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Life is a showtime

やりたい事とか日記とかをつれづれなるままに……

映画「愛する人」

2011-02-07 18:48:22 | 映画



★★★☆

本当に女性のための映画。
現在の日本には馴染みが薄い養子というものを題材に、
「母」と「娘」というつながりについて描いた映画でした。


<以下 ネタバレあり>

この養子制度というもの煩雑さ、理不尽さが招くアンハッピーエンド。
しかしその中にも少しの希望を見つける。
この部分が涙を誘います。


付き合いたてのカップルで行くには、重すぎで、
セックスシーンも多いのでオススメはしません。
でも、女性だったり、そこそこ場数を踏んでいる夫婦には、オススメできる映画です。

映画「キックアス」

2011-01-27 20:35:22 | 映画


★★★☆

ネットまわりであまりにも評判が高く、待望の名古屋公開で観に行きました。

「スーパーヒーローに憧れて実際にやってみるヤツが居ないのはどうしてだ?」

という疑問に対して、リアルにヒーローをやってみるダメ主人公。
悪役との友情や助けに入る「ビッグダディ」と「ヒットガール」。
そして物語は、「ビッグダディ」と「ヒットガール」の復讐劇に移っていく。

普通に面白かったです。
(ただ期待しすぎが良くなかったかも)

途中のアクションシーンもなかなか良い映像美ですし、
このアメコミに漂うマイナー感もいいカンジで。
あとヒットガールがたまりません。
(このあたりがネット界隈で盛り上がる理由のひとつでしょう)



ミニシアターならではの作品。
それもまたマイナー感を出している。

映画「僕と妻の1778の物語」

2011-01-17 20:23:59 | 映画



★★★☆

余命1年と宣告された妻に向けて1日1作の短編小説を書く主人公。
この設定だけで泣かせるなぁと思わされ、その通り泣いてしまいます。
泣かせる邦画というと、「世界の中心で愛を叫ぶ」「いま、会いに行きます」らの
流れからしばらくあいていた印象です。

意外だったのが、草なぎ剛演じるSF作家のキャラ設定。
母性本能くすぐり系。
書斎もブリキのおもちゃなんかが溢れる。
なかなかカメラ女子がすきそうなカンジ。

まったく、草なぎのための映画ではないか…。


映画「ソーシャルネットワーク」

2011-01-16 00:36:56 | 映画



★★★★

本日公開。待ちに待っていました。
公開日に観に行くなんて本当に久しぶりです。

おそらく今年の前半を代表する作品。
面白い、面白くないは置いておいても時代を象徴する作品であるでしょう。
もしかしたら、アカデミー賞もあり得る。
(ここ2年、スラムドックミリオネア、ハートロッカーと
時代を象徴する作品が選ばれているし…)

内容は、ハーバード時代に「THE FACEBOOK」を立ち上げたマーク・ザッカーバーグ。
その立ち上げのいきさつという過去と、現在に抱える2つ訴訟を交えて描かれていく。

時代を象徴したネタで、題材自体にも力があったのも事実。
しかしそれ以上に、二つの軸を巧みに切り替えていく技や早口の演出,
効果的な音楽など、
本作は本当に監督デヴィトフィンチャーの腕が光った作品だと思う。

ちなみに、内容に関して、フェイスブック創業者である、
マーク・ザッカーバーグ本人は、全くのフィクションと言っている。

あと、ここ最近のFACEBOOKのマスコミの取り上げ方が凄い。
(ついでに友人・知人関係からの申請も)
どこまで仕込みなんだろうね~。

モテたいという気持ち。
男と女の欲望って
すごい活力。

映画「シャイリトルミスサンシャイン」

2011-01-06 23:23:43 | 映画


★★★

家にて観賞。
一回観ていたのだけれど、全然内容が思い出せなくて、もう一度観賞。

自殺未遂者の弟に、成功の原則を信じ敗れる夫、エロ爺に、
自閉症ぎみの兄とちょっとぽっちゃりの娘。
そんな家族に囲まれる母。
娘がカリフォルニアの子供ミスコンテストに最終審査に出場するために
車を走らせるロードムービー。

各人がどんどん夢破れ心がバラバラに(途中、死んでしまう人もいる)なっていく。
それでも最後には家族がいるという希望をのせて、バン(これもバラバラになるのだが…)は、
カリフォルニアに向けて走る。

ロードムービーの面白さが一杯詰め込まれた映画。


みんなの希望をのせて
バンは今日もはしる。
帰る場所に向かって。

映画「デザートフラワー」

2011-01-04 21:40:02 | 映画


★★★☆

正月に大阪の実家に帰った時に、10年ぶりぐらいにテアトル梅田に行き観た作品。
ソマリア出身のモデル、ワリス・ディリーの自伝的映画。
単なるサクセスストーリーだと思って観に行ったのだが、
映画を観終わった後、その思いこみは浅はかだったことを思い知らされます。


<以下、ネタバレ含みます>


この映画には2つの柱があります。
ソマリアから遙々ロンドンまで来て、有名写真家にスカウトされスーパーモデルになるという
サクセスストーリーが一つ。
もうひとつが、3歳の時に伝統的風習により割礼を受けたこと過去があるということ。
この二つが陰と陽の関係にあり映画が作られています。

女性の割礼について、全く知識がなく観に行った僕は、子供が泣き叫ぶ中、
割礼をおこなわれるシーンでは目を覆うばかりでした…。

映画的に言うと、2つ目の柱である割礼の過去があまりにも重いため、
黒人のスーパーモデルという陽の部分が、かすみます。
(まぁいくら描いても、かすんでしまうでしょうが…)

映像的には、ひび割れた地面にピンク色の衣装をまとって立つワリスは、本当に美しいし、
高揚感にあふれるテーマ曲も素敵です。
ワリスを演じたリヤ・ケベデも本当に美しいです。

そうした美しさが、一層、悲劇を際立たせるのですが…。

社会派映画好きの方は、ぜひ観てほしい映画。



世界には
まだまだ理不尽なことが
溢れている

2010年映画ベスト5

2011-01-03 21:39:07 | 映画
劇場で観た作品は、約30本。
これを対象にベスト5の発表です。


第5位「ライアーゲーム ザ・ファイナルステージ」

他にも「川の底からこんにちわ」とか「小さな村の小さなダンサー」とか
「インビクタス 負けざる者たち」が候補でしたが、
脚本重視の映画が好きなので、ライアーゲームを選びました。
テレビドラマ的ではあるけれども、やはりあの駆け引きのドキドキがたまりません。
世界に行っても遜色のない一作だと思う。


第4位「リトル・ランボーズ」

少年の頃のカラフルで想像力にあふれた光景。
それを実際に映像化している点が○。
何にでもなれると思っていた童心の頃を思い出しました。


第3位「告白」

冒頭から30分に渡る松たか子のセリフのみのシーン。
この映像力に引き込まれました。これだけでも観る価値あり。
2010年の邦画NO.1でした。


第2位「第9地区」

結構、弱い宇宙人という意外な設定で意表をつく。
気持ち悪い姿の宇宙人が、徐々に親近感が沸いて行くという不思議さ。
この「弱くて醜い宇宙人」という設定が、南アフリカにおける黒人の地位を暗示している。
W杯もあった2010年は、南アフリカイヤーでした。
「インビクタス 負けざる者たち」とあわせて、観ておくべき作品の一つ。


第1位「アバター」

映画史において、アバター前とアバター後と分けられるであろうぐらい重要作品。
3D映画の金字塔である。
3Dという最新技術で、無難などこにでもあるようなストーリーを描いたところがいい。
さすがジェームスキャメロンである。


星取り表では、アバターが4つ星半、それ以外が4つ星。
まぁまぁな映画が多かったと思う。


ちなみにワースト映画は、「SEX AND THE CITY 2」。
公開映画としては、飛行機の中で観た「ダーリンは外国人」がワースト。
どちらもほどほどにつまらなかった…。

映画「ノルウェイの森」 について(僕にとっての「ノルウェイの森」)

2010-12-12 14:41:46 | 映画



今年の冬の最大の話題作であろう「ノルウェイの森」を観てきました。
いつも映画を観た際につける★ですが、この作品に関しては、付けようがない。
映画だけで言うと★★☆程度かなぁと思うのですが、
やはり原作の個人的な想いがあるせいで、やはり★を付けたくないのです。


原作に関しての思いは後にして、まずは映画の話。
まず、前半は本当にバンバン話を飛ばしていきます。
原作を細部まで覚えている身としては、
ちょこっと出てくる同居人が、あぁ突撃隊ねぇとかクスッと分かるわけですが、
読んでない人、覚えていない人からしたら???でしょう。

そして配役の奇妙さ。
これは原作に思い入れがある場合は、往々にしてあるのですが、
菊池凛子は直子よりも緑向きだと思う。
菊池凛子で緑をやってほしかった。
直子は、もっと影のある女性なようなイメージでした。

さらに原作の独特のしゃべり方をそのままで撮っているせいで
非常に気持ち悪い会話になってしまっている。
ワタナベ(主人公)の言い回しをはじめ、独特の会話体が村上春樹のクールさを
出しているのだと思うのだけど、それをそのまま映像にすると
やはり気持ち悪くなってしまう。
学芸会の劇のような、観ているこちらが恥ずかしくなってしまうのである。


そんな原作を僕が初めて読んだのは小学校6年生の時。
塾の先生が紹介していたので、文庫版を買って読みだしました。
それはそれはいろんな意味(生について、死について、性について)で新鮮だった。
少し大人の世界を覗いた気分にもなった。
それは明るい未来とかではなく、深く濁った闇の中に、
少しの明りが見える、そんな光景。
どこか魅かれるものがあり(おそらく直子の存在)が繰り返し読み返すように。
幸い、当時、小学生だった僕にとって彼の文章は、非常に読みやすかった。

村上春樹の特に初期の3部作から「ノルウェイの森」までの主人公に漂うクールさが
僕のカッコいいの基準になった。

ひとりでいても全く気にしない。本を読む。音楽に詳しくなる。

世の中をちょっと斜めから見るけれど、実はもろい。
そんな人間。

そういう人間がカッコよく思えていた。
残念ながらこういう人間は、大衆受けしない。
小説の中でもそれは同じ。でもカッコいいと思っていた。

思春期にこの小説をはじめ村上春樹作品を多く読んだことが、
僕という人間の形成に大きくかかわったことは間違いないと今思う。

そういう人間が良いか悪いかは別にして。


追記:タイトルについて。
「ノルウェイの森」はビートルズの曲をタイトルにとっているのだけど、
原題は、「Norwegian Wood」。
「ノルウェーの森」ではなく「ノルウェイの森」にしたあたりが、
村上春樹の凄さだと思っていしまう。
「ノルウェーの森」だったらこんなに売れていなかったでしょう。

映画「武士の家計簿」

2010-12-09 20:09:58 | 映画



★★★

幕末、加賀藩の御算用係として勤めあげた武士の物語。
帳簿をきっちり付け、曲がったことが嫌い。
自分の家の家計も窮地に陥っているとわかると、物品を売り払い借金の返済に充ててしまう。
その後は、歳出が歳入を上回らない生活に徹する。
その結果、借金は無事返済し、猪山家は破綻せずに明治を迎える。

会計という物語から、派手な演出はなく淡々と金沢の雪のように深々と話が進んでいく演出。
見栄を張らないという主人公の行き方のよう。

現在の節約ブーム。
「ケチではなく、工夫するのだ」という物語は、それにも通ずるストーリーである。
また、会計という知識は、多くの兵を助けるお前にしかできない才能と言わしめるあたりは、
芸は身を助ける、とも思ってしまう。

映画「ノーウェアボーイ ひとりぼっちのあいつ」

2010-12-05 18:08:49 | 映画




★★★

ジョンレノンがビートルズを結成する前の話。
そして彼の母親に関することを描いている。

彼に限らず、思春期に「産みの親と育ての親」について知るとなると
その影響は大きいことが想定される。

音楽的には、エルビス満載。
当時、非常に流行っており、影響を多分に受けていたのがわかる。

愛を叫び続けたジョン。
その源を見たような気がする。


もう12月。
12月になると聞こえてくるジョンの声。
今年ももう終わるといつも思う。

映画「リトル・ランボーズ」

2010-11-30 20:13:38 | 映画



★★★★

この秋、ちょっとほっこりする良い映画。
映画やテレビに触れることなく育った想像力あふれる少年が、
ある時「ランボー」を見てしまい、実際に映画を撮っていくというストーリー。

少年時代ってどうしてあんなに物語が浮かんでくるのでしょうか?
いろんな怪獣が出てきて、それをやっつけて…

そんなストーリーを子供の視線で撮ってしまう。
さらに、子供ならではの友情、かまってほしい悪ガキ。
子供独特の世界観が見事に伝わります。


そしてその主人公が撮った短編映画のストーリーの良くできていること。

(まぁまるで「スターウォーズ」の設定と同じなのですが…)


この秋にお勧めの1本です。

映画「レオニー」

2010-11-27 22:34:14 | 映画



★★★☆

天才彫刻家、イサムノグチの母、レオニー・ギルモア。
日本人の詩人、野口米次郎との間に私生児として生まれたイサム。
そんな母子を描く作品。

僕がイサムノグチを知ったキッカケは、札幌にあるモエレ沼公園へ行って。
モエレは本当に素晴らしい公園でした。
あまりにも素晴らしく、帰ってきてからよんだのが、
イサム・ノグチ―宿命の越境者/ドウス 昌代」でした。
この本がどうも映画のインスパイアとなっているようです。

実際、この伝記を読んでいないと、正直観るのはつらいかもと思ってしまう。

二十世紀の初頭という時代に、日本人の夫とアメリカ人の妻という、
それだけでもう苦労が伝わってきます。
さらに、夫、米次郎の奔放ぶり。
母子を置いて日本に帰ったかと思うと、数年後、日本に呼びつける。
しかし、特に一緒に住むわけではなく、第二夫人的な扱いをする。

国籍の違いとこの夫、その中で母レオニーは、アメリカ、日本で子供を育てていく。

母は強し

その言葉が一番ふさわしい。


<過去の日記>
■イサム・ノグチ―宿命の越境者/ドウス 昌代
http://blog.goo.ne.jp/mailto1979/e/9de5703023de37ea9207b1762a6319b7
■北海道旅行記~モエレ沼公園編~
http://blog.goo.ne.jp/mailto1979/e/31ece51cff52fec750ee152feea1352e

映画「ボックス!」

2010-11-20 23:02:50 | 映画



★★★

同じくスペイン旅行中にカタール航空機上で鑑賞。

怠け者の天才ボクサーと
彼の幼馴染で元いじめられっ子の秀才肌の努力型ボクサー。
そんな幼馴染二人の青春映画。

よくある設定だし、途中天才がぐれてみたり、
先が読める展開があったりしますが、単純に面白かったです。
それはやはり筋が通っているからだと思う。

「おれはやっぱり2番手やなぁ」という努力ボクサーの言葉が頭に残ります。


話は変わりますが、ちなみに僕が選ぶ邦画のナンバー1は、
北野武監督の「キッズリターン」である。
これも同じような幼馴染二人のボクシング映画。

エンディングの言葉。

「おれたち、もう終わってしまったかなぁ」
「何言ってんだよ、まだまだこれからだ」


という言葉。
本当に本当にカッコよかった。
邦画史に残るフレーズである。

映画「プレデターズ」

2010-11-19 22:45:10 | 映画


★★☆

スペイン旅行中にカタール航空の機内で鑑賞。
最初はマジで作りたいのかと思いきや、
途中でサムライ対エイリアンというえぇ~という展開もあり。
ドキドキしっぱなしには違いないです。

でも食事中にみるのは良くない。
気持ち悪い映像もいっぱい。