土曜日の富士山は結構荒れた天気みたいで、悩んだ挙句の出発、仕事を終えて仮眠をしてから・・・静岡県に入るといきなり

・・・間欠ワイパーでも速過ぎる程度の雨から高速にしないと間に合わないくらいの降り方まで・・・200k以上離れた土地のことなので、あれこれ憶測しても仕方が無い・・・とにかく、現地へ向かうことに・・・川越インターを入ってから直ぐにオートクルーズを81kにセット・・・これでも岡崎周辺の3車線60k区間は駄目なのだけれど、60kで走っている車など1台もいない・・・抜かれっぱなしです。
このスピードだと、走行車線を悠々と走っていても罪悪感もないし、燃費計の数値も面白いように上がって行く・・・前回満タンにしてから、当日スタートまで11k程度だったのが、現地へついたときには23.5kまで伸びており、トータル数値も20.9kが21.1kになってました・・・他の車を気にせずのんびり走るときの良いおもちゃです。
前後しますが、途中新東名藤枝付近で対向車線にいくつかの赤色灯が・・・おまけに夜だけれど発炎筒の煙で,もやったような状態・・・その時はチョッと大きな事故かな・・・くらいの感覚で通り過ぎ、今朝の新聞を見ると「新東名で初の死亡事故」・・・その処理現場を通りかかったようでした。
13日金曜日の17時から富士山周辺は夏の交通規制・・・世間の3連休、中日15日は当然ながらその対象・・・規制が無ければ5合目まで行けるのだけれど、標高で言うと1500m以上も低い臨時有料駐車場(水ケ塚公園)へ車を入れて、そこからバスでの移動・・・バスの始発は6時だったけれど、途中のコンビニでエイド食品等を仕入れたのと、もの凄いガス(霧?)でスピードが出せず、駐車場についたのが5時50分過ぎ・・・駐車料金1000円を払って、天気の悪さに、人出も少ないと多寡をくくっていたのが大外れ・・・広大な駐車場も車で一杯・・・ナンバーを見ると日本全国から・・・皆さんしっかりと予定を立てての行動?天気なんかに左右されないんですね(@_@;)
なるようになるさ派の私は、当日の現地の天気次第で登るかランにするかを決めるつもりだったので、着替えが必要・・・6時の始発は物理的に無理なので、次のバスにすることにして登山の準備に入りますが、お盆の本番時に防寒対策のつもりをしていた雨具類をほとんど全て着込んでも丁度いいくらいの気温・・・ここから1400mほど登るのに(-_-;)・・・万一の場合はレスキューシートも持っている・・・残る防寒具を使わずに済むことを願って、バス待ちの列に並びます。
どちらかというとお盆の富士登山、主催者側になる私としては多少の天気の悪さに目をつぶって実行したのが大正解(*^_^*)・・・場所は違うけれど、臨時駐車場やシャトルバスの事情が判ったのはプランニングに大助かり、参加の皆さんが少しでも快適に楽しんでいただけるには、事前の情報収集・・・それも、実際に現地での情報が大切・・・富士登山の詳細は別のところで書きますね。
バスに揺られること30分ほど・・・ガスがかかっていて景色は全く楽しめない(-_-;)・・・下がこんなのだから当然上はもっとひどいだろうなという心構えをしっかりするには最高の条件でした。
ガイドブックにはまず駐車場周辺で30分から1時間くらい、身体を高さに順応させるための時間を取るように書いてあったのだけれど、靴紐の調整だけでそのまま登山口へ・・・ゆっくり登るから大丈夫・・・と根拠の無い思い込みでスタート・・・7時過ぎでした。
登山口からいきなりの渋滞(@_@;)・・・犯人はコイツでした。
皆さんここで写真を撮るので、渋滞発生・・・私はこの写真だけをさっさと撮って進みます。
ここを過ぎれば、遅いながらも快調に進めるのかと思ったら・・・小学生くらいの集団が列を成して・・・後ろの若い連中が、「こんなペースだと・・・」文句を言っているのが聞こえてきます。
私は別に時間に縛られているわけでもないし、今回の目的は購入したギア類の試用&連休の暇つぶし・・・風が強くガスがかかっている天気なので、そのうち空いてくると思ってのんびり進みます。
これを書き始める前に、今朝ネットで富士山の天気のことを調べようとして・・・ついでにいろいろ見ていたら、7月1日が山開き・・・当然全部通行可能と思い込んでいたら、吉田方面からはOKだけれど、静岡側は13日に通行止め解除の記事(@_@;)・・・頂上にオープンしていた山頂郵便局は入口に14日から営業の張り紙があったりと、知らなかったことだらけ・・・天気に関しては富士山での「雨は横殴りの強風を伴う」と言うようなことが書いてありました・・・まさしくその通り・・・これに役立ったのが上下セパレートの雨具、ゴア製つば広帽子・・・暴風対策にもなったし、頭に雨がしみこんでくることも無く快適・・・不快な思いをせずに済んだと言う方が正しいかな・・・
スピードを意識したわけでもないけれど、途中の登山小屋・・・特別に寄る必然性も感じず、トイレも・・・ハイドレーションを初めて使ったのとキットカットを2個食べただけで進み、休憩していない分、他の人たちより早いのかなと思ったりしながら高度を稼ぎますが、次第に高山病にやられた人の姿が・・・座り込んでいる人はまだしも・・・完全に横になって仲間たちが心配そうに取り囲んでいるパーティーもいました・・・私は幸いにして、高度が上がるにつれてある程度意識しながらの深呼吸を行っていたので9合目過ぎくらいまでは特別に高度を意識することは少なかったのですが、次第に深呼吸の回数も増え、9号5勺で頂上まで200mの看板を見てもあまりテンションは上がらず・・・とにかく「あと200m」と思いながら進みますが、ちっとも進んでいるように感じない・・・この辺に低酸素の影響が出ていたのだと思います。
頂上の到着は11時過ぎ・・・ということは4時間ほどで山頂に到着、山と渓谷社が出している2012年度版「富士山ブック」での標準タイム5時間45分と比べると早すぎ・・・本番ではこんな天気なら、実施は見送りも考慮しなければいけないような状態だったため、ほとんど休憩タイム無し、ウルトラ感覚で進んでしまった結果ですが、天気が良ければ当然給水タイムももっと必要、メンバー構成的にもレベル差は大きいはずなので・・・本番コース須走ルート・・・天気次第だけれど6~6.5時間くらいでこなせれば・・・同じ本で7時間の標準タイムです。
鳥居奥の神社「浅間大社奥宮」・・・8合目から奥宮の境内ですが・・・建物の中で気温は5度少々・・・雨で手が冷えており、なかなかお金が取り出せません・・・やっと取り出して宮司さんに「就職に関係するのは?」と尋ねて、向こうもしばし首を捻っていましたが、「開運ですね」との返事・・・1000円也のお守りを息子に購入しました。
ここで初めてトイレを使用・・・200円を払って用を済ませますが、下から(水ケ塚駐車場)5時間近く経っているのでしっかり延々と・・・それほど尿意は感じなかったのですが、身体は正直ですね。
天気が良ければ「お鉢廻り」もありだけれど、ガスで見えるのは周辺だけ・・・寒いので水とチョコを少し補給して直ぐに下りに入ります。
下りで注意すること、浮石、むやみにスピードを上げない・・・この二つは守れたつもりだけれど、強風で足を掬われての転倒(スリップ)・・・何度転んだか???富士山の地質の問題も有るけれど10回は・・・おかげで、通常は使わない部分に筋肉痛・・・昨日とはうって変わった上天気・・・日中は大人しくして、夜ランから再開する予定です。
結局下りでは、無補給・無給水・・・シャトルバス駐車場に14時10分頃到着・・・往復ほぼ7時間・・・先の本では9時間45分コース・・・晴天だったら絶対に無理な時間ですね。駐車場では、2時15分に臨時の水ケ塚駐車場行き放送・・・直ぐにバスのところへ行って、「切符を出すまで待って・・・」と係りの若い

にお願い・・・やっとのことで切符を取り出して車中の人となりました。
駐車場でとりあえず濡れたものを着替え、車に乗り込むと激しい雨・・・風も凄い・・・下りではガイドが付いているパーティーを何組か見たけれど、どう見てもこちらより遥かに初心者・・・こんな天気で、降りてくることが出来るのだろうかと心配しながら降りてきましたが、彼らもこの雨や風にやられたとしたら、二度と山には登らない・・・と言い出すだろうなと余計な心配をしてしまうような降り方(T_T)/~~~・・・他にも家族連れで・・・当然子供を連れていて・・・こんな天気で山に入らせるなと言いたくなるような天気だったのだけれど・・・あの子達もみんな山が嫌いになっただろうな・・・
その後は小腹が空いた状態、このまま長湯は心配なのでコンビニで軽く腹ごしらえをしてからお風呂・・・縁側があったのでそこで横になってしばしお休み。
夕食を食べてからは渋滞に嵌るのは必須の時間・・・動けるところは動いて、渋滞区間はその手前でPAに入って仮眠・・・こんなことを繰り返したのですが、最初は覚悟をしていた「三ケ日JC~豊川」の表示、仮眠のあとの表示「豊川~岡崎」???原因は判らないけれど、渋滞に巻き込まれるより仮眠を選択・・・その後も、渋滞箇所がどんどん変わり、原因も故障車・・・結局家に着いたのは1時半過ぎ・・・「遅くなるけれど帰る」とメールを入れておいたけれど、こんな時間から荷物整理は無理、最低限のものだけ仕分けして寝たのが2時を廻ってました(^^ゞ
今朝は久々に7時頃まで眠って、朝食・荷物整理・・・昨日使おうとしたら上手くロックが働かずに使えなかったストックをばらして、陰干し・・乾いてからもう一度ロック方法をチェックです。・・・今回転倒(スリップ)が多かった一因はストックが使えなかったこと・・・お盆の本番で使える状態に何とかしたいものです。
本格的な山登りの経験があるわけでもなく、今年のGWに勢いで決まってしまった富士登山・・・せっかく有るいろんなルート、機会があれば楽しんでみたいとも思ってます・・・次からはもっと休憩を取りながら、頂上が目的でなく、経過を楽しみながら結果的に頂上に着くことができた・・・というのがいいですね・・・日帰りはチョッと辛かった(^^ゞ