mardidupin

記憶の欠片あるいは幻影の中の真実。

《雨の鬼灯》

2014-07-10 22:34:24 | 〈からくり時計の小部屋〉
うたたねの唇にある鬼灯かな/鷹女


鬼灯は暮れてなほ朱のたしかなり/貞





【四万六千日のご縁日】
雷除の実を抱き
はぐれた人を探す
二度と逢えなくなる気がして
裏門を抜けた。
雨が強くなってきた。


あの日も雨だった。
記憶が色づいてきた。同じ事の繰り返しになるのか。
次々に開く傘が邪魔だった。

このたくさんの傘から出られなくなった。


雨の日の鬼灯市とは人が消えていくらしい。


そして今年も雨になった…

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