百合とオレンヂ城Ⅱ

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千と千尋とゲド戦記

2007-02-22 12:10:00 | ジブリ 押井守 ハーモニー(伊藤計劃) サマーウォーズ フルメタルパニック

■千と千尋とゲド戦記

 
 千と千尋を見た時に連想したのが『ゲド戦記』でした。


 『ゲド戦記』の影のようなカオナシや
「名前は相手を支配する」という設定を見て
『千と千尋』は『ゲド戦記』に似ているかな
と軽く思いました。

 
 
 ちなみにその時、は宮崎駿が『ゲド戦記』と
『デューン砂の惑星』のファンだった
とは
知りませんでしたし、後に息子の宮崎吾郎氏
が『ゲド戦記』の監督をするとは当然
思いもしませんでした。
 
 
 それとカオナシは偶然の産物です。
 
 
 ジブリの製作が順調に遅れている時(笑)
いよいよ切羽詰って、
鈴木敏夫Pは「(千と千尋の)公開を遅らせるか?」
と考え始めたそうです。
 
 
 このときの宮崎駿の心境はというと、
「あの人(鈴木敏夫)は恐ろしい人だからやりかねない」
だそうです。


(そこまで言われる鈴木敏夫Pって)


 ある絵コンテを見て宮崎駿は
「こいつ(カオナシ)はどこに行くんだろう?」
と思いそれからカオナシが誕生したそうです。

 
 
 インタビューでも、
「千と千尋はクラバートやゲド戦記に
似ていますよね?」



 と質問をされた宮崎駿監督ですが
「ええ、影響は受けたと思いますよ。
ただ意識的ではなく無意識にね」

と語っています。
 

 
 上のカオナシ誕生のエピソードを見ても
「カオナシはゲド戦記の影の様な存在として描く」
とか言えるほどの余裕が宮崎駿にあるとは思えません
(笑)






■千と千尋と春を売る商売

 『千と千尋の神隠し』で「春を売る商売」について
話題になっている様なので私見を述べたい、と
思います。


 赤い提灯(ちょうちん)など「春を売る商売」らしき
箇所は確かにあります。


 ただ千尋やリンが寝ている部屋は
絹糸産業の女工の寮と全く同じに
描いている
そうです。
(『虫眼とアニ眼』より)


 また『虫眼とアニ眼』では、
昭和20年代の近江絹糸争議で
「手ぬぐいを広げて干したい」と要求し
勝った、という話しも宮崎駿は述べています。


 この「手ぬぐいを広げて干す」というのは
『千と千尋の神隠し』にそのままの情景が
あります。



 千尋とリンの生活は(絹糸産業などの)女工の
生活がモデル
と言っていいでしょう。



>結論

 確かに「春を売る商売」らしき箇所はありますが
千尋やリンたちの生活のモデルは(絹糸産業などの)
女工の暮らしがモデルに見えます。







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