ちょっとした絵(?)日記

思うところをつらつら書き並べているだけです。深い意味のない場合が多いですかね?

百貨店売上高、5年ぶり増加=1~6月 都市中心部の商業施設のあり方・・・。

2012-07-19 18:40:03 | 世相

 日本百貨店協会が19日発表した1~6月の全国百貨店売上高は、前年同期比1.8%増の2兆9495億円と5年ぶりにプラスに転じた。東日本大震災の影 響で大きく減少した前年の反動が主因で、一昨年比では1.4%のマイナス。協会では「紳士服や化粧品売り場などの改装効果が東京地区を中心に出ている」 (幹部)と、消費心理は持ち直しているとの見方を示した。
 化粧品や総菜、美術・宝飾品が好調だった半面、前年と比べて気温が低かったため、夏物衣料の売れ行きは低調だった。
引用 時事通信 2012/7/19

百貨店が消費者の支持を得られなくなった理由に、都市域の空洞化や郊外の大型商業施設の進出などが上げられるが、その一番の原因は消費者のニーズに合わない品揃えにあったのではないだろうかと感じる。

これは、品種と品目のマトリックスで表現されるのだが、専門店は品種が少ないが、個々の品目は多いと言う傾向がある。つまり、紳士服を買いに行くと専門店では、スーツに特化しているがそのサイズや色などは多種に渡るというものである。逆にスーパーマーケットは品種は多いものの、個々の品目はすくないという傾向にあった。

大型商業施設はこれらの専門店の特性とスーパーの特性を兼ね備えることで、消費者のニーズを一つの施設の中に吸収するという政策を取っている。
そして、アミューズメント施設や映画館などを併設し、飲食店街を拡充することで、買物以外の客を吸引し、それを買い物客に変えてしまうという方法で業績を伸ばしてきた。ところが、大型商業施設が乱立することで、消費者の吸引力(商業施設の魅力)が減少して始めている。

百貨店は駅前などの都市部の一等地に立地していたものの、1990年代から売上不振に悩んでいた。(1980年代から下がる傾向があったが、バブルの頃に絵画や宝飾品の売上で盛り返した・・・と記憶している。)
結局は一等地の立地のメリットよりも税金などの諸経費がかさむ事がその経営に大きな影響を与えたのではないかと考える。その後、合併などの繰り返し、経営の合理化を図ると同時に、品揃えを強化することで今に至っている。

消費者を相手にするということは、その消費者が何を欲しているかを知ることが一番大切ななのではないだろうか、昔は百貨店の名前を消費者が欲したが、モノが溢れ、同じモノが安く買えるスーパーに流れたのは、百貨店自身が消費者を見誤ったからではなかろうか?



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