Life is a showtime

やりたい事とか日記とかをつれづれなるままに……

映画「第9地区」

2010-04-29 16:31:15 | 映画


★★★★

「アバター」とともに今年観ておくべき映画。
これまでの映画の定説である「宇宙人は強い!」という設定を覆す宇宙人の設定。
友好的な宇宙人であったの代表が「ET」。
反対に宇宙人とは高度文明を持ち地球征服をしに来る映画の代表が、
「インディペンデンスデイ」だとすると、本作はそのどちらでもない。
南アフリカにやってきた宇宙人。
帰る術がない彼らは、強いのだけど、弱い。
そしてヨハネスブルクに20年もの間、隔離エリアに住まわされ、
それはスラム街のようになっていっているという設定。

「エビ」と言われている宇宙人は、はっきり言って気持ち悪い。
大画面のスクリーンで動き回る宇宙人は、
最初の1時間ぐらい気持ち悪い意外の何物でもない。
(テレビCMでは宇宙人にモザイクを入れていたが、これは正しい。
この姿を観るだけで、気持ち悪くなるし、これを2時間観ると思うと
映画館に足を運ばなくなるでしょう)

しかし、ストーリーが進むにつれて、親近感が生まれてくるのである。
ここが不思議なところであるし、監督の腕なのであろう。

南アフリカという設定からもアパルトヘイトを彷彿とさせる。
「地球人」と「宇宙人」という設定を「黒人」と「白人」ということに
置き換えるのは簡単であろう。
そして黒人に対して持っていた白人の相容れない
生理的に受け付けないという感情がこの「宇宙人」の描き方に表れている。
もし自分がアパルトヘイト時代の南アフリカの白人だったら、
おそらく疑いもなくこの感情を持っていたのだろうと思ってしまう。

物語は、全てを解決しないで途中で終わる。
それが現在の南アフリカの、解決途上ということをも表わしている。

今年は、南アフリカイヤー。
「インビクタス 負けざる者たち」とは全く違う角度から
南アフリカを描いたということでも観ておくべき1本。


■映画「インビクタス 負けざる者たち」
http://blog.goo.ne.jp/mailto1979/e/8e3056e90043d487c67a5b31ae2ef113

LOVE LOVE LOVE/近藤夏子@ぴあデビューレビュー クラブクアトロ

2010-04-29 10:38:44 | 音楽
誘われて、ぴあデビューレビューへ。

まずLOVE LOVE LOVE。
初めて聴いたときに「これくるりちゃうん?」と思ってしまったバンド。
それも同じレーベルからのリリースとなっていて、
「確信的やん」とも思ってしまった。
で、ライブですが、それほどくるりぽくはなく、
どうもいくつかの曲がぽいだけでした。
ただアクトとしては、ちょっと不安定だなぁという印象。

そして大阪から人気上昇中の近藤夏子。
キラキラとキーボードを弾く姿は、本当に可愛いです。
大阪弁といいこれまた「aikoですか?」と思ってしまう。
今のところ男性ファンが多いので、女性ファンが増えれば
その可能性もあるかぁと思ってしまう。

ぴあ中部版が無料配布へ

2010-04-26 22:53:44 | 日記
エンタテイメント雑誌といえば「ぴあ」。
そんな「ぴあ」の中部版が、書店・コンビニでの販売をやめて、
6月からフリーペーパー化する。
スターキャットの加盟の10万世帯+αを制作&配布する計画なんだという。

まさしく「フリー」の世界である。
いろいろすったもんだがあったことが想像できるのだけれど、
思い切って舵を切ったもんだと思う。

基本的には、スターキャットの会報誌兼エンタメ情報誌という位置づけなので、
ライブハウスや映画館での設置配布ということが考えられる。
カフェとかにも置いてもらえるとうれしいけど、
印刷コストがかかるのでなかなか難しいかも。

あとはデータ化ですね。
iPadやキンドルの普及で、雑誌の形が変わる可能性は十分にある。
そうなると単なる情報をまとめているだけでない
きっちりした編集が入ったWEBページでは読めない
コンテンツが必要となってくるわけだけど、
もとは雑誌ということでそれなりに編集能力は高い訳で、
どう見せていくかが課題というとことかなぁ。


とにかく、どういう結果になるのか興味深々です。


■プレスリリース ぴあ株式会社
http://www.pia.co.jp/pia/release/2010/release_100329.html

石野卓球/KEN ISHI@鶴舞音楽祭

2010-04-26 20:13:55 | 音楽
昨年から行われている鶴舞音楽祭へ。
公園でどうやって行われているのか、それが気になって見に行きました。

泰楽堂の周りを囲っているだけで、外でも音が聞こえる。
とはいえ中の方が音もいいし、一体感があるので楽しめるのは当然。
周りにいくつかのフードマーケットがあったり、ポイを回す人がいたりと、
名古屋らしくないフェスの様子が素晴らしい。

名大病院の前という何とも言えないシチュエーション。
これを認めた鶴舞公園側に拍手です。

アクトは20時ちょうどまで。
卓球のプレイの最後の15分のアンコールが凄かったです。
ちょうど8時で終わるあたりが、職人を感じました。



後ろに見えるのが、名大病院

あいちトリエンナーレ2010 PRイベント@ナディアパーク

2010-04-26 19:03:36 | 日記
あいちトリエンナーレのPRイベントへ。
温水洋一と安齋肇さんのトークショー。

ステージの前は黒山の人だかり。
(多くは、その後のSKEのイベント目当てだと思うのだが…)

驚いたのは、温水さんの方が安齋より10歳ほど年下ということ。
どう見ても逆だと思うのですが。。。



思いますよね。。

名古屋市美術館 常設展

2010-04-25 12:50:59 | 日記
メナード美術館に続き、美術館巡りが続いています。
大須あたりでちょうど3時間ほど時間があったので、
白川公園にある名古屋市美術館へ。

ちょうどボランティアスタッフによるギャラリートークがあったので、
参加してまわることに。
常設展自体はそんなに点数が多いわけでもないのだけれども、
ギャラリートークに参加して、色々対話をしながら回ると面白いです。

名古屋市美術館のコレクションは、
現代美術、エコール・ド・パリ(昨日行ったメナード美術館で勉強した)、
メキシコ美術、地元のアーティストの4つの方針。
個人的には、やはり良くわからない現代美術が楽しい。
一番のお気に入りだったのは、藤本由紀夫の「THE SEPARATED」。

一見薄く字が書かれているように見える。
でも良く見みると、点字のようでもある。
近づくとアクリルに穴が開けられてあり、
光が当たり影で、壁に字が浮き上がるという仕組み。
面白いのは、その光を手でさえぎって見た方が、アクリルの穴が目立って、
わかりやすいというところ。

約1時間のギャラリートークだったけど、
話しながらじっくり鑑賞するというのは楽しいですね。


■名古屋市美術館
http://www.art-museum.city.nagoya.jp/index.shtml

国宝 犬山城 へ

2010-04-24 23:56:02 | 日記
メナード美術館の後、時間があったので犬山へ。

犬山と言えば、犬山城。
日本で国宝の城郭は、姫路城、彦根城、松本城、そしてこの犬山城。
最近まで、成瀬家による個人の所有物だったけど、
税金の問題とかで(確かそんな話だった)現在は法人の所有になっている。

城といっても4階建てで20mほど。
木曽川を見下ろす丘の上に立っている可愛らしい城であった。

犬山は、最近結構整備されてきていて、頑張っている町。
ただ、どこにでもある郊外町に、頑張って整備していますよ感があって、
どことなくチグハグ。
なんかマッチしないんですよね…。

いい街だと思うんですけど。

メナード美術館「パスキンとパリを愛した画家たち」

2010-04-24 23:44:14 | 日記
小牧にある小さな美術館のメナード美術館。
はじめて行きました。

「パスキンとパリを愛した画家たち」という企画展。
パスキンは、1930年ぐらいにパリで活躍した画家で、
彼の淡い作品群を見ることができます。
ちなみに彼は、社交性が広くモンパルナスで遊びまくっていたという。
モデルの女の子がアトリエに入り浸るという生活だったという。

そんなパスキンとともに、同じ時代のピカソやシャガールなどの
絵もいくつか見れました。

ちなみに日本からも芸術の都パリに憧れて留学したアーティストが多くいた。
だけどもやはり言葉の壁やシャイな性格で、
前述のモンパルナスあたりのアーティスト群とも微妙な距離があったという。絵もちょっと地味な絵が多かった気がします。

この芸術家が集まったモンパルナス。
今のシリコンバレーとかも未来から見れば
こんな感じなんでしょうね。


■メナード美術館:特別展 パスキンとパリを愛した画家たち
http://museum.menard.co.jp/exhibition/ex1003/index.html

太陽の塔/森見 登美彦

2010-04-20 21:05:01 | 本・雑誌
太陽の塔/森見 登美彦


「夜は短し歩けよ乙女」で鯉のぬいぐるみを担ぎ、京大を闊歩するという
素敵な乙女少女を描いた森見登美彦作品。
「夜は短し歩けよ乙女」では素敵な乙女の描写が印象的だったが、
こちらはへもい(解説を書いた本上まなみ語で、愛すべきイケていない)
男の小説である。

舞台は、おなじみ京都。
京大生のへもい主人公のクリスマス付近の葛藤を描くのだが、
意味のわからないぶりは、高橋源一郎ばりである。

同じく京都で学生時代を過ごした自分としては、
百万遍だの今出川通だの錦市場だの祇園会館の映画二本立てなどという
フレーズが出てくるだけで、心くすぶられるのです。
(悶々とした学生時代を送っていたのも同じかもしれませんが)
特に話の佳境の四条河原町の「ええじゃないか」騒動のあたりなんか、
わくわくする描写なのです。

話としては、よくわからない話なのですが、
京都好きならどうぞ、な一冊です。

映画「タイタンの戦い」

2010-04-17 22:29:26 | 映画
★★★

まぁ、お金を返せとも思わないけれど、DVDでももう一度観るかと聞かれると、
絶対にもう一回は見ないなぁという映画。

ハリウッドにありがちなアクションロードムービー。
これが3時間だったら、絶対に飽きてしまう。
2時間を切る中でコンパクトにまとまっていたので、
ドキドキしながらで、観終えることができた。

ちなみに主役は、アバターでも主役をやったサム・ワーシントン。
すでに3Dで2作品に主演。
すっかり3D俳優です……。

映画「アリス・イン・ワンダーランド」

2010-04-14 23:36:28 | 映画


★★★

アメリカでは、「アバター」を抜いたという触れ込みの3D作品。
監督ティムバートン、主演は盟友のジョニーデップ。
この並びだけで期待してしまう。
彼らが今回選んだ題材は、「鏡の国のアリス」のその後。
題材の目の付けどころもさすが。

もともとアバターの予告編で観たときから、
ちょっとイヤな予感はしていた。
3DのIMAXで観たのだけれど、アバターがあまりに技術が凄すぎて、
この作品の3Dが残念だったということである。
本当に3Dでやる必要があったのか。
ファンタジーという世界が3Dに合っていただけなのか…。

お話は分かりやすい復讐劇。
まさに万人受けする作品である(ティムバートンらしくない)。
だからヒットするだろうけど、
やはりちょっと納得いかないと感じるのは僕だけなのか。
ディズニーランドのアトラクションを
体験いるような感覚になってしまうのです。

ただ、この映画の魅力のひとつは、
アリスを演じているミア・ワシコウスカ。



本当に綺麗。まさにこの映画のための女優と思ってしまうぐらい、
青が似合う透明感あふれる女優です。

それにしてもティムバートンとジョニーデップって、
昔から同じようなことしてますね。


〈地域人〉とまちづくり/中沢 孝夫

2010-04-11 22:41:23 | 本・雑誌
〈地域人〉とまちづくり/中沢 孝夫

あくまで語り部であると述べられているように、あまり著者の意見が入らず、
まちづくりの成功例が語られている。

といっても例としてあげられているのは、

・帯広の「北の屋台」
 →ノウハウの見学にあたり、2000円を徴収しているというのが印象的。
・長浜の黒壁
 →これは有名ですね。他のエリアに人材を派遣したりもしているという。
・竜野の女人衆
 →蔵をつかったまちづくり
・早稲田の商店街
 →エコがテーマ。各地の商店街とも連携。

などなど。
まぁまぁ有名どころ。

「北の屋台」の項などで述べられているのは、事業開始前の綿密な計画の重要性。
これが成功するかどうかの分かれ目であると。
「税務会計の基礎知識」「店舗レイアウト」「商品ディスプレイ」「マーケティング」
「顧客管理・情報化」「融資制度」などをしっかり踏まえる必要がある。
これを個々の店主が学ばずに、オモテだけをやった多くの自治体が失敗していると。


参考文献から
・ボランティア―もうひとつの情報社会 (岩波新書) 金子 郁容
・北の屋台読本 まちづくり博士シリーズ(1) 坂本 和昭
・都市はよみがえるか―地域商業とまちづくり 矢作 弘
・非営利組織の経営 P.F.ドラッカー

このあたりを読んでおこうと思う。

お花見@名古屋 山崎川

2010-04-11 00:17:18 | 日記



今年の桜はよく持っていると思う。
先週末3日連続でお花見をして、今日、あまりに天気が良かったので、
名古屋市内では有名な山崎川に桜を観に行ってきた。

昼下がり、瑞穂運動場では陸上の大会が行われているのを見つつ、
テクテクと山崎川のほとりを歩いてきました。
川の両側からせり出す桜の木が美しかったです。

山崎川って水量が少ないのですね。
親水設計で、川べりに降りれるようになっていたりしていて、
子供や犬が水辺で遊んでいたりして素敵な川でした。
フナやサギがいたり、亀がいっぱいいたり。

ふと、川端裕人の小説「川の名前」を思い出してしまいました。
わくわくする小説だったなぁ。



■ 川の名前/川端 裕人
http://blog.goo.ne.jp/mailto1979/e/56b920375725285060b75fd52f5520af

葉っぱで2億円稼ぐおばあちゃんたち―田舎で生まれた「元気ビジネス」成功法則25

2010-04-09 08:05:23 | 本・雑誌
葉っぱで2億円稼ぐおばあちゃんたち―田舎で生まれた「元気ビジネス」成功法則25

タイトルにある葉っぱを料亭などに卸している
徳島の「いろどり」をはじめ、地域活性化案が集められている。

各事例に共通するのは、各地域の資源を生かしているということである。
新しく箱ものの建設や企業誘致ではない。
(注意が必要なのは、そういう事例は恣意的に
取り上げていないだろうというところ)
各地の資源というのは、雪だったり、伝統農業だったり。

方法としては、食や体験といったものが多いかなぁ。
つまり、B to C的なものがやはり多い。
なので「葉っぱ」のパターンのようなB to B的な展開というのは、
なかなか出てきていない。

あと、最近の事例に特徴的なのは、インターネットを使った情報展開。
もともと経済規模が小さい田舎なので、インターネットのような
能動メディアだけでもなんとかなってしまうのだと思う。