日本三景・松島 瑞巌寺山内 三慧殿
五大堂、国宝瑞巌寺に続き、静寂で厳粛な趣きのある円通院に参りました
伊達政宗の嫡孫光宗の霊廟として
正保4年(1647)瑞巌寺第100世洞水和尚により三慧殿が建立され開山されました
三慧殿は別名御霊屋(おたまや)とも呼ばれ、東北地方では数少ない 格式ある方三間霊屋の遺構
霊屋建築としては宮城県下最古とされ、3世紀半もの間秘蔵とされた国の重要文化財です
山門を抜けると、松島の名庭園
江戸時代の日本を代表する作庭家、小堀遠州の作といわれています
※因みに二条城の二の丸庭園も小堀遠州の作庭
約350年前に造られた心字池と観音菩薩が住む補陀落山を中心にした庭園
静寂な庭園は見事で、変な表現ですが京都か鎌倉かと思わせるほど
(今回も、季節の植物を観賞しながら・・・)
ヒガンバナ終盤
ネコのヒゲ シソ科
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石庭「雲外天地の庭」
「天の庭」は松島湾に実在する七福神の嶋を仏の庭として表し
「地の庭」はいのちを意味した「三宝の庭」
松島湾は白砂で周囲の山々は苔で表し
「天」と「地」には天水橋がかかり「天の庭」と「地の庭」を結ぶ掛け橋とか
黄色の斑入りのフウチソウ(風知草)ウラハグサ:イネ科
ホトトギス
キキョウ
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(振り返って)
国指定重要文化財三慧殿
本堂からさらに奥まったところにある光宗公の霊廟三慧殿
技術の粋をつくした伊達家屈指の建築物で、国の重要文化財
その厨子には支倉常長が、西洋から持ち帰ったと伝わるバラの絵が描かれており
「白華峰西洋の庭」として植えられ、当時としては珍しい「バラ寺」として知られています
宮殿型厨子と馬上束帯光宗像
光宗君は江戸城内において19歳という若さで卒し、その死因は毒殺・病死説が伝えられている
支倉六右衛門常長のロマンに、想いをよせて
洋バラ ローマを象徴する花 / スイセン イタリア・フィレンツェを想像する花
約700年前の洞窟群
本堂大悲亭
本堂大悲亭は光宗君の江戸納涼の亭で、愛息の早逝を悼んだ忠宗公が解体移築したもの
寄棟造萱葺の瀟洒な姿は、禅寺らしい落ち着いたたたずまいを見せています
トチバニンジン(栃葉人参) ウコギ科
ヨメナによく似ているノコンギク
バラの庭 「白華峰西洋の庭」
ヨツバヒヨドリ・バラなど、秋のバラは小ぶり
おんこ イチイ科 樹齢700年以上
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周回して本堂前の心字池辺り
ホウズキ ナス科
☟ 「山野草が咲いています」は、ほとんど咲き終わっていました
近くに政宗公の長女の霊廟も
参道を振り返って、松島湾へ、、
駐車場に戻りました
仙台へ
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