魔女のひとりごと

★ 魔女になろう!

東塔を見に、3回目の薬師寺

2021-08-31 | 史跡
8/29(日).30(月)と生駒で施術。
31(火)は施術予約もなく暇。

どこかに行こうかと考えたところ

「そうや、薬師寺の東塔の
 大修理が終わったんや!
 見に行こう!」となり

雑用を片付けブランチを摂って
11時半頃に家を出たら
12時少し前に西ノ京駅に到着。

駅のホームから東塔・西塔が
そろって、ハッキリと見える。



駅からは徒歩3分
我が家から北拝観受付までは
30分という便利さ。

水雲(東塔のてっぺんの装飾部分)の
展示も見るには合計1,600円。

拝観券を買って入るとすぐに
薬師寺の象徴 東塔(国宝)が見える。
        ↓


薬師寺を訪れたのは、これが3回目
1回目は夫と、2回目は孫3人と

2回とも東塔は
全面解体大修理中で
テントに覆われていた。

今春、修理が終わり
やっと見られたことに感激。

この夏初めて見た蓮の花。



もうほとんど枯れていて
わずかばかりだが美しさにウットリ。



受付で案内された通りの順路で進むと
東塔の先端まではっきりと見えてきた。

まずは、日本最古の禅堂
東院堂(国宝)に入ると

以前は東僧坊に展示されていた
「千年の釘」が
こちらに移されていいる。



木造建築を千年以上にわたって
しっかりと支えた和釘。



東院堂に入って、板張りの床に
正座して聖観世音菩薩立像(国宝)にお参り。

奈良時代に建てられた時は
他の建物同様、土間だったが
後年、床が張られたとのだと。

中門に向かう途中
東塔・西塔が並んで見える。



中門をくぐると右側に東塔 ↓
 


初層が特別開扉されているのを見に。

心柱は床にすっぽりと収まっていて
下端を見たかったのに…
残念ながら見えかった。

確か下端部分は地下なので
見えないんや~。

ということは、地震のときは
この床ごと動くんやな~
と眺めていたのだが…

小学生の修学旅行で
能登のお寺を見学したとき

大きなお深皿型の石の上に
心柱が立っていたのを
今も鮮明に覚えているが…

「あんな風に見せてもらえたら
 子ども達も心に残るのにな~」

と、ちょっと残念。

中門まで戻って、記念自撮り。



そこから西門を撮り



少し北に進んで東塔を正面から撮影。



六重に見えるが三重の塔。
絶妙のバランスで

“凍れる音楽”

と称される律動的な美しさ。

東寺・興福寺の塔も美しいが
薬師寺東塔は別格と感じる

金堂に入って薬師三尊像(国宝)にお参り。



堂内はもちろん撮影禁止。


      ↑
これは、東僧坊に掲示されていたのを撮影。

半年ほど前?
NHKテレビで見た古い白黒映像。

ユーモラスな解説で人気のあった
薬師寺のお坊さんが

薬師如来さんはお医者さん。
日光菩薩さんは日勤の看護婦さん
月光菩薩さんは夜勤の看護婦さん

と、桂米朝さんのように
軽快に解説されていた。

彼の解説の録音が
残っていないのだろうか?

それを聞きながら見学できたら
どんなに楽しいだろうに…

と思いながら、大講堂に。



ここを見た後、食堂(じきどう)に。

我々が5年余り前に
瓦1枚を寄進したのが ↓



この食堂の瓦として
屋根に葺かれているはずだが…

暑くてもうフラフラ
写真のことなんか
頭から吹っ飛んでしまった。

自動ドアを入ると
中は巨大なイベントホール👀‼️
完全空調で
天井の装飾はえらくモダンに見える。

周囲には仏教伝来の絵
14枚が飾られている。

休憩用の椅子もあり
写真集を見ながら一休み。

すると、寒くなってしまい
そそくさと次の西僧坊へ。

これが本日のもう一つの見学目的、水煙(すいえん)



1300年間、東塔を護り続けた
この水煙は

この度の解体大修理を期に
その役目を終え
地上に降ろされたものだと。

そんな貴重なものを拝観者が
触れる状態にしておいていいの?

これは国宝の一部ではないの?
それに、このコーナーだけは撮影可。
訳が分からない…。

塔の先の各部分の名称や重量なども
詳細に書かれていて
それぞれの重さに👀‼️



これじゃ~、塔の土台部分は
地盤沈下しないよう
頑強でなければならない。

そんなこともテレビで見たな~。

瓦屋根のすぐ上の伏鉢・平頭・擦管
      ↓

      ↑
擦管には文字がびっしり。

解体大修理の写真パネルもあり
これを見ると心柱の下端は
丸い石に差し込まれていて
それが石の上で動くようなっている?  ↓



ここにも大きな和釘が展示されている。



エンタシスのように
中央部が膨らんでいるだけでなく
凸凹と波打っている。

木材に打ち込むと木は伸縮するため
釘は木材に包み込まれる。

すると、釘の頭が錆びて消失しても
釘は木材の中に残り、木材を支え続ける。

もっと詳しく知りたいが
説明してくれる人もいない。

せめて音声ガイドがあれば
もっと感動したと思うし
拝観者も増えると思うのに…、残念。

来るたびに経営に口出ししたくなってしまう。
ただいま修理中の建物も2カ所ある様子だし ↓



北の伽藍の塀もボロボロで
まだ修理されていないし

こんな巨大寺院を維持していくには
そうとうな経営手腕を持つ人がいないと
大変だろうな~と思う。

これは東僧坊に展示されている
台湾産の巨大な赤桧の株



この巨木を輸入して
大講堂の柱を切り出した。

その後、台湾は森林保護のため
巨木の輸出を禁止した。

そのため、興福寺中金堂の建設には
アフリカから巨木を輸入。

そのアフリカも輸出禁止に。

今後、こんな大きな建物を
建てることはおろか
修理することも難しい。

日本で木を育てるしかないやん!
何百年もかかるとは思うが…。

そんなことを考えながら
駅に戻る途中
200mほど歩くと「がんこ一徹長屋」
というのがあるとの看板。

それなら行ってみようと
たどり着いたが



全く人影もなく
展示物がわずかに見えるくらい。



販売している様子も
教室を開催している気配も無し

これはコロナのせい?
それともそれ以前から?

暑い中くたびれただけ。

駅に戻って椅子に座って前を見ると
あれっ、ホームに薬師寺の石柱が!



前に来た時も気づかなかったが…。

こんなところに立っているということは…
この駅はもともと薬師寺の敷地で
門があった所なのかも?

分からないことだらけ
??が飛び交う頭で、暑い中
へとへとになって帰宅した。

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