うたたねの唇にある鬼灯かな/鷹女
鬼灯は暮れてなほ朱のたしかなり/貞
【四万六千日のご縁日】
雷除の実を抱き
はぐれた人を探す
二度と逢えなくなる気がして
裏門を抜けた。
雨が強くなってきた。
あの日も雨だった。
記憶が色づいてきた。同じ事の繰り返しになるのか。
次々に開く傘が邪魔だった。
このたくさんの傘から出られなくなった。
雨の日の鬼灯市とは人が消えていくらしい。
そして今年も雨になった…
鬼灯は暮れてなほ朱のたしかなり/貞
【四万六千日のご縁日】
雷除の実を抱き
はぐれた人を探す
二度と逢えなくなる気がして
裏門を抜けた。
雨が強くなってきた。
あの日も雨だった。
記憶が色づいてきた。同じ事の繰り返しになるのか。
次々に開く傘が邪魔だった。
このたくさんの傘から出られなくなった。
雨の日の鬼灯市とは人が消えていくらしい。
そして今年も雨になった…
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