両刃の剣

これまで、上手い下手、良い悪いという観念が浮かんできて
絵を「描けない～～～！」ということを
何度か話題にしてきた。


でも、もうそんなことを言っている場合じゃない。
描かないでいると　オカシクなる。
作品を、というより、とにかくトイレに行って
出すもの出す、と言う方が感覚的には近い。
じっとしていると、
自分の中で何かがグルグルグルグルと不毛な堂々巡りを始めて
アタマがパツパツになる。
そして腐りはじめて悪態をつくようになる。


パツパツになる→ヒステリーを起こす→キ印→ビョーイン行き、
という流れをたどることになった人が
古今東西、どれだけいるだろうかと思わずにいられない。
（その多くは女性ではないかと・・・）
何年か前、整体をちょっとかじらなければ
ワタシおかしくなっちゃったーと思い込んだに違いない。
とにかく、自分でエネルギーの行き場＝表現の場を作らないことには
薬飲んだって整体受けたってレメディーとったってヒーリング受けたって
どうにもならんのだ。


毒いっぱいに悪態をつき続けるもうひとつの自分を飼っていることは
それはそれはしんどいし、
大変にやっかいだと思っていたけれども
ソレこそが表現の源だと気づいた今
猛毒と思っていたものは実は宝の山だったと思える。
もう、自分を悪いヤツ、なんて思わない。


同時に、ソレは両刃の剣でもあり
使わないでいると
人にも自分にも危害を加える恐れが


表現のスタイルだって、良いも悪いもない。
私はF6を紙ベース＋パステルで20～60分で仕上げる。
もっとじっくり取り組むべき、という人もいると思うけど
それは　他人のやり方だ。
私もモチロン、そう、するときもあるかもしれない。
でも、今はそんな感じで　やりたいスタイルでやらずにいられない。


描きたくない時は、カラオケで歌うなり、踊るなり、暴れるなり
文章を書くなり、掃除するなり・・・・だ。


おとといはアクリルを、
昨日は、暫くご無沙汰していたソフトパステルを取り出した。
身体の向くまま、気の向くまま。
昨日は赤がマイブームだった。
不思議と、反対色の緑はあまり使わない。
表れるとしたら、多くはイエローの上にブルーを重ねることで
たまたま出てくる。


ラッキーなことに、自宅のプレハブ小屋から
おそらく短大卒業後間もなくに買ったと思われる
50号のキャンバス布と木枠が出てき
早いうちに張って（張り方忘れた！？）下地塗って・・・・
ああムズムズする


同時に、思う。
絵を描けるって　なんて贅沢なことだろう。
食べるに困っていたら絶対に出来ないことだ。
当たり前のように短大へ行って描いていた頃は
そんなことを考えもしなかった。
それに気づいたことも、
回り道をしてきたお陰かもしれない。
プレハブ小屋を快く使わせてくれる母にも
食べていけるお金を残してくれた父にも
今までに感じたことがないくらい、本当に感謝している
・・・・けど。
いつか、もっと広いところで、もっとおおきいもの描きたいなあ～～～～


それから。最後になりましたが
作品展の件で、新旧問わず、友人知人の皆さんから
温かいメールを頂戴しております。
この場をお借りして　本当にありがとうございます。