「 チュリップの花 」
先日、ミーちゃんを求めて近所を歩き回って
他所のお庭をのぞき込んだら、可憐に花が咲
いていた。ミーちゃんはそこにも居なかった。
今では連休も何も関係ないのに、やはり連休と言うとのんびりしたり、
家族の皆が居たりで心が何やら現役の頃の様にとはいかないけれど、
心が弾むものである。
早くも海も山も町中も人、人で大混雑の様だ。しかも最近にない人出だという。
異常、狂騒という感じすらする。円安で海外よりも国内旅行に、コロナの一段落、
加えて外人観光客が殺到でこの有様らしい。
老いも若きも旅行好きなのには呆れてしまう。私と同年配でも旅行が一番の生き甲斐
という人が周りにもいたが私には理解できない。
私などはさしずめ少数民族みたいなものだろう。何だか異端で劣等人種のような気が
してくるから不思議だ。
昨年も一昨年も、この時期のこの日記に書いたような覚えがあるが、落語家の今は亡き
三遊亭円楽の「私の連休の一番の楽しみは、昼から風呂に入ってのんびり冷たいビールを
飲みながら、TVで各地や道路の渋滞情報を見ることです」というセリフを思い出してしまう。
若い時は周りの皆が出掛けると、何やら焦りや寂しさを覚えたものだが、出不精も年季が
入ったせいか、今はそんなことは無くなった。
旅行だけが生き甲斐だとか、旅行のために働いているなんて公言してる人には同情や憐憫すら
感じるようになった。
私のこの時期でのまだ実現していない夢は、伊豆辺りの浜辺で山盛りの赤貝の刺身を食べてみたい、
それとどこかの牡蠣小屋で牡蠣を焼きながらビールを飲むことであるが、どうもこのままでは実現
しそうもないようだ。