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数学教師の書斎

自分が一番落ち着く時間、それは書斎の椅子に座って、机に向かう一時です。

アーベル賞

2025-03-27 08:24:39 | 数学 教育
 京大の数理解析研究所の柏原正樹教授のアーベル賞受賞報道がありました。佐藤スクールの一番弟子の先生のことは昔から注目していましたが、今も数理解析研究所で活躍されていることを再確認して、すごいと感心しています。森重文教授も同じく数理解析研究所で今も活躍されていることを鑑み、昔なら定年で60歳を超えたら大学から去られることが多かったにもかかわらず、特に素晴らしい活躍をされている先生には、年齢の壁を越えて大学に残っておられるように制度改革が行われたのは、素晴らしいことだと思います。年齢だけで、機械的に定年を決めて有能な人材をリタイヤさせるのは日本にとっても世界にとっても大きな損失だと感じます。
 このブログでも過去に書いていた志村五郎先生等も長くプリンストン大学で活躍されていたことを鑑み、日本も少しアメリカに近づいてきた感があります。
 今から20年ほど前に、読売新聞に数学者の柏原正樹先生の特集記事があり、東大の学生のころから、京大の数理解析研究所の教授になっても、A4番の大学ノートに数学の研究を記しておられることをしり、私もそれを真似て大学ノートを研究ノートと称して
こんな感じです。もっとも、私のはB5の100頁のノートですが、柏原先生のは、A4の100頁らしいです。それも、当時40年間で600冊も使っていたとか。1年に15冊で、1か月に1冊以上です。いかにすごい研究量かと思われます。偉人のリアルな研究姿勢が垣間見れる瞬間ですね。尊敬以外の何物もありません。佐藤スクールに関しては、
にも解説があり、ここでも柏原先生が紹介されています。