大冒険 #247

1965年　日本　106分　ドリフ＆クレイジー映画

クレイジ－・キャッツ結成１０周年記念映画。００７ばりのアクションで日本を縦断。軽快なテンポでコメディ映画ながらも一大特撮スペクタクルとなってる。世界に名だたる007やインディジョーンズよりも早くこんな映画を作っていたなんて！

植木等は大学までは優等生今はしがないサラリーマン、誠に遺憾に存じます、ってな役どころだが、元体操選手という設定を活かしてビルから落ちても、線路にぶら下がっても、着地に成功したり、列車や車に飛び乗り、馬で逃走、と派手なアクションをこなしていく。

アクションの中にも笑えるシーンがちりばめられてて牛車の牛が郵便配達車を見て興奮して後ろに乗ってたハナ肇たちを振り落とすお約束シーン。植木が、一緒にビルから落ちた陰謀団の靴を「俺よりいい靴はいてるな」と盗ってくところ、名古屋城で植木が歌って踊ってたら、植木を追う刑事ハナご一行が一緒に踊ってたりする。

ラストはだんだんぶっ飛んでいって、Uボート、要塞島と進んでいくと、中にいた偽札団のリーダーの後ろの壁には卍っぽい印が・・・！

メンバーの中ではメガネのとぼけた感じの犬塚弘がいい味を出してた。
越路吹雪が偽札団の女ボス、森繁久弥もゲスト出演してる。東宝が総力を挙げたら、こんなのが作れるんだというお手本のような作品。