『 サザン芸術花火の夕べ 』
高橋 可蓮さん 撮影
紅葉狩りや花火大会などが各地であって陽気も良く、過ごしやすい時期だというのに、
政界では何と議員失格の議員が多いことか。
最近では鈴木宗男氏のロシア行きと「ロシアは絶対勝つ」発言、ちょっと古くは秋本議員
に杉田議員等々の議員失格発言、細田議長の言動等、そもそも議員になる素質がなかった
のではという人間が、見栄も恥も外聞もなく議事堂を闊歩しているようだ。
しかしこんな人間をその本性を見抜けず国会に送っている我々国民が一番悪いのだけれど。
選挙制度にも問題があるのだろうか。
ところでそんな連中の総大将のような副総理が、この間も問題発言をして話題になった。
この人は無知、破廉恥、幼稚、傲慢が帽子をかぶったような、かなり珍しいタイプの人で、
問題言動を今までにも何度となく懲りずに（本人にはそんな自覚がないのだろうが）繰り
返してきている。
こういう人を切ることの出来ない政界がいかにも伏魔殿と言われる通りのようだ。
良くも悪くも派閥での存在感、他の議員が口をきけないような毛並みや家系、過去の地位
というものを盾に、言いたい放題やりたい放題のことを大御所、親分、黒幕といった態度で、
東京五輪で悪いことをした過去の遺物のような元総理大臣と共に、現代日本政治史に汚点と
して残る議員の代表だろう。
あの辺のクラスの長老という名の灰色で強力な影響力を持つ複数人の議員たちを一新しなければ、
日本の政治は良くならないのではなかろうか。
「公明党はガンだ」という発言で問題になった訳だが、言葉が悪かった。
せめそれこそ阪神流に「公明党はアレだよ」位にして置けばよかったのに。
私もいつも公明党という宗教を主な票田とし自民にくっついて与党となりあたかも正義の党のような
発言をしているのに疑問を感じている。彼等のお陰で過半数を占めているという自民の事情なのだろうか。
ところで幾らあの人物が軽薄で自己過信家で過去の経歴と家柄に溺れた人物だったとしても、幾ら何でも
ひど過ぎるので、ふと思ったのだがあれは自民党の巧妙な戦略の一つで、その意味では彼も立派に仕事を
しているのではないかという事だ。
つまり常識的には通常人では言えないこと、公党としては言えないことを彼に言って貰っているのでは
ないかというわけである。今の政治の世界ではあの人に対して正面切ってかみつける人はいないだろうから、
自民はそれを巧みに利用し、党として言いたいこと、他党への雑言、批判悪口罵倒を言って貰うという作戦
であり、党内の一種のカタルシスやガス抜きの役目をしていて、半ば党公認でしているのではないかなんて
気もしたが、考え過ぎだろうか。そういう役ならあの人ほどの適役はないからだ。
出てきて欲しいものだ、正統派で常識があって真の正義と信義派の政治家が。そんな人物がいたとしたら、
とても政治家にはなれない、やっていけないのが政界というものなのだろうか。悲しい現実である。
