maidoの”やたけた”(ブログ版)

ジジイの身辺雑記。今日も生きてまっせ!

喜愛香港-057 中秋節

2004-09-28 16:31:34 | 虚々実々-喜愛香港

今日こそ、この記事をアップせん事にはお月さんに怒られる。
大阪は残念ながら18:00以降降水確率70%で、お月さんには逢えそうにおませんねぇ。
今日の香港の予報は幸い快晴、最高気温31度、最低気温26度、雷暴警告(カミナリ注意報)も出てないし、絶好の天気みたいですねぇ
中秋節や月餅の話はサイトのあっちこっちにパラパラと書いてますんで、重複する部分が頻出するかと思いますけど許してちょうだい。

中秋節は映画の題材にも良く使われてます。
中でも10年ほど前の香港映画「月夜の願い(新難兄難弟)」が好きですねぇ。
香港の1990年代初頭と、1950~40年代?の中秋節が一度に味わえる名作でっせ。
「バック・トゥ・ザ・フューチャー」風味のファンタジックなほのぼのコメディ。
人間不信に陥ったときなんかには持って来いですわ。
きっと映画の舞台になってる下町の「春風街」へいってみたいなぁと思いまっせ。
残念ながら今のところ春風街をよう見つけてないんです。
隣接する中共の深センに春風路というのはあるんですが、これは似ても似つかん街。
おっとっと、映画解説が主題やないんでこの辺で置きます、興味のある方は是非ご覧下さい。
蛇足ながら「難兄難弟」という1983年?頃に作られた全く違うストーリーのもありますのでお間違いの無いように。

秋の節句、中秋節は収穫を祝い、満月のように円満な家族を願うお祭りなんですねぇ。
家族全員で夕食を囲んだ後、動物や鳥などの凝った形のランタンを子供に持たせて、公園や高台、海岸などに出かけて中秋の月を愛でるんです。
観月ポイントには夜店もいっぱい出て、元々が夜更かしの香港の街は、何時にも増して深夜まで賑やかです。
中秋の満月は1年中で最も美しく、願いをかなえてくれる力も強いとされてるんですねぇ。

中秋節は元宵節と並んで、プロポーズにふさわしい日とされてます。
それもあってか、夜の町はカップルが多いし、可愛い女の子が普段よりも多いような気がしますなぁ。
まぁ、最近は、バレンタインディ、クリスマスイブなどもそう言われてるんで、年から年中プロポーズしてるみたいですけどね。

九龍と香港の間のビクトリア港では花火大会も開催されます。
今年はマカオで世界花火コンクールが行われるというてましたねぇ。
さすがは火薬を発明した花火の本家本元だけに、何かというと花火大会をするんですわ。
大会とまで行かんでも、花火は邪気や魔を払い、福を呼ぶてな事を言うて、春節はもとより、開店、結婚、その他のお祝い事には爆竹が大活躍。

花火大会もエエんですが、お勧めは大坑(Tai Hang)地区では中秋節をはさんで3日間演じられる、龍の舞。
この龍、兎に角デカイ!口から火の粉を吹き出しながら踊り狂うんですわ。
途中で交代しながらとはいえ、踊り手は大変でっせ。
打ち鳴らす太鼓の音も大迫力、両側の高層ビルに反響して脳みそがポワ~ンとなりそう。
見物の人波と太鼓の音に酔うのもオツなもんです。
但し、スリ、カッパライが、この時とばかりウジャウジャ居るので手ぶらで行くに限ります。
この龍の舞、百年以上の歴史があるんやそうです。
何千年の歴史を誇る中国で百年と言えば大した事が無いように思いますけど、アヘン戦争後急激に発展した香港での百年は大したもんでっせ。

元宵節と同じく中秋節にもランタンカーニバルがそこいら中で開かれます。
手に手にランタンを持った人々が飾ってある大きなランタンを見物して回るんです。
人出のあるところには露店、屋台が付き物。
コンサートやチャリティオークション等の催しも行われて、そらもぉ賑やか。

最近、手に持つランタンは危険防止のためにロウソクから電気仕掛けで点滅したりするのが増えてちょっと情緒が無くなった感じもしますねぇ。
それとライトスティックいうんですか、化学反応で発光する液体の入った棒。
あれのゴミが大量に出るので、香港自治政府も処理に頭を痛めてるみたいです。
中々全て好都合というのは無いんですなぁ。

それでも結構ロウソクを使ってるのも残っていて、悪ガキどもの遊びの定番はちびたロウソクを空き缶に集めて篝火(カガリビ)みたいに燃やしよるんです。
量が半端や無いからパラフィンが気化して、盛大な火柱が立ち上るんですわ。
そこへ爆竹を放り込むから融けた蝋が飛び散って、まるで油脂焼夷弾(古っ・・・)。
公園や海岸で火柱をみたら近寄らん方が安全です。

繁華街、下町、新界の田舎、それぞれに魅力的な中秋節が有り、少々香港に通っても到底回り切れません。
中秋節明けの、気が抜けて呆けたような街の佇まいも好きやねんけどなぁ。
実は、そろそろ香港禁断症状が出かけてるんです。
子供の手が離れたと思えば、今度は年寄りが心配、これは順番やからしょうがない。
九十を越えた母親を一人置いて行くわけにも行かず、連れて行くのは論外やし、懐具合も寂しいし中々ままならんもんですなぁ。

せめて今夜は息子や娘、マゴ達と、場所は別々でも、同じ東海酒家の月餅を食べて家族円満をお願いしますわ。
離れていても同じ月を眺めたら心が通う言うけど、雲が邪魔しそうですやんか。
雲を突き抜けて願いや思いを届けようと思えば、相当力を入れんとあきませんなぁ。
午後はなるべく身体を休めて力を貯めとこっと。

2004/09/28

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