なにとなきかれ色寒くみゆるかなあらし吹きしく小野の浅ぢふ
かれてたつただ一もともさびしきは嵐の庭の尾花なりけり
千鳥なくかもの河風みにしみて糺すの森に更けし月かな
かれわたる庭のあさぢふ照る月の色なきいろぞ寒けかりける
更けぬるか寒き河せの月かげにうらがなしくもなく千鳥かな
消残るみちのともし火暁の雪に照れるもさびしかりけり
くれて行く年の道さへみゆるかとおもふばかりにてる月夜かな
よしといひあしといふともから衣たゞ身一つをつゝむばかりぞ
のどかなる空の色かな年たちてゆるぶは人のこころのみかは
あやしくもあらたまりたる心かな昨日もとりし筆にやあらぬ
かれてたつただ一もともさびしきは嵐の庭の尾花なりけり
千鳥なくかもの河風みにしみて糺すの森に更けし月かな
かれわたる庭のあさぢふ照る月の色なきいろぞ寒けかりける
更けぬるか寒き河せの月かげにうらがなしくもなく千鳥かな
消残るみちのともし火暁の雪に照れるもさびしかりけり
くれて行く年の道さへみゆるかとおもふばかりにてる月夜かな
よしといひあしといふともから衣たゞ身一つをつゝむばかりぞ
のどかなる空の色かな年たちてゆるぶは人のこころのみかは
あやしくもあらたまりたる心かな昨日もとりし筆にやあらぬ