2020年5月26日に発行された日本経済新聞紙の朝刊3面の見出し「感染爆発は回避」という記事を拝読しました。
このサブ見出しは「医療逼迫、脆弱さも露呈」と日本の厳しい局面も伝えています。
2020年5月26日に発行された日本経済新聞紙の朝刊3面の見出し「感染爆発は回避」という記事を拝読しました。
このサブ見出しは「医療逼迫、脆弱さも露呈」と日本の厳しい局面も伝えています。
記事のリードでは「日本国内の新型コロナウイルスの新規感染者数は、このところ大きく減少している。数10万人から100万人規模の感染者を出した欧米に比べて、日本は感染爆発を抑えて拡大を抑えた形だ」と報じています。
この半面、脆弱な医療現場の実態もあぶりだされ、経済対策でも遅れが目立つと指摘しています。
欧米との比較では、日本の感染者数の少なさは顕著だと伝えています。
米国ジョンズ・ホプキンス大学の集計結果から試算すると、ピーク時には10万人当たりの1週間の新規感染者数は、米国では約65人、イタリアでは約65人、ドイツでは約48人に上がったそうです。
これに対して、日本は2.9人と少ない数字に留まりました。
こうした傾向に対して、日本ではPCR検査実施数が少ないために、感染者確認数も少ないという傾向があります。
5月下旬までの4カ月間をみると、日本はオーバーシュート(爆発的な感染拡大)は回避し、ある程度の感染抑制を実現したといえそうです。
その一方で、日本の大きな問題の一つは、人口当たりの感染者数が少なかったにもかかわらず、医療現場では逼迫したことです。
感染拡大局面では、各地で病床が不足しています。新型コロナウイルスへの対応に追われ、他の患者への対応能力も失われ、救急医療も一時、窮地に陥りました。これは大きな脅威です。秋のインフルエンザ流行期には脅威です。
欧米諸国から見れば、日本は不思議な国です。中身が見えない不思議な国です。