地理バカ日誌 ☆*:. 地図の園 .:*☆

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             by まつおか秘密研究所

大都市圏の縮小?

2013-04-03 00:30:37 | 社会・経済

Commut2osaka2000_s

  マップ007(2010年)
  Commut2osaka2010_s


これは、2000年と2010年の国勢調査データに基づき、近畿圏内の市町村(大阪市をのぞく)から大阪市への通勤率を地図化したものです。たとえば、A市から通勤率10%というのは、A市の住民で働いている人(就業者)のうち10%が大阪市で従業している(通勤している)ということを表します。
2000年と2010年を比べると、大阪市郊外の市町村の通勤率がずいぶん下がっていることが解ります。都市圏の範囲を線引きする際に“通勤率5%”を目安にすることがありますが、2000年だと三重県の名張市までこの範囲内でした。
なお、マップ007には10年間で減少した通勤者数(棒グラフ)も表しました。通勤者数が増加した市町村もありますが、増加数は多いところ(姫路市や京都府精華町)でも200人前後であって、大半の市町村からの通勤者数は減少しています。トータルで約20万人の減少です。

もちろん、ここであらわしているのは、あくまで大阪市と他の市町村の間の通勤であって、京都市と神戸市への通勤がどうなのか、大阪に隣接する市(大阪の近郊)へ通勤先が移ったのかどうか・・・といったことは読み取れません。また、大阪圏全体が長らく不況下であることも考えると、この現象をダイレクトに郊外の人口減少、少子・高齢化と結びつけることはできないですけれど、大阪都市圏あるいは郊外の個々の街の将来を考えるうえで見過ごせない現象と言えます。


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