いました.この本を実際にMaximaを使いながら読み進めていくのが,その読み方だと思います.
また並行して,少し専門的ですが,
このうち左の本で,Mathematicaを使いながら確かめたり練習問題を解いたりして,また日本語訳をTexで作ってみたりして,読んでいます.精読するためにTexで日本語の訳しながら読み進めるというのが,最近の私のやり方です.Texの練習にもなるし,慌てる必要もなく,繰り返し,読み込めるという点でも良いかなというのが,最近の私です.