百合とオレンヂ城Ⅱ

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この世界の片隅に その2

2017-02-27 22:56:00 | 百合姫&百合マンガ

この世界の片隅に

 




 すずさんの日常が少しづつ変化してる
のですが、その1つが空襲が増えたことです。


 空襲の増加で『サザエさん』の長谷川町子さん
や『日本のいちばん長い日』の半藤一利先生の
ように、アメリカのマスタング戦闘機(P51)に
撃たれる、という話がでてくるようになります。


 加山雄三さんも茅ヶ崎で空襲を経験しましたが
「1944年に空襲が始まり、翌年に増えた」
と言っています。


 そして加山雄三さんは、焼夷弾についても
詳しく語っています。


 それが本当にジブリの『火垂るの墓』と
まったく同じなのです!


 運がいいことに茅ヶ崎と平塚の空襲は風が
吹いて焼夷弾が海の方へ落ちたそうです。


 そしてお父さん(上原謙)は空襲時に
「これはもうダメだ・・・」と語り
「なぜ日本は戦争を始めたのか?」と
戦後しばしば悩んだそうです。







 ですが・・・こういう空襲が多い状況でも
人は慣れるものなんですよね・・・


 すずさん一家は空襲にも慣れてしまった
ようです・・・(^-^;)


 そして、こういう空襲の目印にならないように
備える、という話は聞いたことがあります。



 たとえば私が伊勢神宮で宮司さんから聞いた話
ですが・・・



 当時の陸軍大将が、

「神社の屋根の金色の飾りは目立ってしまい
空襲の目印になりませんか?」

と聞いたところ、宮司さんは


「心配ない」


と、たった一言で返した、そうです。


 当時、伊勢神宮がどれだけ力があったかが
よくわかるエピソードです。







 そして、この頃からすずさんの意外な強さが
みえてきます。


 なんといいますか、家を守ろうとする決意
を感じるのです。


 『この世界の片隅に』というタイトルですが
これは、すずさんが自分の居場所をみつけた
第一歩をさしてる、ような気がします。







 そして、映画の最初の方にあった
すずさんが、すいかを座敷童(ざしきわらし)に
あげたエピソードですが・・・。






白木リン

 道に迷ったすずさんが色町で出会った白木リン
という名の遊女。


 すずさんが子供の頃に、すいかをあげた子が
実は、この白木リンさんだったのです♪







 リンさん、色っぽくて可愛い女性です♪







 これは北崎拓(『ますらお』)先生の
すずさんと白木リンさんです♪


 可愛いくて綺麗です♪


 すずさんと径子さんも良いんですが
すずさん、とリンさんも良いですね♪







 映画のタイトル『この世界の片隅に』
ですが・・・。


 たぶん白木リンさんの、この一言がきっかけ
の1つだったと思います。


 このリンさんの一言で、すずさんは自分の
居場所を見つけることができた、と思います。







 それから『この世界の片隅に』興行収入
10億円突破☆



 そして公約通り「30分追加Ver」の映画を
制作するそうです。



 それは、つまり白木リンさんのエピソードも
増える、ということですよね?






終戦のラジオを聞いて

 この映画を見て、どうしても評価が分かれ
そうな、すずさんの「納得出来ん!」


 どちらかといえば、おっとりとした
すずさんが、これほど激しくはっきりと
ものを言うことはなかったので驚くのです。







 これは晴美ちゃんをなくしてしまった、
すずさんが、ようやく自分の気持ちに整理が
ついたことが原因でしょう。



 それが、あの「やさしく、強くなる」
「暴力には負けん」という強い決意で
戦争に向き合うことだったと思います。



 それなのに戦争が終わってしまい、
整理のついたはずの気持ちの行き場が
なくなり、すずさんは「納得できん!」と
言ったのだと思います。



 戦争が終わって、どこか緊張の糸が切れて
しまったのかもしれません。


 
 だから径子さんも隠れて晴美ちゃん
のために号泣していたのですし。







 この辺りから、すずさんとすみさんの
意外な強さが見え始めるころです。


 そして、すずさんが自分の居場所を見つけ
新たに気持ちの整理がついたころです。


 相変わらず、仲のいい姉妹なので、そこに
癒されるというか、可愛い、と思います♪







 しかし、腹が減ってはなんとやら。。


 ここで、すずさんと径子さんがアメリカの残飯
を食べて「う、う、うまいー♪」というシーン
に、どこかほっとします。


 今までロクなものを食べていないので
残飯でもうまいでしょうし(^-^;)



 というか戦争という悲惨な状況でも
すずさんと、すみさん姉妹や径子さんたち
の、こういう時でも可愛らしいところが
良いですね♪







 このアメリカのジープを描いてる少年
ですが『ルパン三世』のOPのジープを
描いてることで有名な大塚康夫さん
だそうです。







 おちついたすずさん。







 人の優しさと哀しさ。


 そして、それでも時は流れてゆくのです。







 そして、すずさんは、今でも広島の片隅で
静かに暮らしているそうです。





 次回は連載再開を記念して『緋弾のアリアAA』
の記事を書きたいと思います☆



 あとはほぼ予定通りです。



 村上春樹が某ホテルのプールサイドで
海賊姿のジョニー・デップを見て
「また続編があるのかな?」と思った
そうですが、はいそうです。



 予告も公開されました。


 
 で、なんとなくですが伊藤計劃の文体って
村上春樹に似てませんか?


 カフカやヘミングウェイを引用する辺りとか。



 それからデカプリオが賞をとった
『レヴェナント』は面白かったんですが
『セル』は微妙な映画でした。



 この映画『セル』はまさに微妙なときの
スティーヴン・キングでした。


 『ドクター・ストレンジ』は普通に
面白かったです。


 主演はベネディクト・カンバーバッチで、
ホームズとイタチで有名な俳優です。



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