「K-POP市場が成長する過程で『音源の買い占め』という現象が生まれ、韓国の音楽業界が病んでいます。脚にできた小さい傷を誰かがえぐりとらないと結局、脚を切り落とさなければいけなくなります。今後、K-POPが成長していくためには韓国の音楽業界が健全な競争をすべきだと考えました」――。
大手芸能プロダクション、YGエンターテインメントの梁鉉錫(ヤン・ヒョンソク)代表は8日、聯合ニュースの取材に対し、SMエンタテインメント、JYPエンターテインメントなどのプロダクションとともにソウル中央地検に「デジタル音源使用回数操作行為」に対する捜査を要請した背景を説明した。
梁代表は音楽配信チャートを操作する行為が横行すれば、音楽を作り出す側にその被害が及ぶとして違法行為の再発を防止し、公正にコンテンツを競争する基盤を築きたいと強調した。
大手芸能プロダクションやレコード会社を含む音楽業界は2年前からブローカーが音楽配信チャートで特定の曲を何度も再生し、チャートの順位を上げる不正行為を問題視してきた。一部のブローカーは中国にサーバーを置き、依頼を受けた歌手の曲をダウンロードする方法で順位を上昇させていることから、こうした行為は「音源の買い占め」と言われている。
こうした方法を使えば簡単に「ヒット曲」になりチャートの順位を操作することが可能になるだけでなく、テレビの音楽ランキング番組への出演が有利になる。今回、大手芸能プロダクションらが告発の対象にしたのは、ブローカーとして不正行為を行っているマーケティング業者だ。
梁代表は、今回の告発は小規模の芸能事務所を保護し、K-POP市場を発展させるためだと主張する。
また、音楽制作のために使われるべき資金が不正業者に流れれば、コンテンツの質にも影響すると説明した。
「1年ほど前まではK-POPが世界にどれだけ拡散していくのかが話題になっていたが、今の海外市場におけるK-POPは低迷していると感じる。コンテンツ強国を後押しする制度改善が必要な時期だ」
また、音楽配信チャートが操作される背景には、音楽が安価な値段で配信されることがあると指摘する。
韓国の音楽配信価格は世界で最も安く、「1億から3億ウォン(約900万~2700万円)をブローカーに渡せば、チャートで10位以内に入ることができる」と説明した。
そのため映画製作者が映画で稼ぐことができるのとは違い、レコード会社は音楽販売の収益だけでは成り立たない構造になっていると話した。
「レコード会社の売り上げのうち音楽配信による収入が一番少ないんです。大手であれば歌手のコンサートや広告出演などで収入が得られます。今は大手の大半が海外での売り上げで経営が成り立っている状況ですが、海外に基盤がない小規模芸能プロダクションなどは、音楽配信による収益に頼らざるを得ません」
梁代表は音楽の配信価格が安い原因は、価格を策定する政府と定額制商品で音楽をダンピング販売する音楽配信サイトにあると苦言を呈した。
「音楽は公共の産物でもないのに、制作者ではない政府が価格を決定し、音楽配信サイトも定額制でダンピング販売するのは不合理な話です」
梁代表は政府が音楽配信価格を海外の基準(「iTunes」アイチューンズは1曲99セント、約95円)に上げられないことについて、過去のように不法音楽配信市場が形成されることを懸念しているためと聞いたが、この点は納得できないと話す。
無料の音楽は今も動画投稿サイト「ユーチューブ」で視聴できる。音楽配信価格が上がれば不法音楽配信市場が生まれるという考えは時代錯誤だと指摘した。今は既に有料市場が確立し、むしろ不法に配信された音楽を探すのに手間がかかると主張した。
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http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20130808-00000031-wow-asent
引用 WoW!Korea 8月11日(日)13時40分配信
以前からYoutubeなどのK-POPの不可解な再生回数については、専門の業者の存在というものが指摘されていました。
別にK-POPに限ったものではないのですが、K-POPに関しては異様なものがあるので目立つ存在であっただけであったと言えます。
同時に日本国内での韓流ブームについても、メディアが絡んだ広報活動がなされているようです。
日本の韓流ブームというのは”韓流ブーム”ではなく、単なる”冬ソナブーム”だったのではないかと考えます。
自然に生まれたかどうかは別にして、冬ソナ以後は二番煎じ、三番煎じが続いただけで、メディアが盛り上がっただけで、次々に送り込まれるコンテンツに食傷気味だったように感じます。
K-POPについても、所期の頃に登場したKARAや少女時代の何枚かは一時的な人気を得たかもしれませんが、それ以後はやはり・・・同じであったと感じます。
マーケティングを少しかじったことのある方はわかるかもしれませんが、韓国のコンテンツ産業のマーケティングというのは非常に”初歩的”な手法で押しているに過ぎません。
・・・マーケティング総論の本を紐解くと一章や二章で紹介される程度のものです。
ネットではよくステマ(ステルス・マーケティング)を使うと非難されていましたが、ステマならもう少し・・・上手にやるやろうと・・・(爆笑)
日本も音楽業界が衰退期に入ってきていると言われていますが、日本の音楽業界もこの点ではメディア偏重のマーケティングとアーティストを細く長く売る方法だけで思考していることに大きな原因があると見ています。
はっきり言いましょう・・・。
日本の製造業や流通業に関わるマーケッター(商品企画)の人たちが本気でコンテンツ業界に乗り込めば、コンテンツ業界は一変します。(多分・・・そうだと思う・・・弱気 笑)
今まではメディアが中心に音楽にしろ、映像にしろ配信していたのですが、メディアの先にいる消費者の心をつかんでいるとは言えません。そして、業界自身もメディアにおんぶに抱っこの状態でその努力はしていません。
メディアもコンテンツ業界も、大量生産、大量消費の時代からまったく抜け出していないと感じます。モノがないから、与えれば消費者は喜ぶ・・・。その考えを持つ限り、産業としての衰退は免れないのではないかと考えます。
今の流れがこのまま続くのか、それとも衰退の一途を辿るのか・・・。ニヤニヤと見ていたいと思っております。(良くなるとは書かない 笑)
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