気温は 昨日より上がり
お天気も 晴れていたのに
ワタシの気持ちは 落ち込んでいます
昨日の夕方 今年は 北海度に行けるかなぁ~ なんて話をしていて
(知り合いの方の新盆なので)
その時に あそこにも行き・お会いしたいなぁ! と言いながら
スマホで調べたら
その方が 昨年の4月5日に亡くなっていたのです
行きたかった場所は 阿寒湖畔に有る
イチンゲの店
お会いしたかった人は そのお店の主
瀧口政満さん
出逢いは たまたま 目にした雑誌に
瀧口さんの作品が掲載されており
鳥肌が立つくらい 凄い作品だったので
阿寒湖のお店を探しに行き
雑誌には 住所が掲載されていなかったため
やっと探し当て 瀧口さんともお会いし
その時 所持金が無かったため
今度 買いに来ますと帰宅
最初に 買い求めた作品
コタン・コロ・カムイとは
アイヌの叙事詩「ユーカラ」の神話に
人々を護り・村を守っているのは コタンコロカムイというシマフクロウの神様
どうですか この目
これも 全て計算しつくされているのです
これを彫るために 何度も 実物を見て写生し
書物からも 鳥の事を色々調べていましたよ
そのノートを見たことが有りました
材料の木は 埋もれ木
これも 本人が歩いて探すそうです
結婚10年を記念して 買い求めた作品
ピッタリの作品だったので 即決めました
この様に 別れているのです
これも 木を見た時に 何を・どの様に彫るか
瀧口さんには 見えるとのことでした
終の棲家を決めたら また・・・と思っていたのに
もう いらっしゃらないなんて
とても穏やかで 素敵な ご夫婦
お店の名前の由来は
結婚前 文通をしていた時の最後に
奥様が サロルン(アイヌ語で 鶴)と書いていた
そして 瀧口さんが返信する時 イチンゲ(アイヌ語で 亀)と記したと
これは 奥様が作られたものを頂きました
奥様は アイヌの方で お店番をしながら
刺繍等もしていらっしゃいました
この中には 針が入っています
瀧口さんは 3歳の時 肺炎による高熱で聴力を失うという
ハンディが 有りましたが
ワタシが 手話が出来なくても
意志の疎通は チャンととれていましたよ
こんな作品が もう生まれないのは
とても 寂しい
何時で行ける・会えるではなく
思い立った時にですね
ワタシの思いばかりで 長くなり申し訳ありません
北海道を旅する機会がありましたら
阿寒や網走の鶴雅グループのホテルで作品も多数展示してあります
色々な作品を目にし 瀧口さんの優しさに触れて見て下さいね