米子 西野ピアノ教室 musica felice

米子市のピアノ教室・・日々思うこと徒然なるままに。
幼児から受験生、大人の方いらしてます。
音楽は心の対話ですね。

幼児グループ☆ちびっこリトミック

2010-03-12 06:32:05 | ちびっこリトミックの考え方

幼児グループは、15年ほど前からピアノのレッスンに、どうしたら楽しくスムーズに入れるかということから始めたソルフェージュ中心のグループレッスンです。



およそ4~5歳の子供さんが対象で、歌ったり体を動かしたり、書いたりよんだり・・・そういうことが中心におかれます。



もちろんリズム読み打ち、耳の訓練もします。



歌うことで、ピアノあるいはほかの楽器を演奏する時に、心から感情を込めて歌って弾けるように、楽しい悲しい、愉快、優しいなど、表情豊かにと、心がけています。



体を動かすことは、体でリズムを感じるとともに、体の柔軟性を養うことも目的としています。



リズムは、まず等速感を養うことが大切ですが、アッチェレランドのように次第に速く、リタルダンドのように次第にゆっくり、スモルツァンドあるいはモレンドのように次第に消えるように(遅くしながら弱くしてゆく)など、様々な表現があります。



体の柔軟性は、良い音を出すために非常に大切で、これは音大に行ってもまだ指摘されるほど重要です。



耳の訓練は、メロディー、ハーモニー(C、F、G)、単音あてなどしますが、本当に良い耳というのは、ドレミが即座に答えられる事ではありません。



もちろんそれは分かった方が良いし、訓練さえすればほとんどの子が身につける事が出来ます。



本当に良い耳とは、音色を聴きとり感じ取ることが出来る耳です。



その事で、音楽の根源的な魂、心の叫びなど、深く音楽を感じる事が出来るのです。



こういうことは幼いながらも感じる事も出来るし、大人のように難しく考えず、ダイレクトに受け止めていると思います。



ですから2~3歳の子でも、良い音楽を与える事はとても大事です。



ロシアのピアニスト、キーシンは赤ちゃんの時から、傍らで姉の弾くバッハの平均律クラヴィーア曲を静かに聴いていたそうです。



クラシックにこだわらず、ジャズなど聴いても良いし、もちろん子供のために作曲されたものも、その心に素直に届くと思います。



4~5歳児のレッスンは、抽象的な音符を読んだり書いたり、リズムを読んだり打ったり、そういうことを心と頭で理解することが出来るようになります。、



知的好奇心も少しずつ増してくる時期です。



2~3歳児は、より空想、想像の世界に入りやすく、音楽を具体的に物語の世界などで表現します。



身体的発達も、この時期の1年は大きく違います。  



個人差もあります。



出来ればこの時期は、音楽の楽しさ、2~3歳児ならではの感情の豊かさを大事に、たくさんの音楽とふれあい、心と体で感じてほしいと思います。



音符の名前を覚える事より、純粋に音楽することが大切です。



もちろん耳やリズム、あるいは指や身体表現のトレーニングはしますが、音符を読んだりすることは、2~3歳児に必要ありません。



音楽的には、より多彩な作品を選曲してゆく予定です。



ちょっと難しい事を書いてしまいましたが、2~3歳児,4~5歳児のレッスンの基本的な違いが分かっていただけたでしょうか?



でも、最終的にはピアノや他の楽器で演奏することの準備をすること、そして音楽を通じて心の豊かさを育てることを目標としています。



いつも言うように、種をまく前に良い土を作る、そういう気持ちでレッスンに取り組んでいます


オマケの猫雛さま

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