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Life is a showtime

やりたい事とか日記とかをつれづれなるままに……

映画「かぐや姫の物語」

2013-11-21 21:26:43 | 映画



★★★★

スタジオジブリ 高畑監督作品。
日本人ならみんな知っている竹取物語というネタのチョイス。
予告編で観たあのタッチでの長編映画。
多くの人が「山田くん」のような予感もあったと思います。

しかし監督自身が、これで2時間、魅力的にかぐや姫を描けると断言した通り、
素晴らしい出来の映画でした。
今まで刷り込まれてきた誰もが知っているかぐや姫像に
これほどまでに感情移入できるとは思っていませんでした。

古典には古典になるだけの理由があります。

例えば、翁が姫をより品位の高い人物と婚姻を持たせようと
頑張れば頑張るほど姫を苦しめる姿は、現代風に言うとベクトルの違いが生む悲劇を表していて、
鑑賞者に如何ともし難い感情を味合わせます。
また、それでも最後の別れの箇所では、育ててもらった両親に感謝を泣きながら訴えます。
その姿は、結婚式の新婦から両親への手紙のような感動を生みます。

人の心を掴むというのは、こういうことなのでしょう。


そうした古典にもともとある魅力を存分に引き出した作品でした。
かつて芥川龍之介が「羅生門」「鼻」「芋粥」など古典を題材に描き直したような、
古典を踏まえて、さらに現代の表現者としての見解を加えた姿を見ることができます。

例えば、ジブリらしいメッセージの要素が多分に加えられています。

「生きるために生きるのです」

「愛や楽しみや怒りや憎しみが溢れているこの世に中だけど、
それでも月の世界よりもこの世界に生きたい」

というメッセージは、多くのジブリ作品にある「生きることへの肯定」を
かぐや姫が心情を吐露させることで十二分に鑑賞者に伝わってきます。


今年は、ジブリ作品が2作品も公開される年でした。
宮崎監督はその芸術人生からの得たメッセージ的な映画「風立ちぬ」を作りました。

そしてこの「かぐや姫の物語」の高畑監督ももう70歳を超えています。
こちらもその集大成にふさわしい作品です。

映画「グランドイリュージョン」

2013-10-30 19:35:08 | 映画



★★★☆

4人のマジシャンが集まってチームを結成。
そのチームがラスベガスにいながら、パリの銀行を襲う。
ここからがFBIとのイタチごっこを繰り広げる。

全編に様々なトリックが仕込まれ、披露そして暴露していくという展開。
非常にスリリングな展開が売りだと思います。
ただ、少しもたつくのはなぜでしょうか。
思うにこのマジシャン集団、4人いりません。
3人でOKだったと思えます。
それぞれのメンバーの特色もそれほど生かされていません。
そこが残念。

(これだったら1人にスーパーマジシャンでできたのではと思ってしまう。
少なくとも2人いればストーリーとしては成り立ちます。)


ただ、最後まで裏をかかれる展開は、素直になれば面白かったし、
マジックネタをいくつか見させてくれるのも楽しい。
あとお気に入りのマジックは、冒頭のカードマジック。
下の動画の冒頭のマジックです。
何回か観るとタネがわかりますが、劇場では騙されました…。

■YOU TUBE/『グランド・イリュージョン』天才たちのマジック披露



マジックってタネを知ってしまうとつまらない
この映画も同じく、
素直な気持ちで観る初見が一番面白い

映画「トランス」

2013-10-23 21:54:27 | 映画


★★★★


トレインスポッティング、スラムドッグミリオネアのダニーボイル最新作。

今回のテーマは、催眠術。
絵画オークション会場で起った強盗事件。犯人の一人である主人公。
しかし強盗中に記憶喪失になる。
この記憶を取り戻すために通わされるのが催眠術。
記憶を取り戻すごとに明かされてく主人公の過去。
美術作品を生かした部分もあり、そこもこのテーマならではです。
巧みな脚本に脱帽です。
(スラムドッグもその脚本に脱帽でしたね。)

もう一つ、トレスポ時代から音楽に定評のあるダニーボイル作品。
今回もUNDERWARLDのリック・スミスが音楽プロデュースをしているだけあってさすがです。
ぜひ映画館の大音量で聞いてもらいたいです。


■Emeli Sandé | Here It Comes (ft. Rick Smith) - Trance Soundtrack



ダニーボイル作品の中では、代表作にはならないだろうけど、
小粒ながらも腕が光る一作。
新人の監督がこの作品を撮ったら一躍大ヒューチャーされるでしょう。
良質な大人の知的エンターテイメントとしてオススメの一作です。

映画「利休にたずねよ」

2013-08-14 16:07:11 | 映画



★★★☆

12月公開という映画を夏の試写会でみるという何とも気合の入った作品。
天下の茶人、千利休が主人公。
千利休というと侘び寂びの人という印象だが、映画ではギラっとしつつも秘めた思いを持っている利休として描かれている。

利休を演じているのは市川海老蔵。
本作が意図するギラっとした要素としとやかな作法の奥の秘めた思いをというものを上手く表した名キャスティングでした。

この秘めた思い。
それがこの映画のキーポイント。

映画後半に若かりし頃の利休を描いておりそこでその秘密が明かされている。

非常に美しい映画でした。
利休の周りにあふれる「美」。
それは世間一般(特に秀吉)と離れたところとの対比によってそれが一層際立たせられています。
秀吉が「力」で人々の統一をはかった一方で、
利休は「美」で人々の心を摑んでいたということがよくわかります。

人の心を掴むのには剛と柔の二つがある。
そんなことを感じさせる美しい映画でした。

映画「風立ちぬ」

2013-07-19 18:47:05 | 映画



★★★☆


零式戦闘機の開発者の若き日を描く。
こう書くと戦争映画のようにも感じるが、そうではない。
この青年の飛行機に対する愛着、執拗、一途さを描かれている。

空を舞うことはこの青年の夢でもあるけれども、
宮崎駿作品の多くのモチーフでもある。
「ナウシカ」「ラピュタ」「紅の豚」「魔女の宅急便」はもちろん、
「トトロ」でも「カリオストロ」も要所で飛行のシーンがでていくる。
飛行の描写が宮崎作品の真骨頂だとも個人的に思っている。

なので飛行機の開発という直球な素材ということと
冒頭から飛行のシーンで始まるあたりは監督の並々ならぬ意気込みを感じました。
本作が遺作では?というぐらいの噂が出るのもうなずけます。

いくつかのジブリ的な要素があり、
今までのジブリ的ではない要素が加わっている。
定番的なジブリ要素では、
油が顔にかかるシーンや、時空を超えた主人公の本能を描くシーン、
震災での破壊シーンなどいままでのジブリ作品の集大成的なものがある。
一方、今までになかったのがキスシーン。
これほどまでにキスシーンが多いジブリ作品があっただろうか…。
(といっても数回ですが…)

このことが、この映画は戦争映画ではないことを示していると思う。
この映画は、一途な愛の映画であり、ものづくりの映画である。

宮崎駿監督から下の世代へ伝えたかった
「君たちの仕事はここまでのことをやったか?」
「ここまでの深い愛情を持ったか?」
そんな言葉が作品全体からあふれ出います。


作品中のことば、

創造的人生の持ち時間は10年だ。
君は有意義だったか。


という言葉が身にしみる。


映画「アンコール!」

2013-07-12 18:54:25 | 映画



★★★☆

堅物で不器用なお爺さんと合唱団に所属し陽気な社交的なお婆ちゃん。
父と子の確執。
家族をつなぎとめていたのはお婆ちゃんでその彼女が亡くなったあとの崩壊と再生。
合唱団では、老人たちに「レッツ・トーク・アバウト・セックス」を歌わせたりする笑いも忘れない。


本当に映画にある題材をコンパクトに詰め込んだ作品。
良くまとまっていて、そしてきっちり泣かせてくれます。

特に亡くなる前にお婆ちゃんが合唱の予選で歌う「トゥルーカラーズ」には涙腺が緩みます。



But I see your true colors
Shining through
I see your true colors
And that's why I love you
So don't be afraid to let them show
Your true colors,
True colors, are beautiful,
Like a rainbow.


でも私には見える あなたの本当の姿が
だから好きなの そのままのあなたが
怖からないで 皆にも見せてあげて
そう あなたらしさを
虹のように美しい あなたの本当の色を


歌に込めたメッセージというと安い言葉ですが、
この映画においてこの歌がキーなのは間違いありません。
本当に味のある歌い方で刺さります。

最高の一本ではないけれど、良い作品を観たという気になれます。

映画「探偵はBARにいる2」

2013-06-16 15:54:56 | 映画



★★★

先の北海道旅行の影響で、北海道が舞台ということで観てきました。
ちなみに公開にあわせて、「1」もテレビでやっていたので、こちらも観賞。

「1」のヒットを受けての「2」ということで、
いろんな行政からのアプローチもあったのでしょう。
北海道紹介映画の要素が多くなっている。
そのシーン要るの??と思ってしまうシーンもある。
ただこの80年代日本映画的な探偵コメディ+釣りバカ的な古き良き日本映画と思えば許せるでしょう。

自分が旅した場所が映画で出ていると
(あるいは映画の場所を旅すると)テンション上がりますよね。
あぁあそこ行ったね、と。

内容としては「1」の方が上だと思うけど、まぁ良しとしましょう。

映画「レ・ミゼラブル」

2013-02-07 22:28:39 | 映画



★★★☆


昨年末に公開され、あまりの大ヒット。
ということで遅まきながら見てきました。

ミュージカルの映画化ということでどんなものかと思いましたが、
かなりすんなりと映画の中に溶け込むことができます。
(まさか99%ミュージカルとは思いませんでしたが…)

ミュージカル自体は、学生の時に海外(たしかパリ)で見たのですが、
英語自体がわからないので、まぁ全然理解はできませんでした。
ただ、その声量の部分は鳥肌が立つほどだったということは思い出されます。

映画が舞台に比べて優位の立つ点、それは圧倒的な映像技術です。
本作では舞台では味わえない角度、カッティング、遠近などで魅せていきます。
150分を越える大作でしたが、その長さは感じさせません。


原作の邦題として『あぁ無情』と訳される本作。
内容としてその邦題が似合うぐらい人生の無常さを描いています。
その時々としては、仕方ない選択が、どんどん負のサイクルに入っていく過程は、
見ていて何か現代にも通じるものを感じてしまいます。


ミュージカル映画の金字塔という意味で、
見ておいても損のない一本でした。

2012年映画ベスト3

2013-01-03 11:26:48 | 映画
2012年は10本しか観ていないので恐れ多いのですが、一応。


第3位 おとなのけんか




子供の喧嘩にまつわるその両親4人の室内劇。
限られた空間で、限られた人数で構成された映画。
こういう設定では「12人の優しい日本人」を思い出させますね。
ともにもとは戯曲ですし。
脚本の勝利でしょうか。

おとなのけんか。
それは、言葉の殴り合い。



第2位 桐島、部活やめるってよ




各方面から絶賛だった映画。
こちらも脚本の勝利でしょうか。
ヒーローなき時代の青春映画ですね。
そしてインターネット上の色々な解説を読むとその奥深さを知ることになり
思い出してみても面白い映画です。
この時代だからこその1本。



第1位 おおかみこどもの雨と雪





2009年の僕のベスト1映画である「サマーウォーズ」、
そして衝撃のデュー作だった「時をかける少女」の細田守監督の最新アニメ。
子供が生まれたせいか心に沁み入りました。


選択を残すということはまだ子供
いずれ選択をしなければいけない
それは僕らにもあてはまる


10本しかみていませんが、選りすぐって観ていました。
2013年はもっと観ようと思います。

映画「桐島、部活やめるってよ」

2012-11-24 20:30:45 | 映画



★★★★


夏公開だったものの観に行けず、名画座で上映されていたので観に行ってきました。
噂にたがわず確かに今年観ておくべき一作だったのには違いないです。

「桐島」というスポーツ万能、成績優秀の学園のスーパースター桐島が
部活を辞めるという話で学園全体が騒然となる。
といってもこの「桐島」は劇中に出てこない。
この出てこない「桐島」をめぐって多くの人が振り回されるのである。
しかし「桐島」にすべての人が振り回されるわけではない。

今の学園には、様々な人種がいる。
体育会系、リア充系、オタク系、真面目系。
今までの学園モノであるいわゆる体育会系、リア充系以外の要素を多分に含んで、
それぞれに対しての「桐島」がいる(もともと目に入っていないという面もふくむ)。

「桐島」が部活をやめることによって振り回されたのは、
いわゆる今までの青春映画の価値観の側にいた人間たちであった。
そして、その「桐島」無き後の世界を
『それでも俺たちは生きていかなければならない』というフレーズとともに、
もともと「桐島」がいなかった人たちと「桐島」を信じていた人たちとの
交錯によって描く大団円は、本当にすばらしかったです。

いままでの青春映画を蹴飛ばした上に成り立つ、この映画の凄さがあったのだと思う。

そしてもう一つこの映画の魅力は、橋本愛ちゃんの存在。
もう満島ひかり以来の大ヒットなのです。
(満島ひかりってフレーズも出てきていたなぁ)





形式上、リア充系路線でありながら、一歩引いた立ち位置。
もうこんな心奪われっぱなしです。


詳しい、桐島解説は、こちらのサイトがよかったです。


映画「最強のふたり」

2012-10-10 17:30:55 | 映画
★★★★


夏に全然映画を観に行けなくて、久しぶりに観に行った一本。
首から下が不随の富豪フィリップと
彼を介護することになった貧民層のドリスの二人のきずなを描いた作品。
障害者ネタにも関わらず、
全編明るいのはドリスのユーモア溢れるところからだろう。

本編中にもあったが、ドリスはフィリップを特別扱いしない。
この特別扱いしないというスタイルが、障害者の彼にとって新鮮なのだろう。
二人は意気投合していく、というかフィリップがドリスに魅せられていく。

エンディング、ドリスはフィリップに素敵な演出をしかける。
これがとてもさわやかで、この映画を観終わった時のすがすがしさとマッチしている。



特別扱いしない。
特別扱いばかりされてきた人にとって、それは特別。

映画「おおかみこどもの雨と雪」

2012-07-14 09:56:15 | 映画


★★★★★


2009年の僕のベスト1映画である「サマーウォーズ」、
そして衝撃のデュー作だった「時をかける少女」の細田守監督。
あれよあれよという間、今一番注目のアニメーション監督になっての
待望の最新作である。

「おおかみおとこ」に恋をして、子供を産んだ人間の母。
そしてその子供の姉「雪」と弟の「雨」。
その3人の物語である。
それぞれに物語があるという特異な構成。
どの人間ともに感情移入ができる。

「サマーウォーズ」の時にも思いましたが、
日本の古き良き原風景を描ける細田監督。
今回の舞台は監督の出身でもある富山県。
立山連峰を彷彿とさせる描写なんかはもちろんですが、
田舎ならではのコミュニティというものも描かれています。
親なら一度は自然溢れる環境で子供を育てたいと思うのですが、
実際はなかなかそうはならない。
本作は、母一人で子二人を連れて田舎へ引っ越してきて、
田舎暮らしの苦労と喜びを
子育ての苦労と喜びを重ね合わせて描いています。

こう書くと非常に重苦しいようにも思えますが、
そこは子供のキャラが非常にカワイイので、軽く包んでいます。
オオカミと人間、その赤ん坊ということで、
まるでトトロ+ポニョのような描かれ方で、
これは女の子のハートをがっちりつかむでしょう。

ぜひ、子供を育てる人に観てもらいたい一本です。
今年NO.1はこれで決まりかなぁ。



選択を残すということはまだ子供
いずれ選択をしなければいけない
それは僕らにもあてはまる


■映画「サマーウォーズ」
http://blog.goo.ne.jp/mailto1979/e/83005a967a74d46d0cee3e296566fcdc

■映画「時をかける少女」
http://blog.goo.ne.jp/mailto1979/e/203071eb2b2c59a4e198b5c8fb672ed0

映画「君への誓い」

2012-06-06 18:46:52 | 映画



★★★☆

『きみに読む物語』のレイチェル・マクアダムス主演。
カワイイです。
ちなみに今公開中の『ミッドナイト・イン・パリ』にも出ていますね。


さて、ストーリーですが、事故で高校生以降の記憶をなくす妻。
そしてその最愛の妻の記憶を戻そうと努める夫の物語。


【ややネタばれあり】


記憶喪失ものという映画では定番ネタ。
つまり「記憶が戻ってハッピーエンド」というところが予想される展開の中での観賞でした。
しかし、この映画が言いたいことはそこではない。

劇中のフレーズにこのようなものがある。

あなたの好きなもの、例えば本を他人に薦めるとする。
その時、あなたは思うだろう。
あの感動や楽しみがまた味わえるなんてうらやましい。


このフレーズにこの映画の言いたいことが集約されています。
記憶をなくしたのなら、もう一度恋をすればいいじゃないか。
その考えはなかったなぁ。と感心します。


そういえば、少し前に同じようなフレーズを言われたことがあります。
その時は、
「宇宙兄弟をまだ読んでいないなんて羨ましすぎる。
あの感動がこれから味わえるなんて」と言われました。
言葉に違わず、「宇宙兄弟」は感動させてもらいました。


知らないということは知る喜びが待っている。
そんな風に考えよう。

映画「SR サイタマノラッパー ロードサイドの逃亡者」

2012-05-17 22:33:45 | 映画



★★★★

「シネマハスラー」大絶賛でしたので観に行ってきました。
埼玉で夢を追っかけていたラップグループからメインMCが一人東京へ。
そこで下積みをするも理不尽な状態で事件を起こして逃走。
逃亡した先の栃木で胡散臭い工場で働いているが、
そこで音楽イベントの話が持ち上がる。

出だしの東京の下積み時代から、すでに映画全体から「イライラ感」を感じる。
それはその理不尽さなのか。
それは栃木に行っても一緒。

「夢を追いかける」というとすがすがしく、カッコいいけれど現実はそうではない。
映画全体から伝わる「イライラ感」というものは、
現代の閉塞感での「イライラ感」にもつながっているのだと思う。
(みんな感じているでしょ)
何とかしたいけれども、何も進まない。
時には逃げ出したいこともある。

ヒップホップという今の若者文化を通して
そんな現代の事情を見事に表現している映画でした。
公開館数が少ないのが残念。


ちなみに先日、ローラが「ほんまでっかTV」で、
最近観た映画で『サイタマノラッパー』をとぼけながら挙げていました。
やはりこの娘、タダものではねーなと思ってしまった。

映画「テルマエ・ロマエ」

2012-05-07 21:29:39 | 映画



★★★

古代ローマの浴場設計技師が現代の日本にタイムスリップ。
日本の銭湯のアイデアを古代ローマの浴場に持ち込む。
そんなコメディ映画。

設定としては面白い。
原作はマンガだそうだ。
こんなウンチクがある歴史マンガなら絶対楽しいはず(すみません読んでません)。

では映画は?というと、一言で言うと惜しい。
阿部寛演じる古代ローマ人という設定も
キャストとしてはこれ以上ないキャスティング。
前半のカルチャーギャップの部分はクスッと笑える(抱腹絶倒ほどではないが)。
しかし後半からちょっとしんどくなってきます。
なんか単調というか…。
もうちょっと歴史観があってもいいのになぁと思ってしまいます。
(カノッサの屈辱的な面白さがね)

ただ上戸彩のローマ人姿はカワいかったです。