花の日々

はなのひび

大崎上島の夏

2013年08月28日 | Weblog


13日、お墓参りに大崎上島へ帰りました。2年ぶりの帰省、とても楽しみですが、なんだかちょっと緊張します。広島に住んでいながら、近くて遠い故郷大崎上島。年に1度はお墓参りに帰りたい、と思いながら…ほんとうにごめんなさい。

竹原港に着くと、お盆とあって、たくさんのフェリー乗船待ちの車。1便見送って、やっと乗船出来ました。車の窓を開けると、懐かしい故郷の海の匂い。海の匂いはどこも一緒でしょう、と思われるかもしれないけれど、故郷の海は、他の海とは違う匂いがするんですよね。

大崎上島が近づいて、竹原行きフェリーとすれ違う。


造船所…。


子供の頃、嫌となく見ていた風景が、今となっては懐かしさを超えて新鮮です。

大崎上島白水港に着くと、東野住吉祭で櫂伝馬競争が終わった所でした。








毎年13日に行われる住吉祭は200年前から続くお祭りで、各地区から出る船が、太鼓の音が鳴り響かせながら競いあう櫂伝馬競漕、子供の頃これを見ると、「大崎上島の夏」でした。その夜花火が上がります。今年も3000発の花火が打ち上げられたそうです。

12年前、祖父母が亡くなり、実家は空き家状態になりました。その家も老朽化が進み、ついに取り壊されることになりました。解体は始まっていました。




大崎上島が、ますます遠くなったような気がします…。

山手にあったお墓は、伯父が何年か前お寺「西光寺」の近くの墓地に移し、車椅子でもお参りできるようになりました。「真理さん、これでお参りに行けるで。」と言ってくれた伯父の笑顔、いつもこうやって陰で支えてくれる伯父が、子供の頃から大好きです。


外気温38℃。車から一歩出ると、頭がじりじりと焼けるように暑い。お墓の前に座るだけで、超暑がりのhideさんは汗でビッチョリ。私も体温調節が出来ないので、もう大変。お花とお線香を供えると、急いで手を合わせ、早口で「おじいちゃん、おばあちゃん、父さん、おばちゃんなかなか来れなくてごめんね。私もみんな、元気だよ……。」と、手短にお話しを済ませました。やっと来れたのに、なんということ…。今度からはお盆ではなく、もっと気候の穏やかな時に、ゆっくりお参りさせてもらおうと思いました。

どこか落ち着く風景。子供の頃、父に連れられ、船に乗って魚釣りに行ったことが思い出されます。船に寝転がると、チャポンチャポンという波の音や、ギイギイという船の音。今でもはっきりと……。


穏やかな海に、たくさんの船が静かに通ります。


この大きな船に、hideさん釘付け。この船は、自動車工場から車を運搬する、と子供のころ聞いた記憶があります。


花火の準備がされていました。打ち上げ前の花火、初めてみました。


夏の花「カンナ」がまぶしい。


みかんと造船の島、大崎上島。


映画「東京家族」のロケ地。妻夫木聡が大崎上島に降りた桟橋。


全国的にも珍しい、木造5階建て~3階建ての民家が残っています。

木造4階建て。


木造3階建ての徳森旅館。


徳森旅館は入り母屋造りで、1934年に出来た旅館。進水式があるときなどは、船主を始め多くの客が宿泊したそうです。木造建物が集まる木江地区では、ひときわ目立っています。でも老朽化が進み、所有者の維持、管理が難しくなり、壊されることになったそうです。もったいない…。

朝から、親戚のお墓参りめぐりで、あわただしい大崎上島滞在となりました。でも、大崎上島景色を見て、大崎上島の空気を吸えて、少し気分が豊かになりました。やっぱり故郷はいいな。また帰って来ます…。
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7 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
さみいし。 (底押悦子(山本))
2013-08-29 18:37:55
大崎にお帰りなさい。
この夏は榎本クリーニングが改築かしら?と思いきや壊されていたので,母も私も寂しく思っています。昔の街並みがだんだんなくなっていきます。また大崎に帰ってきてくださいね。私も一度真理さんにお会いしたいです。
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さみいし。 (底押悦子(山本))
2013-08-29 18:38:47
大崎にお帰りなさい。
この夏は榎本クリーニングが改築かしら?と思いきや壊されていたので,母も私も寂しく思っています。昔の街並みがだんだんなくなっていきます。また大崎に帰ってきてくださいね。私も一度真理さんにお会いしたいです。
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ほんとさみしいです… (mari)
2013-08-30 18:49:19
こんにちは!悦子さん。
ご無沙汰しています。

誰もいなくても、実家が壊されるのは、胸が痛いです。
でも、思い出だけは、心にしっかりと…。

あ~あ、あの頃が懐かしい。

私も悦子さんにお会いしたいです。
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いつか会いたいです (底押悦子)
2013-09-01 19:26:33
返信ありがとうございます。私の記憶は,榎本クリーニングは優しいおじちゃんとおばちゃんがいて,店にはかわいいオウムがいて,そして真理さんの弾く素敵なエレクトーンが絶えず流れて・・・今でも私の心の中に曲が流れています。欠かさずブログを見て私も真理さんの夫婦と家族のようになりたいと思っています。うちも娘二人・・・しかも下の娘の名前は梓です。梓も京都の大学に春から進学し主人と二人暮らしになりました。いつか真理さんの住んでいるところにも訪ねて行きたいです。
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そうでしたか (ゴーちゃん)
2013-09-04 21:05:12
徳森旅館ですか・・・なつかしいです。
朝食のみそ汁は少し甘くて美味かったな。
たしか白みそだった・・かな?
まりさんの故郷は木ノ江ですか?
いいな~、夏の鏡のようななぎの海に
映った月はきれいだったな。
俺も帰りたくなってきましたよ。
でも、もう少し頑張ります。
新潟にて
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桃源郷 (mari)
2013-09-04 21:32:50
悦子さん

ほんと、叶うならもう一度あの頃に帰ってみたいです。
島を離れて、大人になって、島の良さがわかって来ます。

娘さんは梓さんですか。偶然ですね。
これも何かの縁ですね。

私の住んでいるところは、春になると
梅、桃、レンギョウ、桜が時を同じくして満開になり、
まさに桃源郷ですよ~
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穏やかな海 (mari)
2013-09-04 21:53:09
こんにちは!ゴーちゃん。

大崎上島の海は、ほんとうに穏やか。
見ているだけで、心が落きますよね。

私は大崎地区です。
もうだれも住んでいない実家、といっても、
無くなってしまうと、寂しくて…。

今私が住んでいるところは、
自転車愛好家の休憩場所になっているようで、
天気のいい日は、自転車を見かけます。
ゴーちゃんも、是非一度寄って下さいね。
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