■建部豊指導室長 それでは、私から平成22年度チャレンジ・ザ・ドリームの予定について御説明をさせていただきます。
この事業は平成17年度から始まって、今年度で6年目を迎える事業であります。中学校2年生を対象に、各事業所のほうに子どもたちが職場体験を5日間実施して、社会参画の意識を学んでいくという取り組みであります。大きなねらいといたしましては、子どもたちの健全育成並びに将来にわたるキャリア教育という大きなねらいがございます。
今年度の予定が出ておりますけれども、いろいろな事業所の関係で変更する可能性もありますが、一覧としてお出しさせていただきました。
■間宮由美委員 チャレンジ・ザ・ドリーについて。かなり各学校でも根づいてきて、たくさんのいい成果も生まれていると思います。
ただこのところお聞きしていることは、子どもたちが行く場所によってお金のかかる場所があるということです。例えばそこでは作業をするために、どうしても長靴を用意しなければならない。でも、学校で子どもたちに買ってねということを受け入れる側のほうで言っても、結局それは個人持ちで買うしかないとのこと。それじゃあかわいそうだからといって、例えばある受け入れ先では、自分のところで長靴を買ったというんですね。こういうようなことが何カ所かであるのではないかと思うんです。
また、バスも2回使う場合には、バス代も出ないというのが長年課題となっていたかと思うんですけれども、個人の行く場所によって、子どもが払わなければならないお金というのが今幾らぐらいになっているのか。平均してどういうふうな形になっているのか。区として出していくような方向というのがないのかどうか、ということの2点です。
■建部豊指導室長 チャレンジ・ザ・ドリームについての御質問にお答えいたします。
この取り組みについて、事業所につきましては、子どもたちの希望を最優先させていただいているということです。その中で費用がかかる、かからない、または遠距離ということもございますので、ある程度保護者の了解のもとに進めておりますけれども、先ほどの御質問も踏まえて、もう一度それぞれの実態を把握いたしまして、改めて報告させていただきたいと存じます。
■間宮由美委員 チャレンジ・ザ・ドリームについては、希望最優先でやりながらも、やはり相手先のあることなので、第2希望、第3希望となる子どもたちもいるかと思います。ぜひ実態については把握をしていただきたいと思いますので、また御報告をお願いしたいと思います。
■建部豊指導室長 それでは、今日の次第にはございませんが、連絡事項を1点させていただきます。
もう既に御案内、御報告をさせていただいておりますが、この5月20日におきました葛西中学校の教諭の逮捕事案についてのその後の経過、それと現在の学校の状況について報告をさせていただきます。
この事件でございますが、5月20日、葛西中学校の35歳の社会科教諭上田 覚が、神奈川県の横浜市にあります泉警察署に児童買春、児童ポルノに係る行為等の処罰及び児童の保護等に関する法律違反ということで逮捕されました。
この事件ですけれども、平成21年10月、それと21年12月、さらに年が明けました22年1月に、この教諭が携帯電話のサイトを使いまして、神奈川県内の中学生及び東京の都立高校生と、3度にわたってこの法律違反を犯したということでございます。この教諭は5月20日に逮捕されまして、その後、警察に勾留された中で本人がすべて事実を認めております。現段階では東京都の教育委員会のほうに、すべて事情聴取が終わりまして、処分を待っているという段階でございます。
なお、学校につきましては、逮捕された5月20日当日に緊急の保護者会を開いて、保護者には事情を説明させていただいた上、2年生の担任をしておりましたので、学級担任の逮捕に伴う子どもたちの心理的影響ということを配慮いたしまして、その後1週間にわたりましてスクールカウンセラーを随時配置いたしました。延べ2名の生徒が相談に来たということでありますが、子どもたちの状況はその後、落ちつきを見せているということであります。なお、この教員のかわりに、早急にかわりの教員を配置するということで、現在社会科の教員を1名配置して、現時点では葛西中学校は平常どおりの教育活動が行われているということでございます。
また、処分が確定した時点で御報告をさせていただきたいと思いますが、現状は以上でございます。
■間宮由美委員 葛西中での逮捕事案ということで、これは委員長にお願いしたいと思うのですけれど、ここのところ江戸川区での教員の不祥事がまた増えているかと思うんですね。昨年度1年間の不祥事やこれまでの経年変化も出しながら、なぜこうやって起こってくるのか。個人のことだけにゆだねていいのかという疑問もありますし、やはり江戸川区全体として繰り返してはいけないということがあると思いますので、委員会の中でもそういったことについても話し合う機会があるといいのではないかなと思いますので、よろしくお願いします。
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