百合とオレンヂ城Ⅱ

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日本のいちばん長い日

2016-08-15 21:18:00 | 映画


日本のいちばん長い日

 日本は71年前の今日
終戦をむかえました。



 『日本のいちばん長い日』は
戦争を終わらせようとした人たちの
物語です。







 この五人がメインキャストです。



 そして『日本のいちばん長い日』は
庵野秀明監督の『シン・ゴジラ』にも
影響を与えました。




庵野秀明「『日本のいちばん長い日』とか『沖縄決戦』
は何度も何度も観てるんですよ」




 ちなみに『シン・ゴジラ』見てきました。
非常に面白かったです。






鈴木貫太郎


 戦争を終わらせようと奔走する
鈴木貫太郎首相です。


 ちなみに鈴木首相は226事件では
九死に一生を得ましたが、そのような人が
終戦に関わるのも何かの因縁を感じます。







 昭和天皇に忠義を尽くし
また昭和天皇も鈴木貫太郎首相を
父のように慕っておりました。



 戦争を終わらせるのは大変ですが
大岡昇平のように、
「日本が負けるのを想像できない」
という言葉を聞くと、私たちの想像以上に
困難なことだった、と思います。



 志賀直哉が鈴木貫太郎についての随筆を
執筆し発表したのも、何か非常に感じる
ところがあったからでしょう。







 ただ飄々(ひょうひょう)とした一面も
ありますし、たまにお茶目な一面を
見せることもあります(笑)



 そして家庭ではよき父親でも
あります(傍で鈴木首相の世話や補佐を
してるメガネの人は息子の鈴木一氏です)






阿南惟幾(あなみ・これちか)


 鈴木貫太郎首相を支える軍人。







 昭和天皇に忠義を尽くし、また鈴木首相から
「阿南さんは倒れません」と言われるほど
信頼されています。







 鈴木首相や昭和天皇の服装をびしっと整える
場面に、それがよく表れています。



 また阿南陸相は家族思いの人でもあります。



 作中に何度か『太平記』の楠正成について
阿南陸相が言及する場面がありますが、
「楠正成は家族を大事にした」と言い
また息子の死の真相が語られる場面には
静かな感動があります。







 戦争継続を訴える陸軍を相手に硬軟両面を
使い分け和平交渉へもっていきます。



 阿南陸相は部下からも非常に慕われて
います。






昭和天皇

 
 昭和天皇は非常に学のある方で、また
「あ、そう」とゆっくりと品よく話されます。



 有名なお弁当のエピソードもありますが
陛下の優しいお人柄がよくわかります。







 また昭和天皇は学者なので外来種の雑草を
引っこ抜いたりもしています。



 昭和天皇は「雑草という草は存在しない」
と言われましたが、宮崎駿も感動したのか
何度か、この逸話を紹介しています。







 昭和天皇は見識のあるご立派な態度を
とられます。



 この昭和天皇がいたからこそ、今上陛下が
おられるのだなぁ、と思いました。
(生前退位の意向からも優しさが見えます)



 ただ国体とかの話は普通の人には
難しいだろうなぁ、と思います。



 神主の勉強をした私でも中々理解できないの
ですから(神主の最高位が天皇陛下なのです)






畑中健二

 
 『日本のいちばん長い日』で描かれる
宮城事件の中心人物です。



 鈴木首相や阿南陸相、そして昭和天皇は
年齢に相応しい、ある種の強さがあります。



 ですが畑中少佐は若さと熱意と勢いと
純粋さ故に駆け抜けてしまった人です。







 畑中少佐を松坂桃李さんのような若手が
演じていることもありますが、広い宮城内を
自転車で移動するところなどが、どことなく
青春劇っぽく見えます。



 『コクリコ坂から』のような感じ、とでも
いいましょうか?



 上のすることに納得がいかない陸軍の若者たちが
本とか引っ張り出して議論とか討論じみたことを
してるんですよ。



 この若者たちの心中は・・・






迫水久常

 
 後述の『日本のいちばん長い夏』のメイン
の1人であり、また傍観者的な立ち位置。







 ちょっと説明がいるのですが・・・



 もともと『日本のいちばん長い日』は、
作者の半藤一利が司会をつとめた
この『日本のいちばん長い夏』の座談会を
元に作られました。



 そして、この座談会に参加したのが
堤真一演じる迫水久常でした。



 他に座談会に参加したのは、



 阿南陸相の部下だった
荒尾興功



 鈴木貫太郎の息子の鈴木一(鈴木首相の傍で
世話をしてるメガネの人)



 侍従の入江相政(余談ですが宮中に仕える
侍従は上品なので『マリア様がみてる』の様に
「ごきげんよう」とあいさつをしてます)



 館野守男(畑中少佐に放送局が占拠された時の
NHKアナウンサー)



 岡部冬彦(『まおゆう』のキャラクター原案を
やった水玉螢之丞さんのお父さんです)



が参加しています。



 つまり、この人たちの証言を元に
『日本のいちばん長い日』は制作されたのです。







 『日本のいちばん長い夏』は映像化もされて
います。



(『たまゆら』、『ARIA』、『ケロロ軍曹』
『あまんちゅ!』の)佐藤順一監督がまちがえて
借りています(笑)↓




佐藤順一 ‏@satojumichi · 8月6日

『シン・ゴジラ』を見る前に「日本のいちばん長い日」を見た方がいいという意見を聞いてamazonビデオで借りたら「日本のいちばん長い夏」だった。富野監督が役者としてでてて、それはそれでよいものが見られた。(ちゃんとその後「〜長い日」も借りました)





 上の画像がそうなんですがガンダムの冨野監督の
となりにいるのは鳥越さんです(笑)



 そうです、東京都知事選で惜しくも
三位で落選した鳥越俊太郎さんです。



 ちなみに東京都知事になった小池百合子さんは
『シン・ゴジラ』に取材協力でクレジット
されています。






安彦良和が描いた水木しげる


 冨野監督が演じているのは今村均大将です。



 水木しげるは今村均大将を、
「私の会った人の中で一番温かさを
感じる人だった」と評しています。



 冨野監督は今村大将を「合理的な戦いができる人」
と評しています。







 今回、『日本のいちばん長い日』を書いた
理由は終戦の日とか『シン・ゴジラ』とか
いろいろありますが・・・。



 「良心」を示したかったでしょうか?



 今回、『日本のいちばん長い日』の記事を
書くときに心がけたのは、知っていても
「これを書いたらひどいよな」と判断したら
書かない、ということでした。



 あと昔の日本人の精神や価値観を大事にしようと。



 宮崎駿監督は『風立ちぬ』で牛がゼロ戦を引く
シーンを牧歌的に、「昔はこうだったんだよ」と
描きました。



 百田尚樹さん(永遠の0)は、牛がゼロ戦を引く
シーンについて「道を舗装して道路にせい!」と
やや感情的に言っていました。



 どうしても現代の、今に生きる私たちは
現在の価値観で昔を見てしまいます。



 なので百田尚樹さんの見方もわからなくは
ないのですが、私は宮崎駿監督が
「牛がゼロ戦を引くシーンを好意的に描いた」
ように『日本のいちばん長い日』の記事を
書こうと思いました。



 次の記事は、
『新米姉妹のふたりごはん』
『やがて君になる』を予定しています♪



 ただ『シン・ゴジラ』の記事も予定して
います。



 『シン・ゴジラ』は尾頭ヒロミと
カヨコ・アン・パタースンに萌えました♪





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