お先に下山します☆彡

目指せ!エンディングノート(*^^)v

非常通信訓練コンテスト

2021-04-04 18:32:27 | コンテスト

2021/4/3、JARL神奈川県支部主催の非常通信訓練コンテスト参加。

神奈川県足柄下郡湯河原町、星ヶ山で移動運用。標高約600m。県東部がほぼ見通せる。県西部は大山がブロックする。コンテスト時間は18時~24時。HF(3.5,7)/VHF(50,144)/UHF(430,1200)順に2時間ポッキリ、チェンジあり、3回転。今回もキャンプセットと一緒。

コンテスト前、3.5MHzの垂直半波長バーチカル40m長の実験をしたく午前中に現着。はい、ドローンバーチカルです。別記事書きますね。

7,50,144,430,1200MHzアンテナを設置。オールバンド部門にエントリーして、調子悪かったらモノバンド部門に乗り換える作戦。3.5Mhzは結局アンテナ無し(実験だけ)。

HFスタート、7MHzが調子悪い、コンディションが悪い上逆VDPで非力。3.5MHzを覗くと、昨年オールバンド部門で優勝の方がテンポよく走る。7MHzよりコンディション良く各局もいーかんじ。7MHzDPにリグTunerでなんとか乗らんかと試すがアウト。。HFで50局は遅れてしまった。。泣き泣きV/Uアンテナの再調整時間にする。

VHFスタート、50MHz,144MHz。ほいほいいーかんじー。モノバンドなら過去の入賞ラインに届く。のどがかれたらワンカップ。

UHFスタート、430MHz、1200MHz。430は局数もマルチも3桁越えちゃいました。1200も頑張るけどGPだと呼ばれても取れないことが多い。早いとこビーム作るべ。

HFちゃんと準備すれば300QSOは行けた感じでした。ログ提出は入賞不透明なオールバンド部門にするか、確率高いモノバンドにするか、悩みどころ。。初参加でしたが様子わかりました。次回はちゃんと3.5MHzも出れるようにします。

県内移動だとどこがいーんでしょうか。大山は夜中運用が怖いし(今回どなたか運用局がいらっしゃいました)、城山方面はブラインドが気になるし、オールバンドやるから設営スペースもね。

日中は風もなく24℃でぽかぽか陽気、夜中は風が上がりmax8m/sに叩かれ恐怖でしたがフルアップのまま就寝(疲労困憊)、目覚めてすぐ残骸チェック。セーフでした。。降ろす前に長崎コンテストにちょこっと参加、CWで心が洗えてよかったですw

一応、この運用地(星ヶ山)からの理論見通し距離、約92Km。さいたま市周辺までの距離になり、ほぼこの半径内が快調でした。この赤ラインが大山を避ける限界ラインで、これより西はブラインドになります。今回、430MHz最長は群馬県みどり市で138Km。丹沢山や奥多摩の山越えなので山岳回折と思われます。

ところで、ちょっと真面目な話。

仕事で非常、災害、救急、有事に関わる期間が長かったです。ライフラインや通信インフラが絶たれた時、助かる命を助けるため、指揮系統と機動チーム配置の最適解を求め国内外の様々なドリルを支援してきました。どんなケースでも現場への人的リソースと必要物資の適切投入、他機関との共通プロトコルの有無がキモとなります。

大規模インシデントが発生した際、公共機関では対策マニュアルに従い地域、業種別に多くの本部が立ち上がります。これを都道府県や省庁が指揮しますが、実は日本はこの縦横連携があまり得意ではない。消防、医療、警察、自衛隊、NGO等、規模の従属関係や一部ルール化されたものはありますが基本みんな勝手に動きます。例えば同じ現場に入った医療チームで厚労省管轄のDMATと自衛隊医療班は別系統で動くため情報共有ができなかったり、目前の要救護者に対し、これは担当外、ここから先は触れない等、大変歯がゆい壁が存在します。日本ではこの効率の悪さを現場に派遣された分野別専門家のマニュアル外、役割外の気転と尽力でカバーしてる現状があります。合同訓練は日常的に実施してますが各機関、縦割りMAXなプライドも強く領分の毒文化がなかなか消えません。欧米では共通指揮系統が明確で政府、軍、民間の役割と協調タスクが詳細化されていて動きやすく合理的です。日本は災害や非常時対応の先進国のように考える風潮がありますが、実は科学的アプローチではまだまだ後進国で、現場指揮者の例外調整力とアナログな人間力に大きく頼っているのが現実です。これはきっと治らない。合理は奉行の腹の中、理屈より情けが優先、私たちが親しんできた助け合い文化は局所では成功するのですが、広域では歪みを吸収するクッションが無くなり関係者に無限の心労を与えます。

情報化時代、現場のリアルを把握するため、災害・緊急時のSNS情報のリアルタイム分析や、避難者のリアルタイムヘルスデータが増々重要になってきていて、各機関独立に収集する複合情報をAI処理し、緊急度や兆候を割り出し、投入リソースを戦略的に計画する時代になってきました。国もシステム研究に予算が積極的です。

アマ無の非常通信も、伝達・中継だけでなく、一歩進め、一定ルールの元その情報ごと体系的にラベル付けし、共有、横展開されるようになると良いなあと思います。

ニューカマーで無知なんですが、プロトコル決めて、電話モードで、長距離や伝達時間や中継局数等を競うようなコンテストってないんですかね?