「 ある日の夕方 」
河津 米子さん 撮影
先日、来年の年賀状の必要枚数を調べておこうと整理していたら、年々減ってきたなぁ、
楽になるなぁと思うと同時に寂しいものだという気がした。
もう新しく増えることはまず無いからこれからも減少するばかりだろう。
欠礼状を手にする度に胸を打たれる。哀しいものだ。
今年は、定年後直ぐに始めた淡彩画の先生を初め、同じ教室の仲間だった方が2人、
学生時代の同級生もあったし、会社の先輩や同期そして奥さんを亡くされた方もあった。
さぞ寂しかろう、さぞ生活も不便だろうと思いを馳せる。
大学時代が2人、小学校のマドンナだった可愛い人が2人と, 何人もの悲しみを知った。
年賀状を遣り取りしているだけでこれだから、友人知人の中ではもっともっと多くの
方々がと思うと、時の移ろいと共に人は滅び入れ替わるものと知ってはいたが、やはり
一寸切ない感慨に襲われる。
今年で年賀状は失礼するという方々もあるから来年用は大分少なくして大丈夫なようだ。
私より若いのに高齢のため失礼するという人、手が不自由な人、加齢、老齢や病のために
面倒になったとか、書く気力も体力も喪失したと言う人とか様々だ。
皆さんそれぞれの事情を抱えて大変なのだろう。
私も、正直面倒だけど、まだ来年も出そうという気力が残って居るだけでも幸せなのかも知れない。