🔘 【東大寺大仏造営】に貢献した【利波臣】と【越中石黒氏系図】の関係!!

■「赤丸浅井城の鎮守社の赤丸浅井神社」









■越中の古代氏族で皇族の「利波臣」とその末裔と言われる「越中石黒氏」の系統については、さまざまな系図が有り、学者の中でも議論が多く、一般的にも往々にして見受けられる事だが、系図の中には「系図屋」がでっち上げたり、途中で別系統のものが繋ぎ合わされしたり、我田引水的な系図も有り、非常に難解で有る。
「赤丸浅井城」については「花園天皇の頃より石黒光弘の後裔この地に住して延元中次郎光景此の城にありて南朝のために謀ることあり」(※赤丸名勝史」国立国会図書館蔵書 参照)と伝わる。「赤丸浅井城」については福光町、福岡町木舟の石黒氏についての記載の中には詳しく表れて来ないが、大正時代の「越中勤王史」の中には「石黒次郎光景」について記載されている。
石黒氏については「白山大地震により埋没した帰雲城と木舟城」(※「安達正雄 著」金沢大学日本海研究所報告:石川県郷土史会)に、系統を(１)藤原氏系系図「石黒大介所蔵」「石黒武重所蔵」(２)蘇我氏・利波臣系藤原氏に繋がる家系図「石黒治男所蔵」(３)大伴家持系に区分し、(１)藤原氏系(２)蘇我氏・利波臣系についての系図を示されている。
これは公表されている「越中砺波郡石黒系図」と「越中石黒系図」であり、前者は藤原利仁系統で、後者は利波臣系統の系図である。この両系統で共通するのは木曽義仲に従った「石黒太郎光弘」と「光久」で他は別系統になっている。従来の研究でもこの2系統の比較で真偽が検討されていたが、「石川県史」記載の「林氏系図」・「富樫氏系図」、石川県鶴来町の寺西艸骨氏が平成元年に発表された「林一族」の内容をこれに加えて検討すると問題がほぼ解決する。
(3)「大伴家持系図の石黒系図」には、「越中志徴」記載の系図では「左近大夫持豊・福光八幡社を建立した持定」と有り、「諏訪社御由緒調査書」では「住石黒郷、号石黒加志麻呂・上杉謙信に破れ能登一宮で死んだ出羽守・住湊村石黒数馬・住久々湊村兵亮」等の記載が見られるが部分的にしか残っておらず全体は判らない。しかし、石黒加志麻呂の系統は富山県新湊市の久々湊に住み、湊村も新湊市を指す様で、測量で有名な「石黒信由」が新湊市の出である事から、この系統が大伴家持の後裔とすれば新しい発見なのかも知れない。(金沢大学日本海研究所報告第９号別冊 参照)

■「越中砺波郡石黒系図」に登場する「光景」は藤原利仁８代後に現れる人物で、その子に「石黒光弘」が見られ、越中木舟城を居城にした。赤丸村の山城である浅井城は「石黒光景」が造営し、その子の石黒光弘が平城･出城の木舟城を築いたもの見られる。

■検討した結果、(１)藤原氏の系統は「加賀林氏の系統の藤原氏」と「越中石黒荘の開発に派遣された藤原氏」の2系統が有る。(２)「越中石黒荘の開発に派遣された藤原氏」の系統「越中砺波郡石黒系図」に登場する「石黒光久」は別名「福満五郎」と名乗り、「石黒光弘の弟」で、兄弟には「光延」(高楯次郎)、「成真」(泉三郎)、「安高」(水巻四郎)がいた。
この「石黒光久」(石黒権大夫)※別名「福満(光)五郎」は「加賀の林貞光」の猶子となり、藤原氏を名乗った。この人物は同時に「利波臣系統の豊久」の後継者となり、その息子の太郎光興は林貞光の娘を妻としたが、その後継には叔父の(父光久の兄)光弘がなっている。光弘は木舟(貴布禰)城に住して林六郎光明の娘を妻とし、その子の弥太郎光房も林六郎光明の娘を妻としており、石黒氏と林氏は何代にも亘り婚姻を重ねていた事が判る。尚、利仁系加賀斎藤系の加賀林氏の直系は林貞光の長子の光家が直系を継ぎ、その子孫は大桑、豊田、松任、石浦、藤井、飯河、弘岡、安田、山上、横江、近岡の祖となり、光家の弟の成家の系統は倉光、白江、板津、宮永の祖となっている。又、越前斎藤系に加藤、後藤、美濃斎藤氏等が有る。「石川県史」の「林氏系図」に拠れば、利仁ー叙用ー吉信ー忠頼(代々加賀介ー加賀斎藤)と続き、その長男則高ー為輔(石浦氏)の系統は越中寄りの石浦荘に拠り、越中側の石黒荘の開発も進め、3代後の光景は石黒姓を名乗った様で、為輔の次男吉宗は加賀介の家系を継ぎ、林、富樫等の祖先になったとされている。これ等の姓は今も金沢近郊に町名として残り、石川県に展開した一族と富山県に展開した一族とはここで分岐した事も推測できる。加賀斎藤氏、「越中砺波郡石黒系図」の藤原氏の祖は同じ藤原利仁を祖としているが、「越中砺波郡石黒系図」(石黒荘の開発に派遣された藤原氏)の藤原氏は利仁直系で、加賀林氏は加賀介忠頼の子吉宗から分岐した流れを汲んでいると云う。(藤原叙用が「斎宮頭」となり、子孫は「斎宮頭になった藤原氏」から「斎藤を名乗る。」「石川県史」の系図では「石黒氏」は登場せず、「石浦氏」しか登場しない。いくつかの「石黒系図」では「石浦氏」の系統から石黒氏が出たとし、「石黒光久」から石黒氏を名乗ったとする「越中石黒系図」や、「石浦(石黒)五郎為輔」が初めて石黒を名乗ったとする「越中砺波郡石黒系図」がある。)
※「石浦荘」は現在の武家屋敷跡の金沢市長町から富山県境に近い涌波町辺迄を指す。兼六園隣地には「石浦神社」が在る。石川県の石浦荘と富山県の石黒荘は砺波山を挟んで隣接していたらしい。

■「越中砺波郡石黒系図」は「石川県史」記載の「林氏系図」の「石浦為輔」の後に継ぎ足された事が判る。しかし、「石黒荘」の記録には「藤原」の名前が出てくる事から「石黒荘」の開発に藤原氏が派遣され、後裔が庄官になったというのは違いが無い様である。しかし、「石黒」を名乗った経緯、白雲たなびき石から童子が産まれたと云う伝説からはなにかしらきな臭い匂いがする。石黒荘の藤原氏は直接、中央から派遣された藤原氏の可能性がある。「赤丸浅井神社に一條天皇の勅使の川原左京(藤原道長?)が派遣された」と伝わる事から、この時期に藤原氏の地方進出が活発であった事が窺われる。この間の空白を埋める為に、後になってから加賀の林氏の系譜に繋げた可能性も残る。「越中吉岡庄*五位庄の前身」が後に「藤原摂関家長者藤原頼長の庄園」になった事からも藤原氏の私領や所縁の寺社の庄園が拡大された様子が判る。秩父平氏の畠山重忠が殺されて後に源氏の足利義純が後継となり名跡を継いだ様に、古代豪族の利波臣の所領があらゆる手段で簒奪されて藤原氏のものにされた可能性が大きい。現に、利波臣系の後継になった石黒氏の石黒光久(石黒光弘の弟の福満五郎)はいきなり利波臣豊久の後継となっている事からもその背景を窺い知ることができる。利波臣は武内宿弥(蘇我氏)の末裔で有り、天智天皇と藤原鎌足にとっては滅ぼすべき氏族であった。天智天皇の実子(「大鏡」記載)の藤原不比等は巧みに蘇我氏の絶滅を狙い、聖武天皇の即位に邪魔な、赤丸浅井神社を創建された石川朝臣広成(文武天皇次男・母の蘇我氏石川刀自郎女も廃妃された※「続日本紀」)も陰謀にかけて臣下に追い落としている。
【※「越中砺波郡石黒系図」では「藤原則高」が平安時代に越中権守に任命され越中に赴任したとし、その子の為輔(号石浦五郎)は蓮沼明神の石から産まれたと云う伝説の人物でこれが「石黒」の語源だと云う。則高の父忠頼は林、斎藤、富樫の祖先になった人物で、加賀に住んだ寛弘(1004～1012)長和(1012～1016・後一條天皇・摂政藤原道長)年間の人で、則高はその子だと云う。】

■基本的には、「越中砺波郡石黒系図」の石黒氏は石黒荘を起点とし、福光城を中心に活動した一族で、「石黒光久」(石黒権大夫)※別名「福満五郎」の系統は木舟城、浅井城を拠点としていた様で、この系統には「在木舟城」と記載された人物が多く見られる。しかし、系図からすると織田信長に暗殺されたのは、福光系統も木舟系統も一緒に殺された様だ。福光城が一向一揆に滅ぼされた後には、福光系の石黒氏にも「在貴布禰城」の表示が見られる様だ。
石黒氏が織田信長に殺されたいきさつはこうだ。当初、石黒大炊佐衛門尉彦次郎成親は織田信忠に従っていたが、後の石黒左近蔵人成綱は上杉謙信に通じた為、秀吉の調略により「砺波郡は先祖から相続した土地だから安堵すると誓約書を出されて」僅かに数通の文書で呼び出されたと云う。左近蔵人成綱はこれが謀略とは知らず、金銀を持参して安土の信長に会いに天正九年六月下旬に木舟を発したが、近江長浜に来たとき丹羽長秀の一団が襲ってきて一族三十騎の内十七人が殺された。成綱の弟の湯原八丞成栄(後に国信)は後に加賀藩に仕えた。(※「湯原家記」) 成綱の子の成家は信長に報復を誓って能登に潜伏していたが、天正十四年(1586年)前田利家から呼び出されて一千五百石を賜ったと云う。

■一方、「尾張石黒系図」に拠ると、南北朝時代に後醍醐天皇第三(八)皇子宗良親王を迎えた越中国奈呉郷木舟城主石黒重定(その子重之が系図には欠けており一代が抜けている。)の子重行は「応永年中、乱に遭い越中を去り尾張に潜伏し春日部如意の山田庄に母方の長谷川を名乗り、後に斯波家に仕え、如意味鋺を領し、尾張国に如意山瑞応禅寺の開基となり、大般若経六百巻 唐櫃三個 を奉納する。永享八年十二月十七日病没 享年八十有八 、月山宗円大居士 尾州石黒家の祖也」と有り、尾張如意郷に如意城を築いたと云う。その子孫の重成は天正十二年小牧長久手の戦いで軍功有り徳川義直家中となり一千五百石を賜った。長子の重直は慶長年間前田利家に仕え一千石を賜り弟の重弘は前田家で一千石を賜った。

■尾張石黒家は石黒太郎光弘以来の直系と云う。(※「尾張石黒系図」石黒氏の歴史の研究 石黒秀雄著 参照)
(※「越中国奈呉郷木舟城主石黒重定」の記載は「奈呉郷」と「木舟城の城主」を指す。「奈呉郷」は「総持寺観音像国宝概説」に拠れば、当時は後醍醐天皇の所領で有り、「越中吉岡庄」も後醍醐天皇の所領であった。木舟城の在った高岡市福岡町大滝村は「鎌倉時代の初めに越中吉岡庄の地頭の吉岡成佐が開発した」と伝わり、吉岡庄の時代から後醍醐の所領の一部で在ったと考えられる。当時は所有者が地頭に税の徴収を任せ、その税を寺社の維持費として寄進する方法が取られていた。従って、勤王の士の石黒氏はこれ等、後醍醐天皇の所領の地頭であったと思われる。※「木舟城古今誌」参照)

■加賀藩に遺された『越登賀三州志』では、「井口三郎光義は越中で中古諸士の祖、其先斎藤氏より出づ。石黒、高楯、野尻、福満、向田、泉、水巻、中村、福田、吉田、鴨島、宮崎、南保、入膳、皆是れ井口氏の庶流。其中、宮崎、石黒は嫡流にして惣て二十四家、井口氏に属すと云う。富樫家譜に利仁将軍の嫡子太郎、越前に住して斎藤氏を起し、二男次郎、加州に住して富樫氏を起し、三男三郎（光義）、越中に住して井口氏を興すとあり。然れば此井口三郎は越中井口郷に住し、郷名を以て氏と為す也。石黒氏は、元井口氏の流れ也」と有り、最近迄研究者はこの内容を根拠に論ずる事が多かった様である。しかし、それぞれの系図を見ると、その内容は完全な過りとは言えない迄も、相当いい加減な内容である事が判る。
「源平盛衰記」で越前斎藤氏の末裔で埼玉県熊谷市の長井荘を本拠とした「熊谷実盛」が平宗盛に言上した中で「利仁将軍の三人の子の嫡男は越前にあり斎藤と言う。次男加賀にありて富樫と言う。三男越中にあり井口と言う。彼ら子孫は繁盛して国中互いに相い親しむ。」と述べている。これ等は『越登賀三州志』の記載と同じで、「源平盛衰記」の記載が古い為にこの内容が正しいとする意見も有る。尚、「林氏系図」に拠ると、越前斎藤氏については正しいが、加賀富樫氏については加賀林氏の弟に当たる。越中井口氏については「石堤西光寺由緒」に拠ると「藤原秀郷系」と言われ同じ藤原氏でも系統が違っている。「石川県史」の「林氏系図」では、藤原利仁の長男有家は越前斎藤氏の祖となり、次男の叙用は加賀介(加賀斎藤氏)となり、三男有頼は越中井口氏(越中斎藤氏)の祖となり、後に、叙用の孫の代に忠頼は加賀介を継ぎ、次男の重光は越中井口氏を継ぎ、三男伊博は越前斎藤氏を継ぐ。加賀介の子孫は石浦氏、林氏、富樫氏となり倉光、白江、板津、宮永、大桑、豊田、松任、藤井、弘岡、安田、山上、近岡の諸氏を排出して繁栄したが、八代目弥二郎家朝の時に承久三年(1221年)の「承久の変」で後鳥羽上皇方として戦い鎌倉で討たれ、林氏は没落して、後には鎌倉幕府方に着いた富樫氏が勢力を伸ばしたと云う。

(●4代目林六郎光明の孫の「林二郎家継」は「源義経」に従って兵庫県一の谷の戦いに参戦して軍功を挙げ、加賀・越中を賜ったと云う。(※「林一族」参照)
「承久の変」で富樫氏が鎌倉幕府方に着いた事、林氏が反幕府側に着いた事、「義経記」に「安宅の渡し」という渡しが登場する事、同族の林氏が源義経に従った事等から、後の世にこれ等をミックスした「勧進帳」の物語が創作された様である。)

■赤丸村隣地の石堤村西光寺の開基の井口氏は奥州藤原氏系の藤原秀郷系(出自を藤原北家魚名流とするのが通説)と唱えており、木曽義仲に従った宮崎氏、入善氏は射水臣系統と見られている。石黒氏同族と言っても、石黒荘の開発に派遣された福光の石黒光弘の系統(藤原北家魚名流利仁流)、加賀林氏と再三婚姻していたその弟の福満五郎の系統、福満氏が後継者となった古代氏族利波臣とその同族と言われる射水臣系統、加賀林氏・富樫氏の系統の藤原一族(藤原北家魚名流利仁流)、藤原氏でも井口氏の様に藤原秀郷系(藤原北家魚名流秀郷流)と唱える氏族等と多岐に亘る。『越登賀三州志』では「井口氏」を諸志の祖としているが、高岡市石堤の西光寺の開基の井口氏系図ではその先祖は奥州藤原氏と祖を同じくする「藤原秀郷系」と唱えている。又、「石川県史」では井口氏は「藤原利仁系」としている。西光寺が秀郷系を唱えたのは、新湊市に逃げていた将軍足利義材が度々西光寺を訪問したと寺伝に記載されている所から、井口氏が藤原秀郷系の「藤氏系足利氏」の一族である事を示したものか？ (足利義材は源氏) この系図が正しいか、あるいは何か政治的意図が隠されていたものかは不明である。それぞれの家系では一般に言われる系図とは異なる系図を持っているケースが在り、その時々に生き延びる為に系図も偽造されている場合が有る。ちなみに、南北朝期以後に編纂された系図では、現在の皇室に至る迄の天皇は「北朝」の天皇である為、南朝に組した系統にはあえて触れていない様で、明治政府が「南朝を正統とする議決」を国会で行ってから「南朝支援の子孫」はその系図を堂々と表に出せる様になった様である。

■富山県の郷土史研究では富山県に伝わる史料が少ない事も有り、加賀藩の史料を教条的に鵜呑みしているケースも見られるが、個別の系図を検討してそれぞれの系図を照らし合わせると、誤記や転写ミス、脱漏が在ったり、あるいは不明な部分に別系統をはめ込んだと見られる部分も在ったりするが、概ねの系図は浮かび上がって来る。
複雑な事情や分家、養子縁組み等により判り難い越中の石黒系図はこれ迄様々に議論されてきたが、藤原氏の系統はいずれもがその先祖を藤原利仁を祖とする事からも混乱が見られる。
諸系図では、戦国の戦乱の中で多数派工作の一環として古代氏族や各系統の藤原氏、皇族系、時の権力者等との婚姻や養子、名跡の承継、賜姓等あらゆる手段を重ねていた為、非常に系図が複雑になり、必ずしも血縁だけで繋がっていない場合もある為、思いもかけない系図が浮かび上がる時が有る。系図こそ「歴史のダイナミズム」の宝庫で、一つの発見で其れまでの歴史認識がガラリと変わる事が有り、その点で「歴史」こそ日々、進化していると云える。

★「藤原北家」
・道兼流 - 宇都宮氏、八田氏、小田氏(高岡市石堤長光寺開基は小田氏知と云う。)
・勧修寺流 - 上杉氏
・山蔭流 - 伊達氏
・利仁流 - 藤原氏(石黒氏)、斎藤氏(越前斎藤氏、加賀斎藤氏ー林氏、富樫氏。美濃斎藤氏)、加藤氏、坪内氏
・秀郷流 - 奥州藤原氏、越中井口氏(石堤西光寺開基は井口氏と云う。)、藤姓足利氏、小山氏(福岡町土屋の小山氏はその家系と云う。)、佐野氏、比企氏、佐藤氏、水谷氏、結城氏、桐生氏、波多野氏、近藤氏、伊藤氏、内藤氏、大友氏、少弐氏、龍造寺氏、立花氏、他
・その他 - 姉小路氏、有馬氏、菊池氏(氷見阿尾城菊池氏、加賀藩菊池大学は九州の名門菊池氏の系統と云う。古代氏族菊池氏とも云う。)等

★【藤原四家略系図】［藤原氏］ 藤原鎌足ー 不比等 ━
「 武智麻呂→　［藤原南家］
┠ 房前　→　［藤原北家］
┠ 宇合　→　［藤原式家］
┗ 麻呂　→　［藤原京家］