まふ蝶のかげさへ寂しひとりすむみ山の庵の秋萩の花
いで我も打いそがばや隣には今宵きぬたの音ぞきこゆる
神無月しぐれてさむき袖がきになほ盛なる白菊の花
いかのぼり市にもとむる子らのみはとしの終も嬉しかるらん
あらたまの年の若水くむ今朝はそぞろにものの嬉しかりけり
色かへぬまつの林にまじりてはのこる紅葉も寂しかりけり
立ち渡る霞をみれば足引きの山にも野にも春は来にけむ
うれしくもわがものにして聞てけりこのあかつきの鶯の声
暮れぬとて帰りし友のをしきかな梅の林は月になりしを
おぼろおぼろ月はかすみて我が岡の梅遠じろくみゆる夜半かな
いで我も打いそがばや隣には今宵きぬたの音ぞきこゆる
神無月しぐれてさむき袖がきになほ盛なる白菊の花
いかのぼり市にもとむる子らのみはとしの終も嬉しかるらん
あらたまの年の若水くむ今朝はそぞろにものの嬉しかりけり
色かへぬまつの林にまじりてはのこる紅葉も寂しかりけり
立ち渡る霞をみれば足引きの山にも野にも春は来にけむ
うれしくもわがものにして聞てけりこのあかつきの鶯の声
暮れぬとて帰りし友のをしきかな梅の林は月になりしを
おぼろおぼろ月はかすみて我が岡の梅遠じろくみゆる夜半かな
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