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なかなか勝てない馬がいる。今日もその馬が走る。
がんばれ、と声が出る。
まなざしは、ゴールの先を見つめている。

クラシック名曲「酷評」事典 下

2021年06月17日 10時42分07秒 | 読書・文学


ベートーヴェン以降総勢43名の作曲家と作品に寄せられた、著しく先見の明を欠いた批評の数々。酷評から見えてくる「名曲」とは?

ラフマニノフ(1873‐1943)
ラヴェル(1875‐1937)
レーガー(1873‐1916)
リーガー(1885‐1961)
リムスキー=コルサコフ(1844‐1908)
ラッグルズ(1876‐1971)
サン=サーンス(1835‐1921)
シェーンベルク(1874‐1951)
シューマン(1810‐1856)
スクリャービン(1872‐1915)
ショスタコーヴィチ(1906‐1975)
シベリウス(1865‐1957)
シュトラウス(1882‐1971)
チャイコフスキー(1840‐1893)
ヴァレーズ(1883‐1905)
ヴェルディ(1813‐1901)
ワーグナー(1813‐1883)
ヴェーベルン(1883‐1945)

ショスタコーヴィチの交響曲第五番は、ぎくしゃくした作品である。
心地よいパッセージもあれば、つまらなさや低俗さやこけおどしも多々ある。また、ソヴィエト連邦建国20周年を祝してつくられた曲をアメリカの主要な交響楽団が演奏するのは、われわれを滅ぼそうとしている連中を励ますことになる、と主張することもできよう。

ショスタコーヴィチの交響曲第五番を耳にすると、決まって脳裏に赤の広場でのパレードとスターリンの旗の波が浮かんで消えなくなり、苛立ちが募ってくるのだ。



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