下町の浪華役者のうはさなど人来てすればうぐひすの啼く
春の雨ばらの芽に降りニコライへ明神の鳩遊びにぞ来る
病ゆゑ身のおとろへて見る夢と白さの似たる木蓮の花
罌粟咲きぬさびしき白と火の色とならべてわれを悲しくぞする
百合の花青みて咲けばわが心ほのかに染みぬものの哀れに
わが子等の青芝走りたづねよる兎の目にも夏の匂ひぬ
わが皐月今年児のため縫ひおろす白き衣のここちよきかな
白き砂海にすべりて入る如き夜の遠方の山ほととぎす
いなづまの幾筋の火をはるかにも見下す山の夜のほととぎす
ほととぎす谷の青葉のくらきをば覗きてありぬ冷き岩に
春の雨ばらの芽に降りニコライへ明神の鳩遊びにぞ来る
病ゆゑ身のおとろへて見る夢と白さの似たる木蓮の花
罌粟咲きぬさびしき白と火の色とならべてわれを悲しくぞする
百合の花青みて咲けばわが心ほのかに染みぬものの哀れに
わが子等の青芝走りたづねよる兎の目にも夏の匂ひぬ
わが皐月今年児のため縫ひおろす白き衣のここちよきかな
白き砂海にすべりて入る如き夜の遠方の山ほととぎす
いなづまの幾筋の火をはるかにも見下す山の夜のほととぎす
ほととぎす谷の青葉のくらきをば覗きてありぬ冷き岩に
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