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Life is a showtime

やりたい事とか日記とかをつれづれなるままに……

映画「打ち上げ花火、下から見るか? 横から見るか?」

2011-08-28 22:47:45 | 映画
★★★★☆


「かつてお世話になった飯岡町は
津波による被害が大きかったと聞きました。
震災の影響で各地の花火大会も中止になったところが多い
という話も耳にしました。
いつもの夏とはまるで違う今年の夏ですが、
せめてこの作品で、かわらぬ日本の夏を体感してもらえたら幸いです。
夏も相変わらずの猛暑です。今年はほんとうにいろんなことがあって、
そろそろ疲労もピークという方も多いかとは思いますが、
皆様、お体に気をつけて」

そんなメッセージとともに、8月31日までWEB無料で配信されている
岩井俊二監督作品の「打ち上げ花火、下から見るか? 横から見るか?」を観賞。

1994年作品ということで、もう17年も前の作品ですか。
夏休みの少年たちが、題名の話題でもりあがるとともに、
奥菜恵演ずる少し大人な女の子の家出話が出てくる。

胸の奥が「キューン」と痛みます。
それは単にませた女の子と幼稚な少年という小学生によくある図式だけでなく、
この映画には、夏を物語るモノがいっぱいあるからだと思う。


夏休み、祭り、花火、浴衣、冒険、家出、プール
そして、ひぐらし。



8月、最後の日曜日の夜。
いとおしい夏がおわります。



■iwai shunji film festival-岩井俊二フィルムフェスティバル
http://iwaiff.com/vol4/jp/fireworks/

映画「ツリ―オブライフ」

2011-08-23 20:49:34 | 映画



★☆

相変わらず映画づいています。
カンヌ受賞作品ということで行ってきました。

全く前知識無しに観たこともあって……。
途中でフィルムをかけ間違えたのかと思ってしまいました。
だっていきなり回想が始まったかと思うと、
天地創造のCGが始まるんですよ。
世界中の「死ぬまでに行っておくべき絶景」の写真を並べたような演出。
正直、お腹いっぱい。

キリスト教の世界観が漂う全編。
ちょっとつらいなぁ。
今年、ワースト1の映画決定かな。

映画「おじいさんと草原の小学校」

2011-08-20 21:30:28 | 映画


★★★☆

ミリオン座で朝イチの回にて観賞。
マルゲという84歳の老人がある一通の手紙を受け取る。
しかし内容が読めない。
そのため読み書きを習おうと小学校へ通うという実話をもとにした映画。

そんな単純な感動話だと思っていた。
しかしストーリーはそうは進まない。
マルゲの過去、つまりケニアの独立に関しての回想がちりばめられる。
それはイギリスによるケニアの支配の歴史でもある。

なかなか見ごたえのある映画でした。
手放しで感動するというようなこともなく、
どちらかというとイギリスの植民地時代の歴史というものを考えさせられました。
この映画がBBCが作ったということも、考えさせられますね。
もしアメリカが作ったのならば、
もっと明るくポジティブなストーリーになったのでしょう。

映画中にはいくつか印象的な言葉がありました。
「子供はこの国の未来です」
とか
「土に埋まるまで学び続ける」
とか。

やはり教育というものの重要性を感じるこの頃です。


学びはじめるのに遅いということはない
学べる環境があるだけでも幸せではないか

映画「赤ひげ」

2011-08-16 19:17:33 | 映画
★★★★

黒澤監督作品は、ちゃんと見たのは多分初めて。
黒澤作品の中でもベストワンともいう呼び声も高い本作品。
医師映画の原点とも言える。

小石川診療所という庶民(というより貧困層)のための診療所に
加山雄三演じるエリート医師がやってくる。
最初、そのプライドからか拒絶するが、
三船敏郎演じる赤ひげの医師としての人柄・仕事ぶりに感銘を受ける。
患者ごとの話が連作で綴られる。
人にはそれぞれ物語を持っているということが分かる。
三船敏郎、加山雄三らの演技やメッセージ性の溢れる脚本に引き込まれました。


映画の印象的なフレーズとして
「病気というものは社会の貧困と無知から来る」というフレーズありました。

これをフレーズから思い出したのは、中国の格言にある
「小医は病を治す、中医は人を治す、大医は国を治す」
というもの。

医学というものは、対処療法でしかない。
予防医学や教育ということの大事さが分かる。

映画「100000年後の安全」

2011-08-07 13:37:14 | 映画



★★★

久しぶりに映画館に行きました。
特に観る予定はなかったのだけれど知人に勧められて…。

原子力発電の過程で出る大量の高レベル放射性廃棄物の貯蔵庫の話し。
生物に影響のないレベルになるには、10万年必要だということ。
10万年もの間、こうした貯蔵庫は本当に安全なのか、
未来の人間は、開けはしないのか…。

この未来の人間が開ける可能性というところの視点が面白い。
開けるなといわれると開けたくなるというのが人というもの。
たかだか300年程度のものですら、言い伝えを破って開けてしまうでしょう。
言い伝えがあるのはまだいい方で、ピラミッド時代のものとかもはや解読不能だし。

フクシマでの事故以降、原発問題を考えるにあたり一度観ておいても損はない一作。
ただ、全体的にドキュメンタリーなんで眠くはなりますが…。

映画「悪人」

2011-04-29 23:31:44 | 映画



★★★☆


ゴールデンウィークに行く五島列島の福江島が、映画ロケ地に使われているということで、
急遽レンタルしてきました。

妻夫木聡演じる主人公が、出会い系で知り合った女性
(満島ひかり←素晴らしい女優だと思います)を衝動的に殺してしまう。
警察の追手が迫る中、同じく出会い系で知り合った奥手の女性(深津絵理)と
逃避行に出るという物語。

昨年の日本映画賞を席巻した作品ですが、個人的には「告白」の方が衝撃的だったなぁ。
とは言え作品の力強さはひしひしと伝わってきます。

映画のキーになる灯台は、福江島の西の端にある
日本で一番最後に夕陽が沈むと言われている大瀬崎灯台。

この西の果てというシチュエーションが、逃避行らしさを感じてしまう。
そう言えば映画中にも
「海を目の前にするとこれ以上先がないと感じる」というフレーズもありました。
一方、坂本龍馬は
「その先には、とてつもなく大きい世界が広がっている」と感じるわけで、
このあたりに人間性を感じてしまいますね。

ここにはぜひ行ってみようと思う。


僕は、この果てに立った時はどう思うのか。
先には大きい世界が広がっていると思いたい。

映画「インセプション」

2011-04-24 10:16:48 | 映画



★★★☆


2010年のクリストファーノーラン監督作品。
公開時には話題になっていたものの観れなかったので、DVDにて。

夢の中に入り込み、アイデアを盗みとるという設定。
複雑怪奇の設定なのだが、映画の前半で分かりやすく説明されている。


この「夢の中」に入り込むという設定で思い出されるのは、
確か中学生の時に読んだ筒井康隆の『パプリカ』である。
夢探偵という設定で、同じく他人の夢に入り込んで人格破壊までも起こしてしまうという設定は、
「インセプション」そのものである。
途中から始まる「夢の中の夢」という設定もすでに「パプリカ」に書かれていたと思う。


ということで設定に関しては、特段驚かなかったのだけど、この映画の凄いところはその映像美だと思う。
夢の世界なので、天変地位も思いのまま。
地面がめり上がる映像や重力が一定でない状態での映像などは本当に凄いとしか言えない。

夢の中では、元の階層の中耳の重力状態を受けるという設定なのだが、
特にこの重力が一定でない映像が凄い。
ホテルの廊下でのこの重力が回る中での戦闘シーンなんて、
どうやって作ったのというぐらいよくできたシーンであった。

これは映画館で観ておけばよかったという1本でした…。



「夢は現実の投影であり、現実は夢の投影である」とはフロイトの言葉
そして「夢で逢えたら」という言葉を映画にしたアクション映画

映画「スイングガールズ」

2011-04-23 20:47:25 | 映画



★★★☆


2005年の映画。
「ウォーターボーイズ」の矢口監督がその第二弾として
東北の女子高生たちによるジャズバンドのストーリーを描いています。

見終わって、良質な邦画というのが感じられます。

出てくる高校生たちもカワイイし、悪ぶる思春期と東北の純粋さに心が洗われます。
特に、主演の上野樹里はもちろんですが、
貫地谷しほり、本仮屋ユイカの3人に惚れてしまいます。
(本当にカワイイ)
すっかり秋元康的な作戦に乗っかっていますね…。

音楽っていいなぁと思うし、楽器ができるといいなぁと思ってしまう。
そして何より何かに打ち込める思春期にもどりたいと思ってしまう。

映画「GANTZ PERFECT ANSWER」

2011-04-22 23:45:54 | 映画



★★☆


前篇にあったようなGANTZ世界への誘導説明がいらないから、
どういう展開になるかと思っていたら前篇から一変、シリアスな展開。
ほとんどが戦闘シーンだったのではないでしょうか。

さすがに疲れます。

特に最後あたりGANTZ部屋シーンあたりは、もう…。お腹いっぱい。
ここ、いらなかったんじゃぁと思ってしまう。
エンディングも予想できるものでしたし…。

ストーリーの言いたいことは分かる。
同じ仲間なのに対立するあたりのジレンマなんかは良く分かる。
自分の中の二面性に悩むとかも分かる。
憎しみでは何も解決できない。
そんなこともよくわかる。

でも、なぜ前半であれだけ目を引いた夏菜的なエロさがないのだ!
各人のキャラクターを活かしきれず、
結局、二宮&松ケンに集約されてしまっているのが残念。


漫画「GANTZ」とは全く違うストーリーということですが、
同じ漫画原作で違うストーリーとしては「デスノート」の方が上かなぁ。
もっともデスノートも漫画のエンディングの方が素晴らしいと思いますが…

映画「GANTZ」

2011-04-16 09:02:39 | 映画


★★★


話題のコミックの映画化。
(読んでませんが…)
謎の球体からの指令で、パラレルワールドへと殺人ミッションに繰り出す。

現実モードからこのGANTZモードへの感情意向の移り変わりがダルイのですが、
これは仕方ないとして(丸々カットしたどうだったのだろうか…)、
コミック的な設定、フレーズ、コスチュームあたりが見どころですね。

役者陣では、夏菜がエロさが目立ってました。
全裸転送シーンとか胸の強調されたボディスーツとか。

全体としては、設定の説明に時間をとられた前篇だったかなぁと。
後編に期待というところでしょうか。



死んだ人が、生きる為に戦う世界が、GANTZ。
現実は、生きる人が死んだ人の分まで戦う世界…。

映画「英国王のスピーチ」

2011-04-10 11:46:30 | 映画



★★★☆



(ネタばれあり)


エリザベス女王の父、ジョージ6世の伝記。
まだラジオが文明の最先端だった1930年代。
喋らざるおえない「王」という職務。
吃音症に悩み、できれば「王」になりたくない。
しかし、兄が父の死後そうそうに王の職をほり出すというバタバタの中での「王」の就任。

時代は、ナチスドイツが勢力を伸ばし、人々が不安を抱えている。
相手は、ヒトラー。20世紀最強の雄弁の象徴として対比で、効果的に出てくる。
そんな中の開戦のスピーチがラストを飾る。


映画のテクニックとしては、非常に面白い。
雄弁なヒトラーと喋れないジョージ。
戦争の不安と人の前に立つ不安。

ここ最近、人間味あふれる弱いヒーローが映画の主人公に登場する。
ヒーロー(王)も人間なんだと…。

でも、これから戦争なんですけど…。いっぱい人が死ぬんですよね…。
そこがやはりいただけない。

平和な時代だと弱いヒーローでも良いのかもしれない。
でも緊急時は、やはり強いヒーローなのだと思う。

*ただ結果としては、強いヒーローだったヒトラーは負けるわけですが…。



2009年に「スラムドッグ$ミリオネア」がとった時、新興国の台頭という時代象徴性を非常に表わしていて、
アカデミー賞も捨てたものではないと思ったのですが…。
これがアカデミー賞なのが残念。
やはり「ソーシャルネットワーク」を僕は推す。

映画「ツーリスト」

2011-03-20 18:57:47 | 映画



★★

ベニスは、数々旅行をしてきた中でも3本の指に入る素晴らしい街だと思う。
そんなベニスを舞台にした映画。


国際列車の中で声を、見知らぬ美女に声を掛けられたことから、
平凡な男が陰謀に巻き込まれていくという、ありがちなストーリー。
正直、いかにもハリウッド映画で期待はしていませんでしたが、
その通りでした…。

見どころとしては、アンジェリーナ・ジョリーの
スタイルの良さというところでしょうか。

ボートでの闘争シーンでも緊迫感もそうなく、
ジョニデさんが屋根を逃げるシーンもどこかコミカル。

サスペンスなんのか、ラブコメなのか、という中途半端な映画でした。

とは言え、自分が行ったことがある街が
舞台の映画を見るというものは楽しいものです。


■クロアチア・イタリア旅行記~ヴェネチア編~
http://blog.goo.ne.jp/mailto1979/e/b9431294680effe533d3682e605da0c0

■クロアチア・イタリア旅行記 ~ヴェネチア・ビエンナーレ~
http://blog.goo.ne.jp/mailto1979/e/03eb45ea71fc68cb4f2660141f80eab5

映画「ウッドストックがやってくる」

2011-02-20 17:12:35 | 映画



★★★☆

すっかりの夏の風物詩になった夏フェス。
FUJI ROCKは、もう15年ですか…。
しかし、そんな夏フェスが定着するはるか昔、
ヒッピーの時代の伝説の音楽フェスティバル「ウッドストック」。
そのフェスティバルを町に呼んでしまった青年の物語。
町の賛成と反対、ドラッグ、ヒッピー…いろんな問題が出てくる。


ふとした思い切りでスタートし、問題が勃発して、反対する人が出てくる。
でもスタートしたものは止まらない。
もう進むしかない。

音楽云々というよりも、イベントが出来ていくまでの
躍動感が伝わってきます。

そう、イベントってそんな気分で出来ていくだよなぁ…
と自分のことを思い出してしまいます。

音楽関係者のみならずイベントに携わる人は必見の一本。


思うだけではできない。
踏み出すと止まれない。
もう進むしかない。

映画「ウォールストリート」

2011-02-12 10:04:29 | 映画



★★


前作「ウォール街」から23年。
前作を観ていれば、楽しめるかもな一作。

マイケルダグラス演じるゲッコーの復活が見どころなんでしょうけど、
前作を見ていない僕としては……。

どうも薄っぺらいんです。
同じような経済シーンをピックアップされた作品としては、
同時期に公開された「ソーシャルネットワーク」を薦めます。


バブルは繰り返される。
悪役も入れ替わり立ち替わり…。

映画「ジーン・ワルツ」

2011-02-10 21:00:23 | 映画



★★

最近、僕の中でその魅力に気付いてしまった菅野美穂。
一人旅とか出ちゃうんですって、彼女。
たまりませんよね。
「しゃべくり007」に出てた時の天真爛漫ぶり。
最高でした。


ということで、一人でテンションあがっていたのですが、
映画はいただけませんでした。
産婦人科が抱える問題のいくつか(代理母、不妊、病院のたらい回し、医療事故など)を
提議しているのですが、どれも中途半端なんです。
(メインは代理母についてだと思いますが…)

途中からクライマックスにかけての
ドタバタもストーリーが見えってしまうだけに、興ざめでした。


同じ海堂尊原作の「チームバチスタの栄光」「ジェネラル・ルージュの凱旋」は
ともに本当によくできた作品だったのに…。
なんでこんなに違うのかなぁ。


■映画「ジェネラル・ルージュの凱旋」
http://blog.goo.ne.jp/mailto1979/s/%A5%C1%A1%BC%A5%E0%A5%D0%A5%C1%A5%B9%A5%BF


*あれ、なんで「バチスタの栄光」のレビューがないんだろう…