ずっと楽しみにしていた、映画「東京家族」を観に行きました。ロケ地は、私の生まれ育った大崎上島。１年半前、山田洋次監督が大崎上島を訪れ、『この地で映画を撮る。なぜこの地を選んだか』と語るTVを観ました。あの頃を思い出して、ちょっとほろり。。。
子供の頃、除夜の鐘を聞いた後、友達と初日の出を拝みに、３時間かけて登った神峰山。神峰山からの瀬戸内海の絶景が、日の出と共に赤く染まって、さらに絶景へと変わって行く。大串海水浴場へキャンプに行った夜、打ち寄せる波に夜光虫の青の光が輝いているのを、防波堤に座っていつまでも見ていた。父のスクーターの前に立って乗り、みかん山へ野鳥を捕まえに行ったり、海へ泳ぎに行ったり…。
日本全国の中から、よくぞこんなに小さい島を見つけて下さいましたね。私以上に、良いところを見つけて下さいましたね。ありがとうございます。嬉しさで、胸がいっぱいになりました。
３４年前父は癌で亡くなり、１０年前祖父、祖母が相次いで亡くなりました。今では、生まれ育った島の家には誰も住んでいません。故郷が、遠くなりました…。
東京家族を観て、すっかりホームシック。瀬戸内海の穏やかな海が見たくなりました…。というわけで、恒例の結婚記念日の日帰り旅行は、「しまなみ海道」へドライブ。結婚記念日は２月１１日ですが、都合で１０日に変更となりました。
しまなみ海道は、尾道ICから向島、因島、生口島、大三島、伯方島、大島、今治ICまで、６つの島でつながっています。何度も通りましたが、今までに降りた島は、生口島、伯方島と大島。なので、この度は、大好物の「はっさく」と、かねてより興味のある「大山祇神社」を目指し、因島と大三島へ行くことにしました。時間があれば、向島の「高見山」へ登って夕日を見る…。
当日は快晴。でも風は冷たく寒い。まずは大山祇神社がある大三島から。多田羅大橋が美しい。
大三島へ行く目的は、大山祇神社の他にもう一つあります。TVで何度か紹介された、安くてうまい海鮮食堂というのでしょうか、「大漁」という食堂で、おいしい海の幸を食べること。「大漁」は大山祇神社の前にあるという。
大山祇神社近くの駐車場に車を止め、神社方向に歩いていると、ものすごい人だかりを発見！もしかして……。そうです、「大漁」の開店を待つお客さんでいっぱい。開店１時間前だというのに…びっくり！？シーズンオフのこの時期なので、もしかしたらお店は閉まっているかも？と思っていたのですが…。
とにかく、神社へ行くことにしました。島にある神社だから…と思っていたら…
素晴らしい！？美しい！？まるでプチ京都です。
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『大山祇神社』・・大三島宮ともいう。
全国各地に一万社余りある山祇神社、三島神社の総本山として、また山の神、海の神、戦いの神として全国各地からの尊崇を集め、現在も参拝者が絶えない。また歴代の武将が奉納した武具類は、国宝８点、国の重要文化財７５点を数え、現在も大山祇神社、国宝館に保存展示されている。
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境内には、大きな御神木くすの木が、何本かあります。樹齢２６００年だそうですよ。
神殿。美しく重厚な造り…感動!
ここで式を挙げられる、御一行に出会いました。白無垢を着て嫁ついだ３３年前を思い出していました…。
お土産に、ミニ干支を買って帰りました。hideさんの寅と、私の猪。
それにしても、なさけない顔の寅だあ。。。。。
神社を出て、もう一度「大漁」を見たけど、相変わらずのたくさんの人だかり。諦めて帰ることにしました。残念！
次は、大好きなはっさくを求めて因島へ行きました。因島ははっさくの発祥の地だそうですよ。大崎上島も柑橘類の宝庫。運動会の頃になると、段々畑はオレンジ色に輝き始めます。はっさくのシーズンには、毎日１個は食べていました。
しばらく海沿いを走ると、巨大な大根に遭遇。
す、すごい！？どうやって抜くんだろう…なわけないですよね。そうです、因島といえば万田酵素。万田酵素のオブジェの大根でした（笑）
こうやってみると、因島ってはっさくだけではなく、万田酵素といい、東ちづる、ポルノグラフティとか、有名どころがたくさん。こんな穏やかな、ゆったりとした島の中から、いったいどうやって生まれて来たのか…と思うけれど、こんな場所だからこそなんですよね。
因島に降りると、すぐに手に入ると思っていたはっさく。それが意外にも見当たらない。娘達に送る、と約束していたので、意地でも探さないと…と探すこと１時間半、やっと発見。昔は、箱売りのお店がたくさんあったけど、今は数えるほどしかなくなったらしい。大好物のはっさく大福を買って、因島を後に。
時間はすでに５：３０。向島には寄れなくなったので、橋から瀬戸内海の夕日を見ながら帰りました。
後日、茜からお花が届きました。マッキーが抱えて（笑）ありがとう。
