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2010-2011 カタギ-ヒトリタビ-ニート

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2010-11-05 08:39:44 | トルコ/シリア
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トランジットビザなので、
シリア滞在許可日数が3~4日間。
観光しつつ移動しつつの急ぎ足のスケジュールに。

ナギサちゃんや一緒にシリア入国した子達は
パルミラ遺跡をみてから、レバノンへ行ったり、ヨルダンに直行するそう。

私はと言えば、
レバノンに入ると、再びシリア再入国で緊張しなければならず
(1回入ってるから大丈夫だとは思うんだけど)
パルミラ遺跡やレバノンよくわからないし・・
ってことで一人別行動をとることにしたのでした。

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アレッポは石鹸が有名らしいですが、
昨晩ちょこっと見ただけで、早朝に出発。
何せ時間がない。
国境によっては4日超過でも大丈夫というか、
出る分には咎められないって話もあるけど、これでソワソワするのも嫌だしね。

宿からやたら陽気なタクシーに乗りバスターミナルに行き、ホムスまで2時間。

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ナギサちゃん達はホムスからパルミラ行きのバスへ。
私は、ホムスから1時間ぐらいのところにある、
クラック・デ・シュバリエに行きたいのでウロウロしていると、
シリア人の皆様が案内してくれる。

すると、シリアはイスラム圏なので、金曜日が休日。
クラック・デ・シュバリエ行きのミニバスの運行が殆どなし。

あーらら。

シリアはバス代がめっちゃくちゃ安いので、
(タクシーの初乗りが8円
 アレッポ~ホムス間、2時間、160キロくらいで、250円ぐらい)
効率は悪いけど、一旦目的地まで行って明日また来るかーなんて考えていたら、

タクシーで行かないかとドライバーのおじさんに持ちかけられる。
おじさん曰く、クラック・デ・シュバリエまで往復で2000円(片道1時間)。
見学している2時間、荷物は預かる。
待ち時間のお金はタダ。

ミニバスなら往復200円で行けるよなーと思ったんだけど、
明日のタイムロス(4時間)にならないし、
荷物も安心だろうし、
ドルで払ってもいいって言うし(レートも宿で替えた時より良心的)
ガイドブックに、相場は片道2000円と書いてあり、
ホントお得なようなので、
まあ、いいかーと、タクシーで行くことにしたのでした。

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ここでナギサちゃんとお別れ。
彼女のおかげで助かった局面がたくさん。
彼女はすっごく頼もしくて、心強くて、この先心細すぎるんだけどがんばるぞー。
またどっかで逢えるかもね。

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タクシーのおじさんは、鼻歌を交えつつ
写真ポイントでは停まってくれたりにこやかで親切。
子供が4人、皆10代。46歳。もっと上に見えるー。
タクシーは若干ボロいけど、
家族を食べさせて、
毎日客を掴むのに大変なんだろうなーとうっすら考える。

そんな同情してたらキリがないんだけど、
なんだかよさげな人なので、
このタクシーにして良かったなあなんて思ったりして。

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そしてクラック・デ・シュバリエ到着。
ガイドブックには入場料300円って書いてあったけどそんな気配はなく
大丈夫かなーと入場。

ここは、
1144年に建てられて、ラピュタのモデルと言われているのです。
私が思うに、
ロボットが暴れた要塞とか、ラピュタの上の城部分のイメージだね。
とってもよく出来たお城だと思います。
何回も迷ったし。

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中をなーんとなく歩いていると、
ハガキ・ガイドブック売りの青年が案内してあげるよーと近づいてくる。
なんだかなー、と思いつつ、
観光客たーくさんいるし、もしもの時は叫んでやると説明してもらう。

すると、暗いところとか人影がないところになると
(城の中ですよ。ホントにお客さん沢山いたんですよ。>父母)
危ないからと手をとったり、やたら体を寄せてきたり。
人が通ると、さっと離れる完全なる確信犯。

中東のセクハラ来たー。
イスラム圏の男女交際はなかなか厳しいのだけど、
相手が異教徒となると結構なセクハラ攻勢があるらしい。
特に日本人女性はあまり抵抗しないし、みたいな。

過度の時は払いのけつつ、
指輪をしていたので、結婚していると答えると、
「じゃあ、僕は、シリアの1時間だけのボーイフレンドだね。」

・・こいつ・・すっげー慣れてる。

その後タクシーはどうする?とか、どこに行くとか聞かれたけど、
タクシーは決まっているし、南下すると答えると
あっさりと引き下がりました。

セクハラはそりゃあ嫌だけど、
ホント、一人では絶対足を踏み入れなかったであろうところを
タダで隅々まで案内され(何せ内部構造は熟知でしょうから)
タダで売り物のポストカード12枚組ももらったし、今回はまあよしとしよう。

最後に写真とってやるーと、持ちかけたら、
僕写真嫌いだから、スルー。
やっぱり慣れてる。こいつ。

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一昨日の車乗りにしても、
セクハラにしても、
父母の心臓に負担がかかるエピソードが
この先ヨーロッパにいた時よりちょいちょい出てくると思うのです。

いい感じに隠して書くことも出来るけれど、
このブログは私の記録でもあるし、
やっぱりありのままを書いていこうと思うのでした。

逆にさくさく書けるぐらいの時は心配ないよ>父母。

そしてシリアからは多めに絵葉書が届きます。
届いた方は、これかー、と笑ってください。

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帰りに銀行に寄ってもらって、ホムスの市街地も教えてもらって、
バスの切符売り場まで教えてもらってタクシーのおじさんとはお別れ。
気持ちよく観光できました。
やっぱり、バスと、車の助手席の風景や乗り心地は違うねー。

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ホムス~ダマスカス行きのバスへ。
座席番号やら文字がアラビア語。
まーったくわからん。
切符売り場の人が、同じバスに乗る人に頼んでくれて誘導してもらいました。

2時間後到着して、
バスターミナルから、市街地に出るためにミニバス(20円!)に乗る。
しかし、どれに乗ればよいのやらウロウロ。
これかーって思って乗ってみたら、1000円だと。
間違えたらしい。
いやいや、違うーって、オドオドしてたら、
周りにいた人が寄って来て、アレに乗りなーと教えてくれる。

財布を開いて、どのコインが20円だかわからずオドオド。
周囲のお客さんが教えてくれる。

バスから降りて、さてどちらに向かえばよいのやらウロウロしてると
周りにいた人が教えてくれる。

シリア人ホント優しいです。

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宿に到着。相部屋が埋まっているので、シングル料金1200円。
今までは相部屋でその位の値段だと安い部類。
はじめての寝台列車以外での一人部屋。

持ち金がギリギリなので宿の人にATMを教えてもらったけど
なぜか私の持っているカードは受け付けず、
地図を頼りに市街地らしいところまで行ってみる。

5時ぐらいなのに暗くなるのが早いー。
そして金曜だから店もあんまりやってないからより暗いー。

何度か交通誘導をしている警官に聞いて、
別のATMにたどり着いて、お金ゲット。

シリアに来て旅始まって、いちばんATMに困ってるね。
アレッポでもいちばん普及しているATMはVISA使えなかったし。

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宿に着いていちばんやりたかったのが洗濯!
宿も干す場所を提供してくれるってことで決めました。
ジャブジャブ洗って、
もう今日は寝るだけだーと思ってると、
宿のスタッフや、客の女の子達とお茶しました。
なかなか気さくな宿な感じです。
夕飯やリンゴも分けてくれたし。

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覚え書き。
なぜ韓国の子はスムーズに抜けられるのか?
→ 韓国にはシリア大使館がない。無い場合は国境で取るしかない。
→なぜ韓国にシリア大使館がないのか?
→シリアと北朝鮮が仲が良い。なので韓国としてはあまり仲良くできない。
なんだか微妙。北朝鮮と韓国の関係が悪くなったら、シリア入りもどうなのやら。

日本にはシリア大使館があるので、
今度シリアに来ることがある時は、絶対日本で取ろうと思ったのでした。
今回のシリア入りで、つくづく、日本はアメリカの属国なんだなって感じ。

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食:ビスケット・100%ジュース
  ピザパン・菓子パン・トマトの煮込み。

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